キバヤシ「時空を超えてあなたは一体何度――
我々の前に立ちはだかってくるというのだ!!
ノストラダムス!!!」(集中線)
解説
四行詩で未来を予言した内容の『予言集』を残した人物。
『予言集』には、100個ずつの四行詩を書いた『百詩篇』や序文、補遺が含まれる。
あいまいな表現を付会したり、内容を改竄して自説に合わせる信奉者も現れ、
日本においても五島勉を皮切りに大きく取り上げられ、一時期は
テレビ番組にもよく登場していた。ブームの頃は漫画にもよく取り上げられ、MMRの鉄板ネタであった。
最も有名なのは「1999年7の月、『恐怖の大王』が現れ、アンゴルモアの大王を蘇らせる」というもの。
世界が滅びる等とテレビや書籍で煽られていたが結局なにも起こらず、ブームは沈静化した。
日時を指定してしまった予言は大きくコケるのが常であるが、
スピ業界でのアセンション(次元上昇)やマヤ暦カレンダーの曲解による
滅亡説という形で歴史はまた繰り返すのであった。
ノストラダムスの予言集(1555年?~57年刊行?)より「自分の予言は3797年までのものだ」
※荒俣宏監修・アラマタ大辞典(P226・ノストラダムスの項より
実際の人物像
本職は医者、のちに占星術師を得てフリーライターに。
医者としての偉業
本場ヨーロッパでも有名だが、それは『医者』として。
むしろ日本がかってに予言だの世紀末ブームだのに踊らされていく中で、その実態を知らないまま彼の人物像を放逐していった部分が大変に大きい。
宗教権力や錬金術による精神論が強い中で、黒死病の原因がネズミの糞であることに気付き、ネズミの駆除と、清潔な空間を保ち菌の繁殖を予防するという科学的かつ合理的な方法で、黒死病の蔓延に歯止めをかけようとした。
またジャムの開発者でもあり、栄養失調や病後の体力回復のために、果物と砂糖の栄養価に目を付け、保存の効く栄養食品としてジャムを作り上げた。
このことを雑誌として発行して世に広めたことにより、ヨーロッパでは病気や栄養失調で死ぬ人間が減ったという。
フリーライターとしての業績
当時フランスでは『アルマナック』(年鑑)という本が売れていた。
主に日の出・日の入りの時刻表、天気予報など。さらには料理のレシピや生活面でのアドバイスなど
ノストラダムスも生活に関する記事を書くフリーライターでしだいに売れっ子となった。
そして四行詩が連なる予言集を出すこととなった。
これが『ノストラダムス師の予言集』である。
占星術を使っての予言や、これまでのヨーロッパの歴史をもとにした予想も書いた。
当時の読者は戦争や伝染病が起きるといった内容とさらに「恐怖の大王」などの表現に興奮した。
著者であるノストラダムスは「自分の予言は3797年までのものだ」とかいてある。
だとすると「1999年」に地球は滅亡しないのはあきらかだ。
関連タグ
英雄*戦姫のノストラダムス
「アンゴルモア」からインスピレーションを受けているそうな。
現在はアフリカの「暗黒領域」と呼ばれる場所にいる。
ここではネタがよく浮かぶため喜んでいる。