大便に水分が過剰に含まれた状態で排出されること。はらくだし。
食べたものに毒が入っていたとか、食中毒の原因菌がくっついていたなどの理由でなることが多い。
抗生物質が体に合わない(腹の中の細菌を善玉・悪玉を問わず殺してしまう)ときにも下痢になることがある。
また、食中毒以外にもさまざまな病原菌によって下痢が引き起こされる。
下痢といえば古来有名なのがコレラである。コレラ菌は病原菌としては大したことはないが、激しい下痢を起こして脱水症状にさせるので非常に恐れられている。
対策としては、経口補水塩を作り飲んだり、濃いめのスポーツドリンクを作り飲んだりして、体のイオンバランスを保つことである。
ちなみにベロ毒素で知られる出血性大腸菌への対策は、塩水を飲むだけでは足りない。腸から出血するので、出血したところから細菌が血管内に入り、いろんな合併症を引き起こすためである。出血性大腸菌感染症が疑われる場合はすぐに病院を受診しよう。
他にはプールや効きすぎた冷房、衣類や下着が腹部を十分に覆っていない事などにより胃腸が冷えた場合、あるいは油物やスパイスなど消化器に刺激のある物を摂取する事も原因となりうる。これらは急激に下る場合が多いが、大抵は一度〜数度の排便で症状が治まるので、我慢せずにトイレに行くのが得策である。