概要
塩を含む水溶液のこと。多くは食塩水(塩化ナトリウム水溶液)を指す。
人工的に作られた物を除くと、多くは海水や塩湖水などである。前者は地球創世期に塩酸の雨が大量に降り注いだことで岩石中のナトリウムを溶かし作り上げられ、後者はそうして構築された塩化ナトリウムが雨風や河川の流入により流れ込んだことで生まれる。実は「淡水」であっても、全く塩分を含まない水は自然界ではめったになく、地下水や川や湖沼においてもほんの少しだけ塩分を含んでいることが多い。
口語的に塩水という場合には、舐めてしょっぱい程度の塩分濃度の水を差す。ちなみに海水の塩分濃度は約2~3%。
塩分濃度が高ければ高い程、メイン画像のように浮力(つまりは水圧)が上がり、物体は浮きやすくなる。無論、生体より高い塩分濃度を有する塩水に浸かりすぎると、「青菜に塩」「ナメクジに塩」「因幡の白兎」のように細胞内から水がドンドン流出していくことになるため注意が必要である。
砂糖やミョウバンとは異なり。食塩水は過熱してもあまり溶解度(同一の質量の水に対する溶けやすさ)は変わらない。