概要
分類 | 哺乳類 |
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分布 | 東南アジア、スマトラ島、ボルネオ島など |
生息地 | 低地や山地の森林地帯 |
食性 | 雑食 |
寿命 | 飼育下で25年くらい |
体長 | 1.2~1.5m |
体重 | 25~70kg |
マレーグマは、バングラデシュ東部やミャンマーからベトナムにかけてのインドシナ、中国雲南省、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島などに分布している小型のクマである。
暖かい南方に分布しているので冬眠はしない。
クマの仲間ではもっとも体が小さく、全身は黒色や濃褐色の光沢のある短い毛で覆われており、胸にはふつう黄色から黄褐色の月の輪状の斑紋がある。この模様から英語では「Sun Bear」と呼ばれている。
口吻部は短く、鼻面は灰褐色や黄褐色をしている。
四肢にはそれぞれ5本の指があり、掌は大きく鋭い爪をもっている。
また、額には特徴的な多くの皺がある。
主に夜行性で、夜間に森林をのそのそと歩き回り、果物や野いちご、植物の根、昆虫、小鳥、トカゲ、齧歯動物などをエサにしている。
視覚はそれほどでもないが、嗅覚には優れていて、食べ物なども匂いを頼りに鋭く嗅ぎつける事が出来る。
昼間は、木の間などで眠ったり、日光浴をしたりして過ごしている。
現在、国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種(VU)としてレッドリスト指定されている。