概要
Windows系OSにおける、OSのカーネルレベルでのフリーズ、ハングアップやクラッシュの症状(カーネルパニック)の名称。青い背景に白い文字で英文のメッセージがとエラーコードが表示される。こうなると通常は再起動以外に対処不可能である。
OSXの場合はカーネルパニックの名称そのままで呼ばれており、黒地に電源ボタンのアイコンを背景に「コンピュータを再起動する必要があります」というメッセージが日本語と英語で出る。MacOS(9以前)では爆弾のアイコンが使われていた。
根本的なブルースクリーンが多発した原因
2000年以前のWindows NTを除くWindows95 98 MEはWindows9x系と言う。
これらはOSそのものに構造上に問題があり、非常に不安定である。
そのため、ブルースクリーンになることが日常茶飯事であった。
大抵は再起動すれば動作が初期化されるが、根本的な解決方法ではない。
かといって具体的な解決方法があるわけでもない。
強いて言えば、メモリの書き込みを極力減らすことで回避できるかもしれない。
MEに関しては16ビットコードの問題をなおざりのまま無理な機能の多機能化を図ったため、
無残な結果になったと推測される。
構造上の問題
原因:カーネルの一部に16ビットのコードがあったため
結果:16ビットのコードがメモリ管理上で足をひっぱり、一般保護例外を多発させた
主なブルースクリーンの原因と対処方法
- 例外 xx がxxxx:xxxxxxxx(16進法) で発生しました(xは数字)
- 原因のアプリケーションを終了させる(だいたいはそのままフリーズするので要再起動)
- 一般保護違反の発生
- プログラムが許可されていないメモリ領域にデータを書き込もうとする際に発生する処理例外の一つ。そこんところ柔軟に対応してくれよ!と思うかもしれないが、相手は機械であって人間ではない。機械は命令どおりにしか動かない。命令外の動作は全てエラーなのである。
- ユーザーでは対処不可 要再起動
- Windowsのソースコードが出回れば物好きな誰かがバグを修正してくれるかもしれない(ソースコードが出回ったらそれこそ大問題だが)。
- なお、このエラーはXP以降でも発生するが、発生させる方が難しい。
- 処理中にフロッピーを取り出した
- フロッピーの書き込み中または動作中に取り出した。挿しなおすといいかもしれない。
- リソース不足
- メモリリーク
- プログラムに終了したらメモリを開放するという命令がないことに起こるバグ。デベロッパー側(開発者)の不手際。メモリ不足に陥るのでフリーズしやすくなる。強制開放には再起動が必要。本来は不要になったメモリ領域は開放されなければならない。
現在では
現在一般的に使用されているWindowsXP Vista 7 8はWindowsNT系と言う。
Windows9x系とは仕組みが違うため(最初から32ビットのコードで書かれているので)発生しにくい。
NT系でブルースクリーンが出た場合はとても深刻なエラーである。
さらに、NT系のブルースクリーンは初期設定状態ではほんの一瞬しか表示されない。
(正確には自動的に再起動する設定になっているので設定変更が必要)
そのため、復旧を困難にしてしまう。
ブルースクリーンは、トラブルの対処について書かれた英文の後で、一見意味不明の数字の羅列が表示されているが、これはエラーコードといい、ここにはエラーの原因そのものが書かれている。
一番下の列、STOP: 0x00000050 のように書かれているのはエラー番号であり、この番号をぐぐってみよう。
ちなみに、STOP: 0x00000050 は「要求されたデータがメモリに存在しない」時に発生する。
簡単に言えば「作業中のデータが失われたので作業が停止しちゃったよ」という意味である。
原因が特定できれば修復自体は容易であるが、意味を理解できないユーザーにとっては苦行そのものである。修復は通常、修復するマシンと正常なマシン(情報収集用)の2台を同時使用する。
情報収集用マシンはべつになくてもいいが、異常があるマシンで情報収集をするのは症状を悪化させる危険がある。
ちなみにブルースクリーンとは言うが、色を変える方法はある。色を変える方法はMicrosoftが公式に説明している。
Windows9x系
WindowsNT系
WindowsNT 2k WindowsXP WindowsVista Windows7 Windows8
余談
- あまり知られていないが、正式名称はBSoD(BlueScreen of Death)である。
- ジョークソフトとしてブルースクリーンのスクリーンセーバーが存在する。あまりにもリアルすぎて使ったら逆にパニックになり、現在でも一部ウィルス対策ソフトでは不正ソフトウェアとして認識する。製作元はWindows関連の管理ツールを多くリリースしていたSysInternals。同社はMSに買収されたため、現在ではMicrosoftが自ら配布している。(→公式サイト。URLに注目)
- WindowsVistaには、初期のベータバージョン限定で「レッドスクリーン」というものがあった。
ブルースクリーン -(WindowsNT系列・9x系列のOS)
レッドスクリーン -(WindowsVistaβのみ)
ブラックスクリーン -(Windows8)
外部リンク
引用元と詳細
縮小運営中? - Windowsブルースクリーン:エラーコードの解説(一覧)
http://www.jaist.ac.jp/~t-koba/bluescreen.php
Wikipedia
Windows 9x系:https://ja.wikipedia.org/wiki/Windows_9x%E7%B3%BB
Microsoft Windows 95#構造:https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_95#.E6.A7.8B.E9.80.A0
通信用語の基礎知識
例外:http://www.wdic.org/w/TECH/%E4%BE%8B%E5%A4%96
処理例外:http://www.wdic.org/w/TECH/%E4%BE%8B%E5%A4%96%E5%87%A6%E7%90%86
ページフォールト:http://www.wdic.org/w/TECH/%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%88
一般保護例外:http://www.wdic.org/w/TECH/%E4%B8%80%E8%88%AC%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E4%BE%8B%E5%A4%96
一般保護違反:http://www.wdic.org/w/TECH/%E4%B8%80%E8%88%AC%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E9%81%95%E5%8F%8D
カーネルパニック:http://www.wdic.org/w/TECH/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF
青画面:http://www.wdic.org/w/TECH/%E9%9D%92%E7%94%BB%E9%9D%A2
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一般保護違反:http://e-words.jp/w/E4B880E888ACE4BF9DE8ADB7E98195E58F8D.html
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