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概要

キン肉マンの世界における特有の法則である、物理法則等の自然科学を無視したかのような、自由で独特な発想のこと。

同作では見ていて突っ込む気力も吹き飛んでしまう超理論であふれかえっている。ニュートン力学など、物理法則の基礎の基礎から完全に外れた法則だが、そんなものにとらわれていてはキン肉マンの魅力を味わう事は出来ない。現実でもニュートン力学だけじゃ相対性理論量子力学は説明できないし。


というよりは、この法則がまかり通るように見える世界観を構築してのける「ゆでたまご」の世界観構成力・ドラマの構築力が凄まじいのかもしれない。はっきり言ってこうした理屈より勢いや面白さを優先する作風が、キン肉マンシリーズの魅力を体現しているまである。ただ流石に作者も気にしているのか、キン肉マンⅡ世や2012年から開始した続編において、後付け設定で多少カバーされている(ものの、さらに矛盾が増えていたりもする)。


まぁ、早い話が「キン肉マン世界だから」「常識にとらわれてはいけないのであ~る!!」で済む話。


具体例

  • 100万パワー×二刀流×2倍のジャンプ×3倍の回転で1200万パワー
  • ブラックホールホワイトホール()でやぶれる
  • モノは重いほうが早く落ちる
    • 物理学上これは間違い。実際は落下速度と質量は関係無く、重い物体も軽い物体もほぼ同時に地面に落ちる。ピサの斜塔の落下実験のやつ。ただし大気中では空気抵抗があるため、物体の形状や素材、密度などによって重量が同じでも落下速度は異なる。例えば10kgの綿と10kgの鉄ならば鉄が早く落ちるし、10kgの棒と10kgの板なら基本的に棒の方が早く落ちる
  • 地球の自転を逆回転させると時間が逆行する。
  • バッファローマン「100万パワーの超人が試合に1つ勝つごとに1万パワずつー上昇、1000人倒したら、1000万パワーになりました」
    • 原作のみ。アニメでは計算が合うように台詞が修正されている。原作でも「およそ」がつくことがある
  • マンモスの絶滅理由は伸びすぎたビッグタスク(牙)が自身を貫いた
  • ただの人間でも自身の心臓を握りしめることで心臓マッサージができる
  • 物質は硬ければ硬いほど対衝撃力が強くなる
    • むしろ硬い程傷には強くなるが割れやすくなる傾向が強い。ダイヤモンドがその典型で、傷こそつきにくいがハンマーで叩くと割れてしまう。逆に金等の柔らかい金属は簡単に削れるほど脆いが、その分ハンマー等で殴っても凹んだり伸びるだけでなかなか割れない
    • なので、金である悪魔将軍のスネークボディは理に適っているのである
  • 物体はどんな形状でも回転すると上昇する
    • ただし高速で移動する物体は、レーシングカーのウィングのようなダウンフォースが働く形状を持たない限り、大なり小なり揚力が発生する
  • 塩水から発生した水蒸気や、それが結露してできた水滴にも塩分を含む
  • 寝ている人の背骨地面と垂直
  • を飛べる正義超人たちがわざわざよじ登っていく
  • 視力が良ければ東京駅から遥か彼方の新幹線のレールを目視できる
    • 実際は地球の丸みのせいで例え視力1万でも物理的に不可能。三角関数の基礎的演習で計算するが、地平線(水平線)までの距離はわずか5kmほどであり、何十㎞も先の線路を目視するには透視か、蜃気楼の如く光を曲げる能力か、視点を高くする(高さ20mの建物なら約16km先まで、上空10,000mなら約350km先まで見える)ことが必要
  • リングのロープを1本でも引きちぎったり、コーナの鉄柱もろとも壊しても、いつの間にか3本線のロープやコーナーが元に戻っている
  • 太陽は50数億年前に既に存在していた
    • 太陽系の形成が始まったのが46億年前
  • ダイヤモンドの破片が含まれた汗は、滴った瞬間にあらゆる物体をダイヤコーティングする
    • ダイヤモンドの汗を含むリングは10tの鉄塊を持ち上げるようなヒーローたちが束になっても持ち上げるのに苦労するような重さになる(ただし持ち上げていたヒーロー達は敵勢力の策略で弱体化してた事を考慮すれば理に適っている)
  • 新幹線を東京から押して浜松まで動かせる連中が、100㎏そこらのボディプレスで苦しむ
  • ノースリーブシャツペンキに浸しただけで長袖のロングコート並の面積になる
  • 関節技さえかけていれば、ダメージは全て技を掛けられている側にしか行かない
  • 全身が砂のサンシャインに関節技が通用する
    • 「まさか自分に間接技を仕掛けてくるとは思わなかった」らしく、戸惑っていた模様。また、キーパーツの代わりにローラーを埋め込んだ為防御面が落ちていたらしい
  • 電荷を帯びた物体が通り過ぎた個所は2週間以上たっても半永久的に帯電している
  • マグネットパワー電流を固体に変えられ、さらにその上で走れる
  • 世界中で試合が行われているが、時差が全くない(そうかと思えば『キン肉マン対テリーマンの巻』や『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』では時差がある)
  • はアルファベットの「I」の字をだと思ってしまう
  • 激しい戦いが繰り広げられている室内はが干上がるまでに暑くなる
  • パーツを外して体を軽くする事で分身の術瞬間移動等が出来るほどスピードアップする

作画ミスによるもの

  • 7人の悪魔超人というコメントがあるシーンにどう見ても8人いる。しかもメンバーが何人か変わる
  • アシュラマンに手足を引き抜かれたジェロニモが、試合終了後には四肢が繋がっている
  • トーナメントを決めるための綱が、週を跨いだだけで数倍もの太さになっている
  • 同じ建物なのに広さが一定しない
    • 大人数が入れたり、リングが増設出来る程キン肉ハウスの中が広い。と思ったら明確に1Kとされたりもする

偉人・遺跡関連

といった常軌を逸した世界観に関しても、ゆで理論と呼ばれることがある。

かくして、キン肉マンワールドではあらゆる史跡や偉人がオモシロ起源説として超人に紐付けされていくこととなる…。


倫理的に不可解な行動・言動

  • 自力で大気圏突破して月まで往復できるような超人たちが必要な時に限ってなぜかいつも徒歩で移動する(特に2世に関しては作者がガチで忘れているフシがある)
  • マスク剥ぎは犬畜生にも劣る行為だ」と言っておきながら試合中に喜々としてキン肉マングレートマスクを剥ぎにかかるはぐれ悪魔超人コンビの態度
    • 超人ならそこにマスクがあれば剥ぎたくなるのは仕方ない
    • ある意味悪魔超人から見た完璧超人は『プライドだけが肥大化した犬畜生未満の存在』という事なのかもしれないが
  • 自分たちで処刑しておいて「これでスクリュー・キッドケンダマンの敵が取れました」とほざくヘル・ミッショネルズの倫理観
  • 悪魔将軍の「このヤローッ そんなチンケな技でこの将軍様に喧嘩を売ろうなんざ10年早いぜーっ!」という妙に小物臭いセリフと共にパイプ椅子で殴りつける
    • 恐らくこの時はサタンが主人格だったのでまぁ分からなくも無い
    • 逆にゴールドマンの発言だとすると、それはそれでを倒す為に数億年も修錬に費やした男が、「わずか10年」技を磨けば自分にも通用すると認めてくれているという凄まじい解釈も出来てしまう(キン肉マンは弟であるシルバーマンの子孫の為、期待しているのかもしれない)
    • 人格以前の問題として、どう考えてもパイプ椅子より素殴りの方が威力が高そうなのだが…
    • 逆に考えれば『本気のキン肉ドライバーをかけて来い!』という本音を覆い隠す為の手加減なのかもしれない
  • 完璧超人は絶対に武器を使わないとか言っておきながら、場外に置いてある剣を敷き詰めた板で刺しにかかるネプチューンマンの倫理観
  • パイプ椅子や栓抜きで攻撃すると卑怯だと罵られるのに、自然現象でありさえすれば雷を落としても突風で看板を吹き飛ばして叩き付けても隕石を宇宙から呼びよせてもお咎めなし
    • いくら後者2人は残虐超人とは言え他の残虐超人は基本的に自身の技で叩きのめしている
    • というか3人目は実際には正義超人だろうが
  • ポストで殴りかかった幼少期の万太郎やネプチューン・キングは最低な発想と罵られたのに、リングロープごとポストを振り回して叩きつけたテリーマンはノーコメント
    • 万太郎は汚れ役でネプチューン・キングは悪役だからと言ってしまえばそれまでだが…
  • 4対3を3対3にしてもらっておいて(6人タッグをのんでもらう)、チームプレーを遮断されただけで憤るキン肉アタルの狭量さ
    • それでいて教示にいばらの道を行けを挙げる
    • アタル自身も父親にスパルタで育てられた側面があるのだがこの後もやってる事は殆ど自身が父親にやられたスパルタの再現でしかない(その結果がこの悲劇である)
  • リングコーナーを自らの足を自切できるほど鋭い刃に変える技を対戦相手に使用しないし、そのコーナーも使用しないアシュラマン
    • 本人の矜持ともとれるし、対戦相手の親は悪魔将軍の地獄のメリーゴーランドのような恐るべき凶器でも致命傷を与えられなかったため超人に刃物は人間ほど有効でないかもしれない
  • 正義超人オリンピックやプロ格闘大会を開催できるぐらい大勢いるのに、宇宙怪獣襲来を知っても誰一人戦いに行こうとしない
    • また「悪行超人はもういなくなった」として、殆どの正義超人が日常のトレーニングさえしなくなる。お前らそれでもヒーローか。
  • そもそも地球を守る正義のヒーローたちを全力で殺し合わせるという超人オリンピックの矛盾
    • Ⅱ世にて、正義超人の中にも残虐ファイトを好む者がそれなりにいると判明。普段は正義超人として表に出さない(出せない)ために内心ストレスが溜まっているのだが、超人オリンピック内では仮に殺っても競技中の事故扱いになるので発散できると思わず漏らした超人がいる
    • 平和ボケで日常のトレーニングさえ怠る超人どもなので、意識向上と鍛錬のためある程度仕方ないのかもしれない
  • ミスターカーメンに星占いで占って貰った癖に調和の神編で占いは信じないと主張したバッファローマン
    • カーメンの星占いの結果、自身に望まない結果が出る(キン肉マンを守るアイドル超人らが現れる)こともあると痛感し考えを改めたとも取れる。
  • Ⅱ世における悪行超人らの存在
    • 新シリーズにおいて正義超人と悪魔超人によって完璧超人勢がほぼ倒され、さらに残った者たちが友情パワーに近いもので結ばれたように見えるのに後の世で残党が結託して悪行を働くようになる。ついでに言えばいつの間にか残虐超人が正義超人の一派だったのに独立して本当に悪行を働くようになっている
      • 新シリーズがまだ完結していないためにどうなるか不透明だが、正義超人が後の世では堕落してしまったことや、いずれまた復活すると宣言したサタンの関与などの可能性がある

割と無問題

  • 肉マークを剥されたら数分と生きていられない(作中で何分耐えられるかゲームをやってミートに怒鳴られていた)はずのキン肉マンが、マスクを外したまま寝ている
    • 「あくまでキン肉星王族の掟で素顔を見られたら自害しなければならないと決められているだけで、別に生命維持機能とかがあるわけではない」として説明がつけられている
    • それでも(この漫画における)覆面レスラー、そしてキン肉星王位継承権保有者の態度としては疑問が残るが
  • メタンガスは超人にとって猛毒である
    • ちなみに体質にもよるが、おならにはメタンガスが含まれる
  • サンシャインは使い捨てカイロにもなる
    • 意外性や驚きがあれど、「単にそういう設定」と言い張れば済むレベル
    • 砂金でできている」と言われているが、砂金と砂鉄の混合物という説明もできる
  • 500億光年離れた地球キン肉星がリアルタイムで通話可能
    • マクロスシリーズ』の「フォールド通信」のように、他のSF作品には「そういう技術がある」という設定があり、『キン肉マン』劇中にも語られなかっただけで似た技術があると考えればさほど不思議ではない
  • 下でクッションになるはずのキン肉マンとペンタゴンがいるはずなのに、キン肉バスターの威力が10倍になる
    • 「空想科学読本」で取り上げられ計算されたところ、一番下のペンタゴンのダメージは本当に約10倍になった(あくまで”約”10倍)
    • アニメなどでは落下してくるバスターと上昇するドライバーが空中でドッキングしてからリングに落下、という形になっている場合もあるので、その場合バスターをかけられている超人は10倍は言い過ぎだがドッキング時・着地時で2回のバスターの衝撃を受けることにはなる
  • とにかく性根が悪すぎる一般市民や観客勢
    • 上述したトンデモ設定と併せて世界観の異質さを醸し出しているのは事実だが、漫画においてその手のモブにマナーやモラルがないのはさほど珍しいことではない。昭和プロレス・格闘技ノリの一種でもある
    • なお、アメコミの老舗であるMARVELの一般市民はこれの比ではないレベルで性根が悪い

なんやかんやあって後付けでどうにか取り繕われたもの

  • 悪魔将軍とジェロニモの戦いを見守るリングサイドの超人たちの中にもジェロニモがいる(ジェロニモ現象
    • 学研の図鑑でジェロニモが幽体離脱したと説明された。なお電子書籍では流石に修正済み
  • 死んだはずのオメガマンの遺体がいつの間にかリング上に戻っている
    • 後付けで実際には虫の息で生きていたことになった(結果的にトドメを刺したのはフェニックスとなりオメガマンの兄はその事を心底憤っていた)
  • 「死ぬなーフェニックス!」と言っておきながら最強必殺技のマッスル・スパークを決め、しかも「やつは知性の神と共に息絶えた」と断言してしまうキン肉マン(その後、フェイスフラッシュで蘇生し持病も治癒)
    • その後、技を編み出したシルバーマン自身が最強の峰打ちと釈明し、意味があった事が発覚(つまりフェニックスが死んだのは生まれつき持っていた病で弱っていた心臓がマッスルスパークの負荷に耐えられなかった為でそれさえ無ければ普通に生存したと思われる)

ゆで理論殺人事件

何かの冗談かと思われる題名だが、漫画家:佐藤将がリィドカフェにて連載している短編オムニバス集である「本田鹿の子の本棚」の一編として世に送り出した作品である。

とあるレスリング団体の内部で起きた殺人事件のトリックと犯人を推理するという内容だが、絵柄から設定に到るまでキン肉マンのフォーマットを完璧に踏襲した恐るべき仕上がりとなっており、題名の通り”ゆで理論”を用いた密室サスペンス劇というとてつもない発想の元に生み出された怪作である。


外部リンク:「ゆで理論殺人事件


関連タグ

ゆでたまご だってゆでだから・・・ 作画ミス

民明書房(同義語?)

この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!

ジェロニモ現象

へのつっぱりはいらんですよ


BLEACH…ゆで理論が多く、一部の読者から「オサレなキン肉マン」と揶揄される事がある作品。これに関しては肯定派と否定派で二分されており、読者を選ぶ要因となっている。

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