スク水の分類
スクール水着、特に女子用は、素材、縫製技術、形状の推移とともに常に進化し続けてきたため様々な形態のものがあり、一概には分類できない場合もあるが、おおまかな分類は以下のとおりである。
女子用
あえて「スク水」と呼ぶ場合は女子用を指していることが多い。
◉旧々型(旧々スク)
旧型以前に普及していたとされるスクール水着。
腰まわりの上下の分割線がお尻の側にもあるもの。
旧型を描こうとしたが、構造の誤認のため分割線をお尻の側にまで描いてしまい、結果旧々型のようになってしまっている例が多く存在する。
プリンセスラインは無いのが一般的。
◉旧型 (旧スク)
腰まわりの上下の分割線(水抜き)がお腹の側にのみあるもの。
水抜きは胸元から入った水を排水するための開口部と言われている。また、伸縮に乏しい素材でも身体にフィットさせるためとも言われている。
分厚くごわごわしたジャージ生地のものが多いが、一部に競泳型と同等の素材を使用しているものも存在する。背面はUバックが一般的で、二本のダーツ線(前面裁縫線、いわゆるプリンセスライン)が特徴。
実際の教育現場ではかなりの少数派になってしまったが、二次元の世界ではまだまだ現役で、スク水と言えば旧スクを差す場合も多い。
◉新型 (新スク)
一般的なワンピース水着の形状で、お腹の水抜きが存在しない。
プリンセスラインは有る物も無い物も存在する。
◉競泳型(競スク)
競泳水着と同等の素材で、肩ひもが細く紐状のもの。より泳ぎやすさを重視した構造のため背中が大きく開き、脚刳り(あしぐり)がハイレグカットされているものもある。
arenaのARN-75Wが最も代表的なモデル。
◉ユニタード型(ユニスク)
近年開発された、ワンピース形状で下半身部がスパッツ状になっているもの。
後述するラッシュガードのように袖の有るものもある。
◉セパレート型(セパスク)
近年開発された、上下分割式のもの。
下半身部はスパッツ形が一般的だが、稀にブルマ形のものもある。
上半身部の作りは新スク、もしくは競スクに準拠したものが多いが、前部がファスナー止めのものや、後述するラッシュガードになっているものもある。
ブルマ形のものはその外観から旧々スクと混同されることもある。
◉スクール競泳水着(スク競?)
形態は競泳水着だが、学校体育用にしたてられた、敢えて呼称するなら「スクール競泳水着」とでも言うべきものも存在する。
素材は、本格的な競泳水着ほど高性能なものを使用していないことが多い。
これらの水着は、広義の競スクまたは新スクに分類されることが多いが、構造的差異が大きいため分類上は分ける方が望ましい。
◉その他
◎競泳水着(競水)、フィットネス水着
競泳水着やフィットネス水着をそのままスクール水着として採用することもある。
また、指定水着のない学校で児童・生徒が競泳水着やフィットネス水着をスクール水着として着用する場合もある。
◎スパッツ型、ハーフスパッツ型(スパスク?)
ユニタード型と、セパレート型で下半身部がスパッツ形のものとを総称して、スパッツ型、ハーフスパッツ型と呼ぶことも多い。
男子用
一般的に単に「海パン」と称されることが多い。
◉ボックス型(トランクス型)
いわゆるボクサーパンツのような形状のもの。
ほとんどがこの型である。
◉ビキニ型(ブリーフ型)
いわゆるブリーフのような形状のもの。
◉その他
◎競泳水着(競パン)、フィットネス水着
女子用と同じで、競泳水着やフィットネス水着をスクール水着として使用する場合がある。
ラッシュガード
近年では、日焼け対策や体温低下対策として、サーファーが上に着用するようなラッシュガードも、学校体育専用のものが製造されるようになってきている。
単に「長袖スクール水着」等と称されることが多いが、半袖のものもある。
メーカー
スクール水着は学校体育衣料であるため、水着メーカーだけでなく、スポーツ用品メーカー、繊維メーカー、学販メーカー等多様なメーカーで製造されている。
ローカルの限られた地域のみで展開しているメーカーもある(地方スクを参照)。
代表的なメーカーは、アシックス、ミズノ、アリーナ、ユニチカ、ギャレックス、スピード、小松ニット、カンコー、トンボ、富士ヨット、スクールユニ、クラレ、フットマーク、サンクラウン、二新繊維、ファッショナー、ヒットユニオン、ナイキ、アディダス、等々である。
スク水の構成要素
タグ、ロゴ
スクール水着にはメーカーを表すロゴが入っている場合が多く、左右どちらかの腰にメーカーズタグが縫い付けてあるのが一般的である。
また、タグはなく直接ロゴをプリントしてあるものも多い。
ゼッケン・名札
学校体育衣料であるので、多くの製品の裏側に、氏名や学年、組を記入する名札がついている。
また、授業で使用する場合、胸部や腹部、腰部、背部等にゼッケンや名札をつけることを義務づけている学校も多い。
一部の製品には、後づけのゼッケンが付属している物もある。
また、あらかじめ氏名や学年等を印刷したゼッケンや名札を用意する学校もある。
ゼッケン・名札には、縫い付けるものと、アイロンで圧着するものとがある。
プリンセスライン
旧スクや新スクの前面に縦に走る二本の前面縫製線(ダーツ線)を、俗に「プリンセスライン」と呼ぶ。
本来プリンセスラインとは、ドレスなどの衣服の上下をウエストで分割せずに一続きの布にするために、縦の分割を駆使したシルエットのことであり、縫製線自体を差す言葉ではない。
最初は誤用であったと思われるが、現在では前面縫製線の俗称として定着している。
パイピング
パイピングとは、布の裾などに使う縁取りのことである。
一部のモデルでは、裾を縁取るように付けられており、「縁付き」などとも呼ばれる。
また、分割線に配されるモデルも多く、プリンセスラインを白いパイピングで強調しているモデルもある。
なおこのパイピングのみで肩紐が構成されているのが、競スクの一つの定義となっている。
スク水の歴史と競泳水着
女子用のスクール水着の構造は、スク水独特のものと思われがちだが、必ずしもそうではない。
より速く泳ぎやすく改良される競泳水着の進化に合わせて、その構造を取り入れてきた側面がある。
初期の競泳水着は今の新型スクール水着の形態だったと思われ(従って新スクはある意味「旧々々スク」とも言えるかもしれない)、これは学校体育(ただし男子の)でも使用されていたようだ。
しかし生地の性能の低さから、1920年頃に流行したタンク・スーツ(旧々スクを参照)の構造を取り入れ、旧々型スク水型の競泳水着が開発されたと推定される。
これらを見ても競泳水着からのフィードバックでスクール水着の構造が決定されたことがわかる。
戦後、東京五輪時の競泳水着は旧型スクール水着の形態に進化した。実際旧型スクール水着が日本で爆発的に普及を始めたのは、東京五輪がきっかけと言われている。
その後素材の改良により水抜きを廃止した競泳水着が開発されることにともない、スクール水着にも新型スク水が登場する(初期のスク水の復活とも言えるかもしれない)。
80年代前半の競泳水着の形状は、競泳型スクール水着としてフィードバックされ、競泳水着にスパッツ型が登場すると、スクール水着にも採用されることとなっている。
競泳水着は進化すると過去の形態は使われなくなるが、シビアな性能が要求されないスクール水着では過去の競泳水着の形態が残り、現在のように多様な形態が存在することになったのである。
関連タグ
【類似】
スクール水着 旧スク 新スク 旧々スク 競スク すくみず ユニスク セパスク
競泳水着 フィットネス水着 ワンピース水着 レオタード
【派生】
地方スク ARN-75W 白スク カラースク水 ピンクスク水
【用具など】
水泳帽・スイムキャップ ビート板 プール
【他の衣装との組み合わせ】
スク水にランドセル スク水サンタ セラスク スク水ニーソ
【その他】
300枚全部スク水
【キャラクター】
古戸ヱリカ きら様 大道寺きら 宮藤芳佳 坂本美緒 千石撫子
【『アイドルマスター』】
スクールミズギ オールドスクールミズギ
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