基礎データ
※するどいめ: 命中率を下げられない
※あとだし: 技を出す順番が最後になる
※いたずらごころ: 変化技を先制で出せる(優先度+1)
他言語版の名称
英語 | Sableye |
---|---|
イタリア語 | Sableye |
スペイン語 | Sableye |
フランス語 | Tenefix |
ドイツ語 | Zobiris |
メガシンカ
概要
初登場は『ルビー・サファイア』(第3世代)。ルビー版では出現せず、代わりにクチートが出る。後のシリーズでもこの2匹は大抵バージョン限定のコンビ関係となっている。
希少な「ゴースト」に「あく」を併せ持つ珍しいポケモン。
RSのシナリオではゴースト使いの四天王フヨウの中堅ポジションを務める。
両の目が宝石のような形で、身体の各所がトゲトゲしく牙も生え揃っているのに小柄二足歩行。
公式イラストでは分かりにくいが、大きなクチがあり表情も豊か。
「可愛い」という理由でファンは存外に多いぞ。
ディズニーのキャラにちょっと似た奴がいる気がしたがそんなことはなかった。
図鑑説明によれば、暗い洞窟の奥に棲み、ツメで掘り出した宝石を主食としている。宝石を食べ続けるうちに両眼が宝石のようになってしまい、食べた宝石の成分が体表に浮き出しているという。現時点で体に浮き出ている鉱石は赤色と青色のもののみ。色違いは緑色の鉱石が体に浮き出ている。
『サン・ムーン』ではメレシーが助けを呼んだ際にたまに乱入し、プレイヤー側をそっちのけで呼んだ側のメレシーを攻撃する。図鑑によると宝石が主食だけにほうせきポケモンであるメレシーを狙うこともあるが、宝石を集める習性のあるガバイトに横取りされるらしい。
喰われるかコレクションにされるかの二択を迫られるメレシーは泣いていい。
『SV』では東3番エリアの洞窟の特定エリアから無限に湧いて来る個体をレッツゴーで狙えば放置で色違いを入手できる。
因みに図鑑には宝石を食べることが多く書かれることが多いので忘れがちだがルビーやオメガルビー、ムーンの説明で瞳が輝く時に魂を奪うと書かれておりコイツもまたゴーストタイプである事を認識させる説明になっている。
3Dモデルでも時折首をゴキゴキと痙攣させるような不気味なモーションをする。
暗闇ポケモンの異名を取るが、色違いは黄色となっており、原種と比べて暗所の生活には向かない体色となっている。
ポケモン☆サンデーではゴルゴ所長が浅草で捕まえたポケモン(CV:下屋則子)という扱いで登場。ポケモンスマッシュ!放送時には彼をモデルにした通常では覚えられないオクタンほうやくすぐるを覚えた個体が配信された。
余談ではあるが、あるイベントで配布された色違いのバンギラスの親名が『ヤミらみこ』である。
モチーフは何なのか?
モチーフは不明だが、上述の生態から、ヨーロッパ伝承の妖精の要素が窺える。
特にコボルトは坑道に生息するという点で共通しており、コバルト鉱石の名前の由来にもなったほど、鉱山との結びつきが強い。また、いたずら好きの妖精であるともされ、ここら辺もいたずらごころを隠れ特性に持つヤミラミに通じる。外見に関しては現在知られている犬人型よりもステレオタイプな小人型に近いか。
宝物を収集すると言う意味ではスプリガンに似通っているが、スプリガンが妖精の守護者とされる一方で、ヤミラミにとって妖精は弱点か捕食対象の二択でしかないのは皮肉である。
北欧神話に目を向ければ、光を嫌い、地下世界で暮らすドヴェルグ(現在知られているドワーフの事)とも共通項がある。
ちなみに、ドイツ語では『Zobiris』と呼ばれ、こちらではゾンビをイメージしたネーミングになっている。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
50 | 75 | 75 | 65 | 65 | 50 |
タイプ補完がよく利いていて弱点が少ない。第6世代のフェアリータイプ登場までは弱点がなかった。しかしステータスはあまり高くない。というか下手すると進化前のポケモンとどっこいどっこいの貧弱さである。
このポケモンの真価は、強力な特性と技の数々にある。
同タイプにステータスの高いミカルゲがいるが、技のレパートリーが広く特性でも優位に立っているので、劣化扱いはまずされない。
世代が進むごとに強化がされており、第4世代HGSSでは「だいばくはつ」無効で「フェイント」を修得できる唯一のポケモンであった。遺伝技との両立は不可能だが『ポケモンXD』産は「てだすけ」を覚えているのでヤミラミが爆発持ちのパーティにいるだけで相手に大きなプレッシャーを与えることができる。
第5世代ポケモンBWでは「だいばくはつ」が弱体化を受けてしまうが新特性「いたずらごころ」を与えられ大きく躍進。
特に「おにび」を習得できるのが大きく、先制で物理アタッカーを弱体化できるのは大きい。他にも「じこさいせい」「めいそう」「トリック」などの変化技も覚え、豊富な嫌がらせ手段を持っていただけにそれをほぼ確実に相手より先に繰り出せるのは脅威となる。
また「メタルバースト」も習得し、デメリットが大きかった特性「あとだし」を実践レベルで有効に使えるようになった。また「フェイント」の優先度が上がり、相手が守っていなくても成功するようになった。
第6世代『XY』ではあくタイプに効果抜群のフェアリータイプが新たに出現、ミカルゲ共々弱点ができてしまう。
だが同時に一致技がはがねタイプに半減されなくなり、更には『ORAS』でメガシンカも獲得した。
第7世代では「いたずらごころ」の効果が乗った変化技があくタイプに無効になってしまった。
しかしヤミラミ自身もあくタイプであるため、あちらのいたずらごころの効果も受けず、いたずらごころ同士のバトルになると同族を除き一方的に変化技をかける事が出来る。ただし攻撃技を普通に撃ってくるであろうフェアリーには注意。
また先制技自体を封じる手段も前作以上に増えており、更にメガシンカの際にメガシンカ前の「すばやさ」が適用されなくなってしまった。今作はやや逆風が強い。
現在では対策が多く敷かれているものの、「いたずらごころ」が強力なことに変わりはなく、これを活かして変化技主体で戦法を組み立てるのが一番分かりやすいだろう。
シングルで嫌がらせを行うもよし、ダブルでサポートに徹するもよし、メガシンカで無双するもよし。
ただし状態異常技を「おにび」に頼ることが多く、伴って物理主体のほのおタイプをやや苦手とする。
第8世代ではヤミラミと同様あくタイプでありながら「いたずらごころ」を持つポケモンとしてオーロンゲが新しく登場。補助技のレパートリーはヤミラミの方が豊富なので差別化の必要は無いものの、あちらは高いステータスを持ちサポート役に留まらない幅広い働きが可能なライバルとなっている。
第9世代ではテラスタルが登場。もっとも、元々の複合タイプが余りにも優秀な上にサポートが主体のヤミラミの場合は、初見殺しの一発ネタを除けば切る機会がそんなに多くないと見られる。
この世代でも優先度特性を活かしたスリップダメージでの無限ハメ型として育てられるが、SV初期環境でこれができるのは他にタギングルのみ。スリップダメージを与える手段が二者で全然違うので住み分けは容易だろう。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:『ポケモンマスターズ』マジコス時のバディ
アニメ版
- ヤマト
- キャリー(XY92話)
- クチナシ(SM編)
漫画版
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
『探検隊』にてヨノワールさんの手下として登場。
「ウィィィーーーーーーーーーーッ!」という鳴き声で主人公たちへの処刑を未遂、プレイヤーに衝撃を与えた。
集団戦法が得意なようで、主人公達は何匹ものこいつを倒さなければならず、しかも当時は弱点もないので中々苦労させられる。
『ポケモンGO』
10月21日のハロウィンイベントにて、カゲボウズ系統およびヨマワル系統と共に、他の第3世代組に先んじて実装された。
しかも色違いまでもが実装。
全身が鮮やかな金色になり話題を呼んでいる(人呼んでヤミ金)。
ただし出現率はそこまで高くなく(ハロウィン期間中はそこそこの確率で出現したので、この間に頑張って捕まえれば結構な数のアメを稼げたが)、タマゴでは10kmのものから孵るなど、第3世代の中では割とレアな部類に入る。また、捕獲成功率が低く、かつかなりの頻度で暴れまわるので、捕まえるのは至難の業。
ナナの実を与えて大人しくさせるか、着地の際に一瞬だけ生じる隙に合うようタイミングよくボールを当てるなど工夫が必要となる。ボールはスーパーボールやハイパーボールなど、性能の良いものを使うようにしよう。
また、夜の方が出現しやすいので、探す場合は注意されたい。
総合CP値が低いので、ジムやレイド攻略にはあまり向いていない。
だが、低めのCP値や弱点の少なさを活かしてトレーナーバトルのスーパーリーグでの活用が可能。
ただし、そこで使うときはゴーストタイプとあくタイプの攻撃した際のタイプ相性が類似している都合上GOロケット団から奪取したうえリトレーンしたときに覚える「おんがえし」を覚えているかどうかで使い勝手はかなり違う。しかもリトレーンした際にそれぞれの個体値が2上がる=耐久に振りにくくなるため厳選もかなり厳しい。2022年11月現在はシエラ リーダーからゲットできるため、数をこなすべし。さらにこれに合わせて色違いも実装されているため、ぜひ色違いを狙ってみよう。
「パワージェム」を採用するという手もありだが、必要ゲージ60に対して威力80という火力不足のリスクを負ったうえ、タチフサグマやズルズキン等が出られると詰むことを覚悟しなければならない。
レイドボス
登場してまだ間もないというのに、2017年11月からはとうとうレイドボスにも選ばれてしまった。以降もそれなりの頻度で登場してくることがある。
レベルは★★。頑張ればソロでも十分攻略可能である。
タイプ補完の関係上、弱点がフェアリータイプしかなく、しかも現状フェアリータイプは総合CP値の高い種がサーナイト・トゲキッスぐらいしかいないため、これだけでは少々厳しいかもしれない。等倍以上のダメージを稼げる他のタイプのポケモンも活用しよう。
なお、運が良ければ色違いの個体が出現することも当然あるため、高個体値の色違いという夢のような個体を手に入れることも夢ではない。
『ポケモンユナイト』
ロール | サポート |
タイプ | 攻撃 |
攻撃範囲 | 近接 |
特性 | いたずらごころ |
進化 | 4(1つ目の技習得)→6(2つ目の技習得)→8(ユナイト技習得)→10(1つ目の技+)→12(2つ目の技+) |
わざ1 | どろぼう→はたきおとすorかげうち |
わざ2 | おどろかす→だましうちorあやしいひかり |
ユナイト技 | カオスゲイザー(100秒) |
価格 | 12000コイン 575ジェム |
2022年の11月16日に登場。ピクシー以来のサポート型としての参戦を果たした。
サポート型は、基本的にワタシラガやハピナスのような、味方を支援するポジションのポケモンが多かったが、奴は違った。
ひたすらに敵の妨害に長けており、その妨害内容も敵からエオスエナジーを奪う、敵を自分から遠ざけさせる、こんらん状態にして同士討ちを行わせる、偽物のエオスエナジーを設置する、強制的に敵をリコールさせる等、今までに類を見ない独特な妨害内容で参戦当初から猛威を振るった。
特に強かったのはかげうち、あやしいひかり型。あやしいひかりの混乱状態が非常に強く、ヨクバリス以上のユナイト界の嫌われ者となった。
更に彼が嫌われてる1番の要因は、特性いたずらごころにある。
この特性は、相手の視界から外れるとステルス状態になるというもので、要するに彼は戦闘中に姿が見えない事の方が多いのである。その為、草むらに入ってリコールしようとしたらヤミラミが近くにいて倒された、あと少しの体力だったのに姿が消えて逃がしてしまったということは日常茶飯事となった。
他にも、ステルス状態からのユナイト技で、相手を強制リコールさせ、戻ってくる前にオブジェクトを取りきってしまったり、強化攻撃→あやしいひかり→かげうち→強化攻撃によるコンボで約3秒間もの間行動を阻害したり。
流石にやりすぎたと思ったのか、12月1日には運営からナーフが入り、ヤミラミの勢いは衰えた。
アニメ版
- ヤマトのヤミラミ
- サイドストーリーに登場。ヤマトの新たな主力。カスミを圧倒するほどの実力を持つが、カナヅチなので水が苦手。
- キャリーのヤミラミ
- XY92話でゴジカの弟子であるキャリーのポケモンで登場。ゴジカがこの先起こる災いを予知したがキャリーがサトシ達とプラターヌ博士が災いを起こす悪者だと誤解して襲撃しにいき、シンボラーと共に襲いかかるが、サトシのピカチュウとゲコガシラに撃退された。
- クチナシのヤミラミ
- SM77話にて、大試練の次鋒で登場。「くろいまなざし」でサトシのルガルガンの動きを抑えつつじわじわと攻撃していったが、ストーンエッジをくらい倒された。
その他
AG | 29話・91話 |
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XY | 38話・40話・41話・138話 |
SM | 1話・2話・4話・6話・15話・21話・23話・27話・40話・50話・66話・72話・81話・82話・90話・99話・128話・140話 |
新無印 | 2話・44話(ミュウのへんしん)・51話(イメージ)・60話(回想)・84話・91話・92話(回想)・105話・112話 |
特別編 | 最強メガシンカAct2(メガ、イメージ)・Act3 |
劇場版 | 裂空の訪問者・氷空の花束・幻影の覇者・神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
7章でジュピターの手持ちが登場。影を実体化させての先制攻撃を得意とする。モジャンボとの連携攻撃はかなり強力。
13章で流星の民・レンザの手持ちが登場。
関連イラスト
関連タグ
ミカルゲ:同タイプ
クチート:対関係
メレシー:好物
ポケダン繋がり