アングルドデッキとは、空母の形態の一つ。英語でAngled deckと書き、その名の通り、船体の首尾線に対し斜めに飛行甲板を設けたもの。
第二次世界大戦までの空母は、上のイラストのように、一直線な飛行甲板を持っていた。これだと発艦と着艦を同時に行えなかったり、着艦の際も前部に機体が滞留するため、着艦に失敗するとそこにつっこむなど、運用に問題が多かった。
これに対し、アングルドデッキは着艦甲板を斜めに設けることで、着陸用滑走路と待機場所を分離でき、邪魔な滞留機がないので、着艦に失敗しそうになったらそのまま斜め前に飛びだして離陸すればいいなど、艦載機の運用が便利になった。
この奇抜な発想は、イギリスが発祥である。現在は、全世界の空母で取り入れられている。