概要
ゲーム『ゴーストトリック』に登場するキャラクターの一人。
ゲームの人物一覧表記は『マユゲノカイジン』
本作の敵組織たる謎の集団の黒幕と思しき老人であり、ド近眼のジーゴや先回りのテンゴを差し向けリンネの命を狙った張本人。
名前の由来は「死す」だと思われる。
普段はどこかにある豪華なサロンのテーブルでくつろいでおり、鉄仮面を被った側近と共に暗躍している。
その目的は「アシタール」の痕跡を全て抹消することにあるらしく、生前の主人公=『シセル』とは“今夜”何らかの取引を行う予定だったようだが・・・?
人物
肌はジーゴやテンゴと同様に青白く、頭は禿げ上がり瞳は眉毛に隠れているという不気味な外見をした怪しい老人。
一人称は「ワシ」で、語尾に「~ワ」や「~の」をつけるやや特徴的な老人口調。
「組織」内ではかなりの地位の存在であるようでサロン内には複数の肖像画が飾ってある。
シセルが物を「アヤツッテ」起こす現象や突然かかってくる電話にいちいち驚き慌てふためく等、この手の悪役にしては小心者で、サロン内の便利ではあるが大仰で不可解な機械の数々について「テクノロジーの使い道がズレている」とツッコむなど人間臭い一面もある。
しかしその本質は自分たちの利益の為であれば誰であろうと利用し命を奪うことに一切の躊躇いを見せない冷血漢であり、シセルからは「憎むべき殺人者」と評された。
また非常に用心深く老獪な人物でもあり、『シセル』のことも心から信用はしていない。
好物は果物で、作中では専らブドウを頬張っている。
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ネタバレ注意!!!
ネタバレ
その正体はシセルやリンネとは別の国の人間であり、その国家の上層部に属すると思しき人物。ジーゴ達共々肌が青白いのはそういう人種の国家であるため。“今夜”その『国』と『シセル』=ヨミエルが取引を行うための「潜水艦」の司令官であり、作中でくつろいでいる豪華なサロンは潜水艦の司令室であった。
その取引とは彼の持つ『不死の肉体』と『死者のチカラ』を買い取る代わりにヨミエルの「復讐」への協力と『国』での第二の人生の保障であり、中盤でカノンを誘拐させジョードの処刑を催促したのもその一環。
一方でそのチカラに関する痕跡を自分たち以外から抹消することを目論んでおり、ヨミエルにも取引の条件として提示していた他、リンネを暗殺するためにジーゴやテンゴを差し向けるなど独自に暗躍していた(ヨミエルはリンネについては「殺人犯」として破滅させるだけの予定だった)。
更なるネタバレ注意
実はシス司令とその『国』は『死者のチカラ』の本質がヨミエルの肉体に埋め込まれた特殊な放射線を放つ隕石=『アシタール』のカケラにあることを既に突き止めていた。その為ヨミエルとの契約を守るつもりはさらさらなく、体内のカケラとそのチカラだけを一方的に奪取することを画策。
そして当のヨミエルが復讐完遂の為に自らの遺体から離れていた隙に体内のアシタールを特殊なカプセルで摘出、回収すると潜水艦内に格納されていた小型潜水艦に乗り込み脱出、ヨミエルやリンネ、更には一方的に巻き込まれただけのカノンをも置き去りにしてミサイルで潜水艦を破壊し、まんまとカケラを持ち去っていった。
この時、とある‘可能性’を確実に潰すためにヨミエルの死体とジョードを載せた司令室を潜水艦から切り離して破棄していたのだが、この用心深さが仇となってシセルにその‘可能性’に気づかれ、リンネ達の連携によって司令室に向かわれてしまうのだった。
本編ラストのネタバレ
恐れていた‘可能性’=10年前のヨミエルの死亡回避による過去改変が果たされた世界では当然ヨミエルと出会わずアシタールのことも知らない為、リンネ達の平和な日常には干渉していない。
しかし元々アシタールによる人生の影響が少なかった人物だったこともあり改変による変化もあまりなく、やはり例の潜水艦の司令室で何らかの取引に携わり暗躍していた。
なお、小心者なところも相変わらずで、潜水艦が海底を擦った衝撃とそれによってロボットである側近の首が取れてしまったことにビビり散らかしていた。