ドクペ
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どくぺ
米国発祥の炭酸飲料商品の日本での略称。
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すべて見る- Adolescence Invasion
1999/7/11
※あらすじ(ネタバレ注意) 抜けるような青空が眩しい、とある夏の放課後。 今日も今日とて世を憂うただの女子高生、有原真以(ありはら まい)は屋上で一人の少女と出会う。 誰もいないはずの場所にいたのは息を吞むほどの美少女で、しかも彼女は宇宙人を自称する電波ちゃんで、なぜかすっぱんぽんだった。 宇宙船が壊れた、という設定に乗っかって、屋上で午後のひと時を共有するようになる二人。 「……それで、あんたはいつまでここにいるの?」 「現時点より、人間が共有する時間単位で五九八三二一秒である」 同情からか、共感のためか、それとも依存か、真以はソラリスと名付けた彼女の世話を焼いていく。 常識が欠落していて、空気が読めなくて、そのくせ実直で、そんな自分とはまるで対照的なソラリスに翻弄され、苛立ちながらも、気付けば彼女のことを考えている。 そのあいだも時間は無慈悲に通り過ぎていって。 それは赤の他人の、見知らぬ有象無象の、七十億のアノニマスの一つの物語のはずだった。 傷付くのが怖くて、変わることが不安で、だから常に安全圏からの”傍観者”。 欲しいものは分からなくて、やりたいこともなくて、行き場のない不満だけが胸の奥をカリカリと引っ掻いている。 そしてなにも起こらないまま、ドクペの缶が空になる。 それが有原真以の生きる世界だった。 けれど気付けば、ソラリスに感情を剝き出しにしている自分がいて。 「なら、その有原真以は――――私は、あんたの友達じゃないの?」 そうして真以は、自分の言葉が他人を変えてしまうことを、覚悟する。 これはクールでシニカルな自称美少女が、みっともなく、格好悪く、泥臭く、喉を嗄らしながら”当事者”となる夏の一週間の物語。6,126文字pixiv小説作品