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マディソン郡の橋

までぃそんぐんのはし

『マディソン郡の橋』は1992年にアメリカ合衆国で発売されたロバート・ジェームズ・ウォラーの同名ベストセラー小説を原作にした、1995年の恋愛映画。女性にとって極めて都合良く描かれた男性作家による恋愛映画。
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概要編集

アイオワ州の片田舎で出会った、平凡な主婦と中年のカメラマンの4日間の恋を描く。世界的ベストセラーとなったロバート・ジェームズ・ウォラーによる同名小説を、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めて映画化。不倫をテーマにした大人のラブストーリーであり、米国のみならず世界的大ヒットを記録した。撮影は、小説に描かれた実在の場所、アイオワ州マディソン郡ウィンターセットに造られた特設セット『フランチェスカの家』にて、延べ42日間に渡って行われた。

後に舞台の1つとなったローズマン・ブリッジはアイオワ州ウィンターセットにある橋。1976年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定された。映画と小説を見て思う所のあった犯人により、橋そのものが焼かれて消失している。

なお映画と小説ではカーライルの母親や異なったり、結末が異なったりする。


あらすじ編集

1989年の冬、母の葬儀のために集まった長男のマイケルと妹のキャロリンが、彼女の遺書とノートを読み始める場面からストーリーがはじまる。「火葬にしてローズマン・ブリッジから灰を撒いてほしい」というもので、平凡だと思われていた母親の秘められた恋を知ることになる。

1965年の秋。小さな農場の主婦フランチェスカ・ジョンソンは、結婚15年目で単調な日々を送っていた。ある日、夫リチャードと二人の子供たちが子牛の品評会のため隣州へ出かけ、彼女は4日間、一人きりで過ごすこととなる。

そこへ一人の男性が現れ、道を尋ねる。ロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)。彼はローズマン橋を撮りにやってきたナショナルジオグラフィックのカメラマンであった。彼の魅力に惹かれたフランチェスカは、彼を夕食に招待する。そこから

距離が縮まり、二人はデートの末、許されないと知りつつ恋に落ち、そのまま結ばれる。

登場人物編集

フランチェスカ・ジョンソン

主人公。夫リチャードが家族のために家を空けがちなのを、非常に不満に感じている。後年、夫からはさらに冷たく扱われたか知って欲しい、と手紙に綴っている。

長々と手紙にキンケイドとの真実の愛を語るも、手紙の最後に兄妹達と読者(観客たち)を一気に氷点下まで凍りつかせた秘密を暴露する。……孤児院に預けた兄妹の弟カーライル、すなわちキンケイドとの隠し子の存在が明らかになる。そして「新しい弟のカーライルの事、そして火葬にしてローズマン・ブリッジから灰を撒いてほしい」と言うのが彼女の最後の望みだった。


ロバート・キンケイド

クリント・イーストウッド演じるカメラマン。ローズマン橋を撮りにやってきたナショナルジオグラフィックのカメラマンであった。夫リチャードの話を聞くうちに夕食に招待され互いに惹かれあいベッドイン。そして結ばれる。後にフランチェスカとのあいだに出来た息子カーライルの事を手紙で知るに到る。彼女が結局は夫を選んだ事、息子を孤児院に入れた事を知ると即座に迎えに行き父親としての役目を果たし息子と共に暮らした。マイケルに殴られる事を甘んじて受け入れたものの、息子カーライルの養育権を手放す事は決してしなかった。

しかし最終的には若くない自分に何かあった時は養育をマイケルに託す事、財産の全てはカーライルに残す事、これからはマイケルとキャロリンに兄として姉としてカーライルには接してやって欲しい事を話す。


マイケル・ジョンソン

長男。しっかりとしたリーダーシップを取れる青年で新たな弟カーライルの事を知った時もパニックを起こす妹キャロリンに代り、即座にキンケイドとカーライルに会いに行くという決断を下せる大人である。なお彼の心中は明らかにはなっていないものの、自身の父親と母親の秘密と隠し子である弟カーライルの存在から内心は穏やかでは無かったものと考えられる。

実際キンケイドと弟カーライルに会いに行った時は、キンケイドに即座に殴り掛かって行った。弟カーライルとキャロリンの仲裁により、落ち着きを取り戻す。そして有無を言わさずにカーライルを引き取る強引な決断を周囲の意見を無視して決めようとした。


キャロリン・ジョンソン

マイケルの妹。手紙の事や新たな弟カーライルの事を手紙で知った時はパニックを起こす事が多いものの、きっちりと養育育費や住む場所なども考えられるなど兄とは違った意味で現実的な事も考えられる大人で母フランチェスカに理解を示しつつも、行動そのものには否定的。

やや強引な面のある兄に比べ、どうすれば新たな弟カーライルが幸せになれるか考えられるあたりは、大人の女性と言った考え方と決断が出来る女性である。


カーライル・マクミラン

キンケイドとフランチェスカの不倫の果てに出来た息子。生まれてすぐに孤児院に預けられたが手紙により、キンケイドに知らせた事により、すぐにキンケイドにより引き取られる。

なおマクミランは小説版での苗字で母親も異なる。映画版ではマイケル達と血縁関係を持たせる等のオリジナル要素が含まれている。

その後は父キンケイドと共に暮らす事となる。自身の兄姉や生まれについては全く知らず、兄マイケルによるキンケイドへの暴行を見た際は、子として仲裁に入っていた。後に衝撃の真実を知る事となる。

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