俺は勇気を振り絞り、自分の殻を打ち砕いた
大きな一歩を踏み出し
全体重で・・・
地雷を踏んだ
がががががががががが概要ぅ・・・
本作は+チック姉さんに登場する希代のメンヘラ娘:佐々木唯を主役に据えたラブコメマンガである。もう一度言おう、ラブコメである。
本作は+チック姉さん本編にて繰り広げられた佐々木さんとその彼氏(?)である山田くんとのエキセントリックすぎる恋愛エピソードだけを集約し書き下ろしを加えて2016年に単行本化したものが始まりであったが、後に本編とは独立したスピンオフ外伝として正式に連載されることになった。
冷静に考えたらサイコホラーとしか言いようがないエピソードが満載なのだが、絶妙に憎めない佐々木さんのキャラクターと常人離れした図太さを誇る山田くんの逞しさによって辛うじてギャグマンガとしての体を成しているスリリングな作品である。
2024年現在、単行本が5巻まで発売されている。
ススススススススススストーリィ・・・
バス停で出会った女子高生に一目惚れした冴えない大学生の山田くんは、ある日意を決して彼女に告白することにした。それが、人生をねじ曲げる選択だったとは、彼には知るよしも無かった。
かの者の名は、佐々木唯。超人的な行動力と忍者もビックリな隠密能力(ストーキングスキル)を持った、メンヘラの中のメンヘラである。
これは、悪魔に求愛してしまったがために激動の人生を送る羽目になった山田くんの波乱万丈物語である。
ととととととととととと登場人物ぅ・・・
- 佐々木唯
本作のヒロイン。メンヘラの基礎をしっかりと押さえた希代のヤンデレ娘。自分に告白してきた山田君にゾッコン惚れ込み、常軌を逸した偏愛を振り向けるようになる。
やることなすことがとにかく狂っているのだが、異常なまでの行動力と純粋すぎて殺意が滲み出るほどの愛情によって数々の奇行凶行を繰り広げる嵐のような美少女。そのご乱行ぶりは一周回って愉快に見えてしまうくらいで、ある意味この漫画におけるボケ役である。尚、彼女が狂気を炸裂させるのは山田くんとその周囲だけであり、それ以外の人間には至って普通に接している。学校ではむしろ埋もれている方であり、注目を集めようと大法螺を吹いて自滅することもしばしば。得物は三徳包丁とコンパス。
- 山田純一
佐々木さんに告ってしまった世界一不幸な大学生。以来、プライベートもプライバシーも基本的人権さえも佐々木さんに奪われ家畜の豚ような人生を送る羽目になった。それでも、持ち前の図太さとオリハルコンのように頑丈な精神力で佐々木さんをどうにか押さえ込んでいるタフ過ぎる男。この作品における唯一のツッコミ担当。
佐々木さんだけでも持て余しているのに、ストーリーが進むにつれてヤバイ女に纏わり付かれる女難の化身。一体、前世でどれほどの業を積んだのであろうか。
- 牧野ともみ
山田君の同級生。山田君にほのかな恋心を抱いていたが、佐々木さんという恋敵が現れたことで想いを拗らせて完全なストーカーと化したメンヘラ2号。以来、山田君の周囲に纏わり付き、佐々木さんの次に彼を振り回すことになる。十二分にヤバイ存在だが、ストーキングスキルや純粋な戦闘力では佐々木さんに及ばないし割とポンコツなので(山田くんにとっては)扱いやすい人物。得物は包丁とアイスピック。
- 宇佐美リウ・リサ
山田君のバイト先の先輩。器量も性格もいい双子の美女だが、スナック感覚で男を喰う性獣である。厄介な女に纏わり付かれる山田君に心底同情しているものの、それはさておき男としてしっかりターゲットにしており、特にリサは隙あらば山田君の貞操を奪おうとしている。佐々木さんや牧野さんとはベクトルの違う危険人物であり、早い話がヤベー女V3である。これさえ無ければ良い先輩なのによぉ…
- 宇佐美母
リウ・リサ姉妹の母親。娘と同い年にしか見えない美魔女であり、酸素を吸うように男を吸い尽くす性の怪物。朗らかで母性にあふれた人柄をしているが、そんな美点を帳消しにして余りあるほどの危険人物であり、佐々木さんとも渡り合える戦闘力の持ち主。色んな意味で人間離れしているためか、山田君からは本当の意味でバケモノ扱いされている。