遊星からの物体Xの登場人物の一人、パーマーがモンスター『スパイダーヘッド』を見つけた際に呟いた台詞。
セリフが使われた状況
心停止に陥った地球物理学者ヴァンス・ノリスに対してドクター・コッパーは電気ショックによる蘇生を試みていた。
しかし次の瞬間、ノリスの腹が巨大な口に変化してコッパーの両腕を食いちぎった。
そのまま異形のクリーチャーに変貌していくノリス。
主人公マクレディの火炎放射器により直ちに焼却され、人間だったとは思えない悲鳴を上げて悶え苦しむノリスだが、業火の中で自らの首を引きちぎって分離、舌を伸ばして机の下に移動して隠れていた。
それに気づかず、クリーチャーが沈黙したのを確認して消火器を浴びせる一行。
その白煙の中で密かに変形していくノリス。
逆さまになった生首から蜘蛛のような6本の足が生え、カタツムリのような目の付いた触手を生やしたその姿は、生物としての常識を完全に捨て去っていた。
一行がクリーチャーの残骸に気を取られている隙にそそくさと退散しようとする姿は、客観的に見ればシュールではあるが当事者にとっては笑い事ではなく、真っ先に見つけたパーマーは驚愕を通り越して呆れ返ったような口調で「一体何の冗談だ?」と呟くのだった。
ちなみにこの台詞は、ユニバーサル思い出の復刻版のDVD・BDにも収録されているTV放映版の吹替では「こんなバカな事があっても良いのかい!?」と訳されている。