「じゃあ、僕も言っとくぞ。それだけの力が付いたら……僕を殺してくれ」
「分かった。約束しよう」
概要
小説・アニメ『境界の彼方』における名瀬博臣×神原秋人のBLカップリング。
半妖と異界士、監視される者とする者である。博臣の方が秋人より1歳年上。
過去に秋人との激闘の際に、博臣は背中に深い傷を負った。
博臣は、秋人の脇に手を入れることがよくある。
過去と現在
3年前、秋人と博臣は出会った。その際秋人は妖夢化して暴走しており、博臣の背中に大怪我を負わせている。その後、秋人は名瀬家に「保護」という名目で長月市に連れて行かれ、監視下に置かれることになった。
DVD/BD7巻収録の第0話「東雲」では、秋人が「(博臣が泉以上になって完璧な檻を作りだせる程度の力が付いたら)僕を殺してくれ」という頼むシーンがある。
博臣の背中には現在も未だに深く傷跡が残っている。博臣本人はその傷跡を気にしていない様子を見せるが、秋人にとってはトラウマになっており、秋人の見る悪夢や悪い幻でたびたびこの件が登場する。
「博臣は秋人に手を出さない。その代わり秋人は誰にも加担しない」という休戦協定を結び、現在は同じ長月市立高校の文芸部に所属している。
現在は休戦状態の関係であるはずだが、互いに情が湧いている様子が見受けられる。事件に首を突っ込む秋人に博臣が手を貸しているシーンが多々ある。
また、アニメ2話(博臣初登場回)ではまだまだ距離の遠かった秋人と博臣が、話数を重ねて時間を共有していくごとに距離を縮めていく過程も見られる。
変態
上記のようなつらい過去や難しい肩書きを持つ二人だが、彼らには「変態」という共通点がある。
秋人は眼鏡愛好家(メガネスト)、博臣はシスコンという嗜好があり、周囲には理解されない変態同士通じるものがあるようで、フェチトークで頻繁に盛り上がっている。
互いに「変態」と罵り合いしつつも、互いの嗜好を理解しているようだ。眼鏡美少女である未来に妹属性を見い出してみたり、妄想上の美月に眼鏡をかけてみたりと、二人の嗜好は交わりを見せている。
また、博臣は秋人の脇に手を入れて暖を取るのがお気に入りである。曰く、「清潔さと温もりだけは認めている」らしい。博臣は異能による弊害のため、極度の冷え性だ。事あるごとに秋人の脇に手を入れては「やめい!」「変態!」などと嫌がられている。が、たまに自然と違和感なく秋人の脇に博臣の手が収まっていることも。季節を問わずに脇を狙っているため、彼らにとっては一種のスキンシップかもしれない。
ちなみに、ネット配信もされた「きょうかいのかなた アイドル裁判! 迷いながらも君を裁く民」では、被告人・博臣に「神原秋人の刑」が下された。これは「秋人の脇に博臣の手が挟まったまま3日間抜けない」という刑である。刑のはずだが、博臣は恍惚とした表情を浮かべていた。
※ネット配信は終了しているが、DVD/BD7巻に収録されている。
上記のフェチや脇の関係のせいか、二人の距離感は少しおかしい。二人が今まで心から気を許せる同年代の友人がいなかった(と思われる)ことも関係しているかは不明だが、異様に距離が近かったり、異様に息が合っていたりする。
1つ年上である博臣に対して秋人が俗にいう「タメ口」であったり、博臣が秋人のことを「アッキー」という愛称で呼んでいることからも、二人の間柄が窺える。ちなみに「アッキー」と呼ぶのは博臣だけである。
小説とアニメの相違点
上記までで記述したことはアニメにおける博秋である。
以上までの記述小説との違いを書くと複雑になるため、ここでまとめて小説との相違点を挙げる。
・小説だと過去の事件は1年前。初めて会った博臣と秋人が激戦の末、協定が結ばれた。秋人の暴走のことを知らなかった博臣は、秋人を追い詰めて暴走させた原因になっている。
その際に怪我をしたのは背中ではない。小説でははっきりとは描写されてはいないが、博臣がマフラーをし始めたのは秋人との事件があって以来だというため、首に傷があり、それをマフラーで隠している可能性がある。
※小説の博臣はマフラーを武器にすることはないため、秋人の前でマフラーを取ったことがない
なお、秋人は博臣の傷跡を見るのを恐れている描写がある。
・小説は秋人の一人称で語られる。地の文では博臣のことを「美貌の異界士/上級生」という肩書きで書かれている。秋人も博臣の容姿を認めており、初対面のときは見惚れていたほどだ。
「せめて眼鏡をかけろ」と秋人が頼むシーンまである。
最後に
アニメ、小説、キャラソン、ムック本、各種雑誌インタビュー、そして劇場版に至るまで、公式供給が多いカップリングである。
まだチェックしていない方は、是非確認してほしい。