概要
四ノ宮砂月は、四ノ宮那月の別人格。
那月本人は、砂月のことを認識しておらず、彼と入れ替わっている間のことも覚えていない。
非社交的で、常に不機嫌そうな表情を浮かべ、鋭い目つきをしている。口調も那月とは一転して冷たく荒いものになり、一人称も「僕」から「俺」になる。
那月同様に音楽の天才であり、音楽への熱意とプライドは高く、作曲に関しても天才的な才能を持つため、暇があれば曲を書いている。HAYATOのライブに乱入し、自身が作曲した曲を歌ったこともある。ただし、これはアニメのみの設定であり、原作ゲームにおいては、当初は基本的に那月以外のことに関心がなく、音楽にも興味がなかった。
メガネが人格のスイッチャーとなっており、メガネを外す(外れる)ことで砂月の人格に切り替わり、メガネをかけると那月に戻る。
これは、那月の極めて感受性が高く繊細であるために、メガネが外れて視界が悪くなるということだけでも、精神が一時的に不安定になるからであるという(原作ゲームより)。ただし、砂月の意識が強く発現したり、那月の精神が外界を拒絶して引きこもってしまったりしたときは、メガネをかけても人格が変わらない場合がある。
アニメ版においては、学園時代は翔と春歌のみが「砂月」という存在を認識しており、残りの面々は砂月が発現した状態を見たことはあったものの、それがどういったものなのかを知ったのは事務所所属後。原作ゲームにおいては早乙女学園でも度々発現し、その度に学校全体を巻き込んだ大騒動になっていた。
那月が幼少期に経験したとある事柄がトラウマとなって生まれた人格らしいが…。
戦闘力
那月の状態でも度々その片鱗が見え隠れしている怪力や身体能力が、砂月の人格になることで遺憾無く発揮されているため、今までに数々の離れ業を披露している。
アニメシリーズにて
・壁を拳で殴って破壊する。
・殴った木が真っ二つに折れる。
・眼鏡を戻そうとしてくる、音也、トキヤ、真斗、レン、翔の5人を同時に相手にして、いなしきる。
パイプごと捩じ切った道路標識で、走行する自動車を破壊したような描写もあった。
原作ゲームにて
・天候を一気に悪化させ、嵐を呼ぶ、巨大な地割れを起こす。
・機関銃を乱射しながら追撃してくる米軍のヘリを、素の状態で地上から跳躍し破壊する。
・身体から凄まじいエネルギーを発し、森の木々を薙ぎ払い、立っていられない程の強風を巻き起こす。(ゲーム系列・小説版)
といった、アニメ以上に人間離れした所業を見せている。暴走状態では、同じく人間離れしている存在である本気のシャイニング早乙女でないと抑え込められなかった程。
関連イラスト
関連タグ
ネタバレ
幼少期、信頼していたヴァイオリンの女教師に自分で作曲した曲を、二人だけの秘密ということで聞かせた。
しかし、その先生は約束を破った上、曲を盗作して那月の前から去り、その後、自分の作品として発表したその曲で賞を受賞し、名をあげる。
信頼していた相手に酷い裏切りを受けたショックに、元々感受性が高く繊細だった那月の心は耐えきれず、人格が分裂することになった。砂月は、那月の代わりに嫌な事や負の感情を受け止めるために生まれた存在であり、那月を害する全てのものから那月を守っていた。下心などなく純真無垢な春歌に対しても「お前のような奴が一番危ない」と一際、強く警戒していたのは過去の件から『また那月が親しくなった人物に裏切られるのでは?』という砂月なりの優しさである。那月自身も、砂月という存在こそ認識していなかったものの、「いつも誰かに守られている」という感覚を持っていた(アニメ)。「砂月」という名は、その盗作された曲のタイトルでもある。
後に、那月によっても存在を認識され、那月自身からは「さっちゃん」の愛称で呼ばれるようになる。
アニメ・原作ゲーム共に、最終的には、那月の人格と統合されることになった。