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くもりときどきミートボールの編集履歴

2014-01-02 11:19:25 バージョン

くもりときどきミートボール

くもりときどきみーとぼーる

『くもりときどきミートボール』(Cloudy with a Chance of Meatballs)は、Judi Barrett(絵:Ron Barrett)の絵本。及びそれを原作とした映画。日本では2004年にほるぷ出版から出版(訳:青山南)。

絵本


アメリカでは1978年出版し、100万部を超えるベストセラーとなっている。登場人物は名前も特徴も決まっておらず、「町に食べ物が降る」演出は劇中では架空の話の中のみとされている。また、後半は異常気象による町の混乱を描いている。


映画


ソニー・ピクチャーズ・アニメーションにより、3DCGアニメーション映画として製作。しかし日本では3D吹き替え版のみで、字幕版は1ヶ所も上映されなかった。日本ではDVDは、2010年3月19日に発売。 映画化にあたり登場人物や舞台などの設定が付けられ、主に主人公の発明品で町に食べ物が降って来る様子を描く、SFテイストを加えた冒険ストーリーとなっている。映像制作について、食べ物をカラフルなCGで再現し、食べ物が地面に落ちた時の様子やゼリーの質感などを正確に再現している。



あらすじ


スワロー・フォールズに住む少年のフリントは発明家になる事が夢だが、作った発明品は失敗続き。青年になっても相変わらずで町の住民に迷惑ばかりかけていた。ある日、サーディンばかり食べている町民達を救う為、水を食べ物に変えるマシン「FLDSMDFR(フリズムドファー)」を発明する。が、何故かFLDSMDFRは空の彼方へ飛んでいってしまう。だが、まもなく町から近づいた雨雲から大量のチーズバーガーが降って来る。発明を成功させたフリントは食べ物を降らせ、皆を大喜びさせる事で町の人気者となっていく。が、日が経つにつれ、コントロールを乱していったFLDSMDFRは巨大化した食べ物を生産し始めてしまう。そして、FLDSMDFRが暴走した時、全世界が食べ物の嵐に見舞われ、滅亡の危機を迎えようとしていた・・・。


用語


スワロー・フォールズ


北アメリカ大陸の南東にある島に建つ港町。元々はサーディンで有名だったが「ベイビー・ブレントサーディン缶詰会社」が倒産し、町民でサーディンを食べるしかなくなりくらい町だった。だが、FLDSMDFRに興味を示したシェルボーンによってかなりの改変が施され、町名もチュー・アンド・スワロー(訳すると噛んでゴックン)に改名する。


FLDSMDFR(フリズムドファー)

声:(日本語吹替:)


フリントが開発した、最も凄い発明品。Flint Lockwood Diatomic Super Mutating Dynamic Food Replicatorの略。名前に母音が無いため物凄く言いにくい。コップ1杯分の水を上から入れて起動させる事でマイクロ波が発生し、水の分子の遺伝子を変化させる。この分子が食べ物の形に組み立てられ、下から排出される様になっている。また、飲み物も生産出来る。ただし、稼動には大量の電力が必要である。あまり多くの生産を続けるとコントロールを乱し、巨大な食べ物を生産してしまう。食べ物を生産する際、モニターに生産する食べ物のドット絵と英語名が表示され、食べ物の名前が発音される。


サーディン


いわゆるイワシ。かつてはサーディンを缶詰に詰めて大量生産する会社(缶詰にブレント・マクヘイルの赤ちゃん時代の写真が使用されており、会社名にもブレントの名前が使われている)が存在し、スワロー・フォールズにも缶詰工場が建設されていたが、凄く不味かった為、缶詰が売れなくなり会社は倒産。工場も閉鎖され、大量に残った缶詰はスワロー・フォールズの住民が食べて処分する事となった。


遠隔操作の装置


高空に滞空するFLDSMDFRを操作する為にフリントが開発した、アンテナとボタンの1セット。研究室のコンピューターから生産する食べ物や飲み物を入力し、ボタンを押す事でFLDSMDFRに情報が送信される。


スプレー・シューズ


靴紐問題を解決するため幼少時にフリントが発明したスプレー。粉状のバイオポリマーを噴き付けて即席の靴を作る。小学校でクラスメイトに披露したが、靴を脱ぐ事まで考えていなかった為、皆にバカにされてしまう。いかなる方法でも外す事は出来ず、バイオポリマーは青年になった後もそのままになっている。


猿の本音翻訳機


フリントの発明品の1つ。バンドと(首かけの)おもちゃのセットで両方を付ける事で付けた者が考えている事が言葉として発声される。人間にも使用可能。


フライングカー


フリントの発明品の1つ。名の通り空を飛ぶ車だが、最初に作った1号機は飛行に失敗している。後にFLDSMDFRの暴走を止める為にウィングを付けた2号機を発明し、無事に飛行する。


フリントの研究室


フリントの自宅の庭に建てられたフリントのドーム型研究室。幼少の頃からあったが、フリントが青年の頃に改築され、大型化している。内部は本格仕様であるが、内側の出入口にある扉はカーテンである。ガラクタのバスを繋げており、ここに設けたエレベーターで研究室の外に出る。


巨大ミートボール


暴走したFLDSMDFRが生み出した超巨大な球状の物体。大量の食べ物雲(食べ物を乗せた紫色の雲)がFLDSMDFRを中心に球状に固まったもので、上から水蒸気を吸い込み、下から食べ物雲を大量に排出している。表面や内部の空洞まで大小様々な食べ物が詰まっている。


登場する食べ物・飲み物・調味料


イワシ

チーズバーガー

目玉焼き

トースト

オレンジジュース

ベーコン

手羽先

豚肉

ベーグル

バナナ

プレッツェル

アイスクリームサンド

ピザ

唐辛子

シュリンプ

ジェリービーンズ

ホットドッグ

ドーナツ

ジャムパイ

とうもろこし

アイスクリーム

ゼリー

ステーキ

ナチョチーズ

マシュマロ

胡椒

トマトソーススパゲッティ

ミートボール

セロリ

ベイクドビーンズ

イチゴ

クリームパイ

ラディッシュ

スイカ

マカロニ

ホットケーキ

バター

メープルシロップ

ピクルス

さくらんぼ

キャンディーコーン

巻き寿司

BLTサンドイッチ

コロッケ

豆のスープ

トルティーヤ・チップス

フライドポテト

チーズ

アスパラガス

ローストチキン

ピーナッツキャンディー

マスタードソース

紅茶

おみくじクッキー

リコリス

ガミィベア


キャスト


フリント・ロックウッド


声:Bill Hader(日本語吹替:梯篤司、吉永拓斗(子供時代))

主人公。スワロー・フォールズ在住。小さい頃から発明家になる事を夢見ている。作る発明品は凄いものの、どれも欠陥が付き物で町民に迷惑がられている。基本的に人付き合いが苦手な性格。


サム・スパークス


声:Anna Faris(日本語吹替:甲斐田裕子)

ヒロイン。ニューヨークのテレビ局に勤務する、見習いの天気リポーターの女の子。イベント中継とお天気中継の目的でスワロー・フォールズへ来訪し、フリントと両思いになる。幼少の頃は、ポニーテールでメガネをかけており、気象レーダーを欲しがるほど気象科学好き。ゼリーが大好きでピーナッツアレルギー体質。後半から幼少時と同様の姿で行動し、念願の気象レーダーを手に入れている。


ティム・ロックウッド


声:James Caan(日本語吹替:斎藤志郎)

フリントの父で、妻はフリントが幼少の頃に他界している。自宅から離れた釣具店を経営している。息子が行き詰まるとなぜか漁師のことわざを言って慰めようとするが、たいてい遠回しすぎて伝わらない。最初は息子に釣具店をついで欲しいと願っていたが・・・。


シェルボーン


声:Bruce Campbell(日本語吹替:石塚運昇)

スワロー・フォールズの市長で、でっかい市長と呼ばれたいと思っている。実は自分の事しか考えていない。売れなくなったサーディンを売る為に市の予算を全部使って「サーディンランド」を建設するが、フリントの失敗で破壊される。その後、FLDSMDFRに興味が移り、フリントを人気者に仕立て上げる。降って来る食べ物をどんどん食べていた為後半では体系がかなり変わっている。


アール


声:Mr. T(日本語吹替:森川智之)

スワロー・フォールズの警察官。普段は法に厳しいが、息子のカルを愛している。フリントがおかしな行動を取らないか目を付けていたが、FLDSMDFRの件を通じて、少しずつ仲良くなっていく。不穏な動きを察知すると何故か胸毛がうずく。


カル


声:Bobb'e J. Thompson(日本語吹替:矢島晶子)

アールの息子。フリントをバカにしているが、誕生日にアイスクリームの雪景色を貰い、フリントと打ち解ける。ジャンクフードが大好き。


ブレント・マクヘイル


声:Andy Samberg(日本語吹替:佐藤せつじ)

スワロー・フォールズの町民。サーディンの缶詰に赤ちゃんの頃の写真が使われた事で町民からは人気者といわれており、パンツ一丁の裸姿は特に有名である。フリントとは同じ小学校での同級生でフリントを「ガリ勉」とバカにしている。FLDSMDFRの件でフリントに人気者の座を奪われる。


スティーブ


声:Neil Patrick Harris(日本語吹替:庄司将之)

フリントが飼っている猿で、発明事業において助手を務める。猿の本音翻訳機を付けており、考えている事が言葉になって発声されるが、食べ物の事ばかり考えている。興奮するほどガミィベア(くまさんグミ)が大好きだがフリントに禁止されている。子供っぽいやんちゃな性格で髭を抜きたがる癖がある。


マニー


声:Benjamin Bratt(日本語吹替:菅原正志)

サムと同様、ニューヨークのテレビ局に勤務するカメラマン。グアテマラからの移民で様々な職歴と技能を持ち、フライングカーの操縦技術でもフリントを上回る。


パトリック


声:Al Roker(日本語吹替:内田直哉)

サムが勤務するニューヨークのテレビ局が放送するニュース番組のキャスター。幼少時の姿に戻ったサムを「ガリ勉みたい」と言っている。


フランシス・ロックウッド


声:Lauren Graham(日本語吹替:)

フリントの母。夫のティムとは違い、フリントの発明家になるという夢に可能性がある事を信じている。フリントが青年になった現在は故人となっている。


スタッフ

原作:Judi Barrett、Ron Barrett

監督・脚本:Phil Lord、Christopher Miller

音楽:Mark Mothersbaugh

主題歌:Miranda Cosgrove「Raining Sunshine」(英語版)、中川翔子「rainbow forecast」(日本語吹き替え版)

製作総指揮:Yair Landau

製作:Pam Marsden

製作会社:Sony Pictures Animation、Sony Pictures Imageworks

配給:Columbia Pictures、Sony Pictures Entertainment Japan


映画第2作

『くもりときどきミートボール2』のタイトルで2013年12月28日公開。


ストーリー

世界中に巨大な食べ物が降り注いだあの事件が去った後、フリントに壊されたはずのFLDSMDFRはスワロー・フォールズのある島の中央へと落下し、機能を停止した。

事件終結の直後、有能な発明家を集めている巨大企業「リブコー」の社員らがヘリコプターに乗って島に来訪。社員達がスワロー・フォールズを覆い尽くした巨大食べ物の撤去作業を行う為、島民達はリブコー本社のある「サンフランノゼ」に一時移住する事に。さらにフリントはホログラムとして現れたリブコーの最高責任者・チェスターVに才能を認められ、めでたくリブコーの社員に任命される。スワロー・フォールズの住人たちはサンフランノゼに向けて出発するがFLDSMDFRが再起動した事をまだ知る由はなかった。

サンフランノゼでフリントはエリート社員「頭脳飛行士」の座を目指していたがその最中にチェスターVから指令を言い渡されてしまう。実はスワロー・フォールズでリブコーの頭脳飛行士たちが危険な生物に襲われているという連絡があったらしく、その危険な生物こそFLDSMDFRが生み出した生命体「フード・アニマル」だったのだ。

このままフード・アニマルを放置すれば、島外に出て被害を及ぼすと察知したチェスターVは島に戻ってFLDSMDFRを止めさせろとフリントに要請。指令を受け取ったフリントはサム達を呼び、ティムの船でスワロー・フォールズへ戻るがそこは数ヶ月の間に変わり果てていた。


キャスト


チェスターV

リブコーの最高責任者でフリントが発明家を目指すきっかけを作った人物。多忙のあまり、自分のホログラムを作って出動させている。フリントの才能を認めて社員として受け入れた。


バーブ

チェスターVによって人間の脳を埋め込まれた♀のオランウータン。リブコーの科学者にしてチェスターVの側近。

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