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編集内容:概要やDOGOO、侵略体について、登場人物など大幅に加筆しました。

概要

『コミック アース・スター』にて2011年6月号より連載、2014年1月よりテレビアニメ化された。

単行本は1~4巻(以下続刊)

信長+銃で「ノブナガン」という出落ちのようなタイトルとは裏腹に、その内容は『進化侵略体』と呼ばれる未知の怪獣と、偉人の魂を受け継ぎ超常の能力を得た『E遺伝子ホルダー』が 地球の命運を巡り戦略レベルの攻防を繰り広げる正統派アクションストーリーである。

“偉人”を全面に押し出したタイトルの通り歴史上の人物の魂を受け継いだキャラクターが多数登場し、史実ネタなども随所に盛り込まれているが、バトルシーンが中心となるストーリー構成上 偉人ネタよりは

「圧倒的物量と進化速度を誇る侵略体に少数の超人が能力を駆使して対抗していく」

という戦闘の駆け引きがより大きな比重で描かれている。

あらすじ

2013年修学旅行台湾に訪れていた女子高生小椋しおは、突如出現した怪獣「進化侵略体」に襲撃を受ける。軍隊も歯が立たない中、そこに現れた謎の男達。彼らは超国家機関「DOGOO」のエージェントで、偉人の魂を受け継ぎその力で戦う「E遺伝子(イー・ジーン)ホルダー」だった。そして友人の危機に、しおの「偉人の魂」も覚醒するのだった...。

用語

  • E遺伝子ホルダー

"土偶"が集めた歴史上の傑物の遺伝子を受け継ぐ人々。

"AUボール"の使用により、"AUウェポン"という固有の武器を形成して戦う。

「ノブナガン」こと小椋しお以外はルーツである偉人の名前をコードネームとしている。

平時は本名、任務中はコードネームと呼び分けられることが多い。

  • 進化侵略体

本作において敵となる怪獣。非常に早い進化をして地球の生態系を乗っ取ろうとする。

地球外からの飛来後しばらくは海の中で進化を重ね、本編開始時に上陸した。

通常の兵器が効かず、E遺伝子ホルダーのみが有効な攻撃をできる。

詳細は後述。

登場人物

DOGOO戦闘班 第二小隊

25人目のE遺伝子ホルダーとなった本作の主人公

ごくごく普通のミリオタ女子高生であったが、修学旅行中に侵略体の攻撃に巻き込まれたことから織田信長のE・遺伝子に覚醒し、第二小隊 二人目のアタッカーとなる。

AUウェポン:銃砲
最大三つの砲身からの射撃が可能。

ノブナガンの加入以前は単独で第二小隊のアタッカーを務めていた青年。

性格は好戦的で自信家。当初はしおのことを見下していたが、次第にその実力を認め絆を深めていく。

AUウェポン:巨大ナイフ
刀身を分離させるなど複数の形態を持つ。

第二小隊のディフェンダー担当。

基本的には紳士的で物腰の柔らかい青年だが、女性に対しては極めて積極的で手が早い。

AUウェポン:マニピュレーター
頭部に装着されたアームから大小自在に展開されるバリアーは鉄壁の防御力を誇るが、本人はバリアーという呼び方は「ダサい」と嫌っている。

戦闘中は攻撃的でサディスティックに振舞うが、平時は一変して穏やかな女性。

そしてその博愛精神(?)から男女問わず出会い頭にディープキスをするキス魔

AUウェポン:脚部武装
脚で踏んだ対象の重力を操作することができ、戦闘では主に敵の動きを封じる役割を担っている。

DOGOO戦闘班 第一小隊

第一小隊のリーダー格で、アタッカーを務める細身の少女。

同じ近接戦闘タイプの切り裂きジャックをライバル視しており、度々張り合っている。

AUウェポン:トマホーク
通常時は右腕と一体化した巨大トマホークを武器に使い、精霊儀式(ゴースト・プロトコル)と呼ばれる形態では四肢すべてを武装し、更なる戦闘力を得る。
  • イブキギーン・エルデネビルグ / コードネーム:スーホ (CV:田村睦心)

通称は「エスイ」。気性の荒い大柄な女性。

ジェロニモを姫と呼んで強く慕っており、戦闘においても彼女との連携攻撃を得意としている。

AUウェポン:万能騎乗ユニット
キャタピラのついたバイクのような形状で、長距離の高速移動が可能。 他にもキャタピラをカタパルトとして利用して仲間を射出したり、変形させて装備することで格闘にも対応できる。
  • コードネーム:アントニ・ガウディ (CV:村瀬歩)

第二小隊でディフェンダーを務める少年。

真面目だがやや気弱で、癖の強い同小隊の二人には振り回され気味。

AUウェポン:サグラダ・ファミリアを模した手甲
ウェポンで触れた場所から自在に様々な構造物を生み出すことができ、防壁や足場、拘束用の檻など幅広く応用できる。

DOGOO戦闘班 第三小隊

サイパン装甲艦型の体内に寄生した伝令型の侵略体を回収する任務で初登場した小太りの青年。

高速走行が可能な超脚力のAUウェポンを持つ

DOGOO戦闘班 第四小隊

DOGOO戦闘班 第六小隊

  • コードネーム:アルフレッド・ノーベル … 第六小隊のアタッカー
  • コードネーム:ノストラダムス … 未来予知の能力を持つ

DOGOO特殊班

涼やかな風貌の青年。

DOGOOの参謀的立場にあり、侵略体の進攻を止めるためなら 時に非情とも言える決断を下す。

AUウェポン:安楽椅子
高い情報処理能力を持ち、これを駆使した分析・推理で侵略体の特性を暴き、様々な作戦の立案にも関わっている。

通称ガリ子。 しおより年下で、 「~っす」口調の少女。

ヴィドックに好意を抱いており、彼の指示には忠実に従う。 よくハンターにパシらされている。

AUウェポン:全身を覆うピサの斜塔のような装甲(?)
ゴーグルで視認した対象を詳細に分析し、得た情報は他のホルダーとリアルタイムで共有可能。 更に「エウロパ」と呼ばれる観測球を用いて遠距離の様子を探ることも出来る。
  • コードネーム:ジョン・ハンター (CV:保村真)

侵略体の解剖・研究を担当している口の悪いアゴヒゲの青年。

よくガリレオをパシリ扱いしているが、内心ではそれなりに気に入っている模様。

ウェポンの特性と本人の気質から戦闘は不得手。

AUウェポン:メス・注射器
侵略体の硬質な体を切り裂いての解剖のほか、ウェポン内で化学物質を調合することもできる。

所属不明

  • アヌシュ / コードネーム:ロバート・キャパ (CV:津田健次郎)

車椅子の中年男性。

DOGOO入隊直後の小椋しおの訓練を任され、射撃や戦闘の心得を伝えた。

自らを「戦力外通告をくらったようなやつ」と自嘲気味に語るが、詳しい経歴や所属は不明。

AUウェポン:カメラ
カメラで写し取った対象をコピーして実体化する能力を持ち、仲間のE・遺伝子ホルダーをコピーするとその能力をも ある程度再現が可能。
  • コードネーム:ウィリアム・テル
  • コードネーム:グリゴリー・ラスプーチン
  • コードネーム:ベーブ・ルース

上層部

DOGOOやE・遺伝子、AUウェポンを生み出した宇宙人。 遮光器土偶のような姿をしている。

かつて進化侵略体に故郷の星を滅ぼされ、侵略体への復讐のために地球進攻を阻止しようと数千年かけて計画を進めてきた。

DOGOOを創設し代表者を務める老女。

その正体は千数百年前に土偶にスカウトされ、コールドスリープを繰り返すことで現代まで生き延びた

卑弥呼の宗女「壱与」その人。

アニメ版のオリジナルキャラクターで 執事兼秘書役として司令を補佐する慇懃な青年。

かなり博識で、小椋しおへのE・遺伝子やAUウェポンに関する知識面での指導も行った。

一般人

しおの同級生で 穏やかで明るく友達の多い 所謂クラスの人気者。

しおの奔放さに惹かれ、クラスでも浮きがちだった彼女に友達になろうと話しかけた。

台湾での修学旅行中に進化侵略体に襲撃され負傷する。

DOGOO

『Defense Organization aGainst Outer Object』の略で、「ドグー」と発音する。

進化侵略体に対抗するために結成された超国家的組織。 2007年から始まった侵略体との戦闘は全て秘密裡に行われてきたが、 2013年の台湾における初の上陸攻撃をきっかけにその存在を世界に公表した。

かつて故郷の星を滅ぼされ、侵略体への復讐を望む“土偶”の計画の中で組織され、日本を含め各国の政府が参加している。

通常兵器では進化侵略体に物理干渉できないため、当然AUウェポンを扱えるE・遺伝子ホルダーが主戦力となっているが、一般兵力も世界各国から投入され各種サポートや軍備の提供を行っている。

所属ホルダーは25人。その能力に合わせて戦闘班や特殊班に分かれている。

戦闘班

その名の通り直接戦闘向きの能力を持ったホルダーが所属する班。

ホルダー3、4名ずつで組まれた小隊が合計六つ存在し、通常作戦行動は小隊ごとに行われるが、任務の内容に合わせて個人で他隊と組むこともしばしばある。

普段は三つの巡航要塞それぞれに二小隊ずつ駐屯して太平洋上空を回り、侵略体の出現が確認された場合は最も近くの要塞からホルダーが派遣される。

特殊班

直接戦闘向きではない能力など、通常の小隊の枠には収まらないホルダーが所属する班。 普段はC・フォレスターに駐屯している。

基本的に非戦闘員とは言え その存在が戦局に与える影響は極めて大きい。

移動設備

  • A(アレックス)・ローガン

太平洋上空を飛行する巡航要塞。以下の二小隊が駐屯している。

第一小隊第二小隊に次いで出番が多い
第二小隊主人公が配属され物語の中心となる
  • J(ジョージ)・アツミ

太平洋上空を飛行する巡航要塞。以下の二小隊が駐屯している。

第三小隊
第四小隊ストーンフォレスト作戦妨害を目的とした侵略体の同時多発攻撃の際、シドニーで迎撃を行った
  • S(スティーブン)・ヒラー

太平洋上空を飛行する巡航要塞。以下の二小隊が駐屯している。

第五小隊
第六小隊サイパン装甲艦型と最初に交戦した小隊
  • C(クレイトン)・フォレスター

太平洋上を航行する特務艦。

特殊班が駐屯しており、新人ホルダーの訓練に使われることもある。

艦内の売店ではベイクドヌードルオンザブレッドなどが売られている。

  • J(ジョニー)・リコ

高速艦。「戦艦型」監視の際には大西洋側に配備された。

  • E(エレン)・リプリー

高速艦。「戦艦型」監視の際には太平洋側に配備された。

進化侵略体

地球外から太平洋に飛来した未知の怪生物。

地球上の兵器は一切通用しないためAUウェポンが唯一の対抗手段となる。

宇宙に原始細胞を放ち、到達した惑星の生物が数十億年かけて辿った進化の道程を数十年でトレースして その生態系を丸ごと乗っ取るという習性を持つ。

地球には2003年ごろに飛来したとされ、2006年に初めて侵略体による攻撃と思われる被害を確認。

2007年に初交戦した際には魚類形態にまで進化しており、劇中では2013年の初上陸戦以降が舞台となる。

地球での進化の道筋も一本道ではなく、原始細胞から世代を重ね無数に繁殖した侵略体は地球上に存在した様々な生物の形をとって生物圏の簒奪を続け、やがてその進化は人類にまで至ると予測されている。

古生物の姿でも種としては極めて高い知能を持っており、DOGOOによる妨害を認識するとそれに対応した子孫を産むことで対抗し、短時間の戦闘中でも進化圧をかけることで敵の能力に応じた新世代をリアルタイムで生み出すことすらある。

ただしそうして短時間で進化させた種は 多くの場合生物として不完全であり、繁殖はおろかまともな摂食手段すら持たない使い捨ての兵としてのみ利用される。

テレビアニメ

2014年1月~3月放送。

ハイテンポな展開で侵略体との戦闘がほぼぶっ通して描かれる原作と比べて

任務の合間の日常パートが大幅に追加されており、より登場人物の人格面や人間関係が掘り下げられている。

  • 監督:近藤信宏
  • 副監督:古田丈司
  • シリーズ構成:山口宏
  • キャラクターデザイン:KAZZ・T、松下浩美
  • メカニックデザイン:高瀬健一、中田博文
  • 美術監督:高橋麻穂
  • 色彩設計:舟田圭一
  • 撮影監督:佐藤勝史
  • 編集:坂本久美子
  • 音楽:新屋豊
  • 音響監督:土屋雅紀
  • アニメーション製作:ブリッジ

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