火の鳥2772
ひのとりにいななななにい
1980年に上映された劇場用長編オリジナルアニメーション。正式名称は『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』。
概要
手塚治虫の漫画作品『火の鳥』を題材とした劇場用完全オリジナルアニメーション作品。
80年代に4段変形する女性ロボットが登場する先見性やクラシック調のBGM、高クオリティな作画など見るべき点が多く、名作との声も名高い。
また、メカデザインの御厨さと美により漫画化された。手塚治虫自身による漫画化も予定されていた可能性があるが、これは本人の死去により行われなかったとされる。
さらに、ミュージカル化も行われた。
ストーリー
極度に合理化された未来社会。
育児ロボット・オルガに育てられ、宇宙ハンターとして成長したゴドーは、ある日謎の宇宙生命体2772の捕獲を命令される。
しかし上流階級の娘レナと恋に落ちた彼は命令を無視、懲罰のため労働キャンプへと追放されてしまう。
過酷な環境のキャンプで出会ったサルタ博士により、地球とそこに住む全ての生命の壊滅的な危機を知ったゴドー。
宇宙の全ての生命の源泉といわれる宇宙生命体2772、つまり【火の鳥】を捕まえ、地球を救うべく、ゴドーはスペース・シャーク号に乗り込み宇宙へ飛び立った! (ビデオ紹介文より)
作者本人による評価
この作品は火の鳥の映像化された作品の中では唯一、手塚治虫自身の手により映像化されたものであるが、本人は作品の出来に不満があったらしく、この映像作品を「公開には10年早かった」と評している。
後にこの映画がテレビ放送される際、彼は1/4ほどのシーンをカットしてしまった。そのため、不完全な作品しか入手できない状況が続いた。
音楽に関してはとても好評であった。