概要
信長協奏曲(のぶながコンツェルト)は、石井あゆみによる戦国を舞台とするマンガである。月刊ゲッサンにて連載中で、単行本は2013年8月時点で9巻まで出ている。
信コンというタグがつけられることもある。
作品解説
あらすじ
現代の高校生、サブローは、バランスを崩して塀から落ちた拍子に戦国時代の尾張国にタイムスリップしてしまう。そこに偶然上に落ちてしまったサブローそっくりの顔をした病弱な武士から「私の代わりに織田信長として生きてくれ」と頼まれてしまい……
登場人物
サブロー
『織田信長は、天下取らなきゃいけないからね』
現代の高校生。タイムスリップした先の戦国時代で、病弱な本物の織田信長に代わり、織田家の跡継ぎとして暮らすことになる。
明智光秀(本物の織田信長)
サブローがタイムスリップした際に出会った武士で、本物の織田信長。病弱でサブローに身代わりを頼んだ後は隠居していたが、のちに斎藤道三に仕える。サブローが美濃を攻略した際に再び現れ、サブローを支えるために織田家家臣となることを宣言する。サブローのためなら非道なこともしてみせる一面を持つ。
顔がサブローと一緒なため混乱を招かないようにするため常に頭巾をかぶっている。
帰蝶
織田信長の正室であり、斎藤道三の娘。
初めてサブローと会った際にサブローの失言で泣いてしまった帰蝶をサブローが「でぇと」に連れ出すようになってからは、サブローを深く愛するようになる。可憐で美しく、子供や侍女にも優しい性格の持ち主。
お市
信長の妹。幼い頃から兄に懐いており、美人だが年相応の落ち着きがないお転婆娘。重度のブラコン。
信長の上洛の際に、兄のためならばと浅井長政のもとへ嫁ぐ。
池田恒興
左の、必死で信長をフォローしている方が恒興。
(本物の)織田信長の小姓として幼少の頃から仕えている。
ある日を境に奇行を繰り返すようになった信長(サブロー)に頭を悩ませ、一時は弟の信行の方が領主にふ
さわしいと考えたこともあるが、その器の大きさ(?)を知ると、直属の配下として忠義を尽くすようになる。
生真面目な性格で、サブローの言動に常に振り回されている。
サブローからは「恒ちゃん」と呼ばれる。
佐々成政 前田犬千代
左が成政。右が犬千代。
兵農分離政策を進めるサブローの元に志願した兵士達。
いつも喧嘩し張り合っている。
成政は責任感があり真面目だが反対に利家はやんちゃ。年月が経つにつれて落ち着ついており、森長
可を嗜めるなど武士として成長している。利家は未だに犬千代と呼ばれる。
木下藤吉郎(羽柴秀吉)
農民から商人になった後に「豊臣秀吉」となるはずだった本物の藤吉郎を殺して、その名前と経歴を奪った、今川家に仕えた忍び。
今川義元の上洛を確実にするため、織田家に様々な工作を行ったが、義元の死去後は織田家への復讐と富と権力を狙い、織田家の潜入を続ける。
愛想の良い有能な忠義者、のうようだが、その本性は腹黒く冷酷。
羽柴秀長
羽柴秀吉を名乗ることになった藤吉郎の元に現れた、彼の弟(自称)。
以降は秀吉の副官として、遠征にも同行する。口が軽い一面もあるがフォロー上手。兄に殺されるのも本望としている。
斎藤道三
美濃の武将で、帰蝶の父親。実は平成6年からタイムスリップした警察官で、信長を最初は快く思っていなかったが、彼の学生服姿を見て同じ未来人と知り、サブローに協力することを約束した。
浅井長政
市の夫で近江の大名。好青年で信長とは友好的であったが足利義昭の密書により父の勧めで苦悩しつつも対立する。市のお転婆に翻弄されつつも慈しみ、夫婦仲は良好であった。蛇が苦手。武田信玄が死んだことによって織田軍総攻撃に遭い、自刃した。
松永久秀
大和の武将。実は平成のヤクザで、上洛してきた信長に降伏したが、彼の正体(サブロー)も知った。うだつのあがらない平成より、弱肉強食の戦国を気に入っており、歴史は疎いが、下剋上で戦を続けた。拳銃を護身用に持っている。