都市国家ローマ〈CIVITAS ROMA〉、ローマ帝国(Roman Empire)
シビリアス・ろーま
としこっかろーま、ろーまていこく。
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国家(レス・プブリカ)(編集)
『SPQR領』〈元老院(セナートスとローマ市民〉
※(212年の『カラカラ法令』以降は『エンパイア領』も含む)
- 都市ローマ(現:イタリア半島、通称『ローマ本国』BC753年ロムルスによる『町(後ローマ市)』建設が祖、後にローマ市の統治範囲がイタリア半島全土にまで広がる。『首都ローマ市』が存在する。)
- コルシカ島(『ローマ市』の勢力内)
- サルディーニャ島(『ローマ市』の勢力内)
- シチリア島(BC212年.ローマ軍団により制圧)
- マルタ島(BC228年.ローマ軍団により制圧)
ほか
『エンパイヤ(プロウィンキア)領』〈『SPQR領』からの統治領土。通称:帝国領〉
※ラテン語で「エンパイヤ」は「統治」をさす。
追記
・『属州』はプロウィンキアと表記する。
・属州の行政統治は『プロ執政監(通称:属州総督、原則2人)』が主体。
・属州のプロ執政監はローマ市の執政官を経験したものが常だった。
・副プロ執政監も2人、任期も原則一年。
『ゲルマニア』(現:ヨーロッパ、ケルト民族主体。ゲルマニアの意味は『辺境人(田舎者)』)
- 属州ガリア(現:フランス・ドイツ・オーストリア地域、民族はフランク人・ゲルマン人他、フランス人・ドイツ人の祖先、BC53年.ユリウス・カエサル軍団が完全制圧。300年かかった。)
- 属州タラコネンシス(現:スペイン全土、BC3年.世紀.ローマ軍団により制圧)
- 属州ダキア(現:ルーマニア、106年.元首トラヤヌス軍団により制圧)
- 属州ブリタニア(現:英国、BC1世紀中にローマ軍により制圧)
他
『アカイア(ギリシア)』(都市国家マケドニアアレクサンドロス大王領)
※ローマ社会からするとこちら側が『都会』である。
他
『アジア』(トルコあたり、Asiaの語源)
- 属州トラキア(旧トラキア王国、BC1年.ローマ軍団により制圧、殖民都市ビュザンティオン(後の新帝都コンスタンティノポリス)もこの地区にある。)
- 属州カッパドキア(AD17年.ローマ軍団により制圧)
- 属州アルメニア(現:アルメニア共和国。AD1世紀.ローマ軍団により制圧)
他
『メソポタミア』(シリア(アーリア)・イラク・イランあたり)
- 属州シリア(BC64年.ローマ軍団により制圧)
- 属州メソポタミア(AD116 - 117年の一年間のみ。元首トラヤヌス軍団が制圧)
他
『シナイ』(旧ユダ王国)
- 属州パレスチナ(AD70年.元首ウェスパシヤヌス、ティトォス軍団により制圧)
他
『エジプト』(旧エジプトプトレマイオス王国)
- 属州エジプト(BC30年.執政監オクタビヤヌス軍団(当時)により制圧)
他
『リビア』*(『リビア』はアフリカのギリシア・ローマ時代の古名)
- 属州アフリカ(BC2世紀.ローマ軍団により制圧)
- 属州カルタゴ(BC146年.執政監スキピオ(大)軍団により制圧)
他
追記
・『レス・プブリカ』は『レパブリック(共和国)』の意味である。
・当時のローマ人に『イタリア』といっても通じない。
・ほとんどの『ローマ帝国』の作品は「SPQR」の中の話ばかりだ。
ローマ社会の身分(編集)
ビザンツ時代
- パンクラートル(全能者、イエス・キリストのみの称号(キリスト教正統教会(正教会)用語))
- セバストクラトール(セバストス)(元首、1人)
- デスポーテース(公王、原則1人~複数)
- ツェザーリ(ツァーリ.(旧名カエサル)意味:専制統治者、帝王。『原則1人』)
後期ローマ社会
- テトラルキア(四分統治者、元首、原則4人)
- デュアルキア(双頭統治者、元首、2人)
- ドミヌス(統治者『帝王』、原則1人)
- アウグストゥス(上位統治者、2人)
- カエサル(副統治者、2人)
元首政治
- プリンケプス(第一人者〈元首〉)
- インペラートル(司令官、原則1人~複数)
- コンスル(執政監、3人目の執政)
- トリブルスプレビス(護民監の代理人)
- ポンテフィカルマクシムス(ローマ神話最高祭典者、後代では『教皇』号)
- カエサル(英雄〈後代だと時期ローマ皇帝などを指す。後継者など〉)
- ドミヌス(独裁王者、原則1人)
- アウグストゥス(偉大、原則1人)
政治層(首都ローマ市内、『ローマの七丘』地域に住む)
- レクス(ローマ王、『ローマ市首長』、1人、BC509年以降は空席)
- クリア(神代時代のローマ皇族、建国当時の『ローマ市民』〈伝説〉。神代以降は『パトリキー』と差がなくなる。神代時代のローマの家族は30家族だったので。『クリア会』は30家族の代表者の数で30となる。)
※『クリア』という言葉は『議会』などを指すので、場合によって滅茶苦茶異なる。今日ではクリアは教皇庁と訳される。
- パテル・パトリアエ(国父、頭領。名誉職、もともとは建国者ロムルスの君主以外ための称号)
- ディクタトール(独裁監1人、共和制期十数人、元首以降廃止。)
- コンスル(執政監、『市長』〈2人〉、BC509年 ~ (名目上AD541年)任期一年)
- プラエトル(副執政監、『副市長』〈2人〉任期一年)
上流(高級)(首都ローマ市内)
- パテル(『建国当時のローマ市民』の家族の家長。100人だったらしい。〈伝説〉)
- ノビリス(執政監家系。ローマ社会最高のエリート)
- パトリキ(王政時代の貴族、共和政期では上流家系。後中世ヨーロッパ世界などでの『貴族』号となる。)
- セナートス(議員層、元老院を主に構成する。)
- エクティス(軍馬を保有する名士・資産家、後に中世ヨーロッパの騎士家の原型となった)
- デクリオ(地方議員、元老院と同じ階層。軍団の正体単位にも『デクリオ』はあるが、同じにしたい人も多いが、それとは別。)
中流(首都ローマ・都市ローマ(イタリア))
- トリブルスプレビス(護民官。12人、執政監や元老院の決議の拒否、独自の『プレブス民会』を主催。)
- プリンケプス(第一人者、有名人。〈名誉称号〉)
- プレブス(一般市民、『ローマ市民』。)
- クリエンテス(公僕民、。パトリキやローマ市民に従僕する。)
- レブナンス(解放奴隷、市民と同じ権限がある。主に公僕民となる。)
下流(主に『エンパイア領』『都市ローマ(イタリア)・ローマ市』にも大多数存在する。)
- プロレタリア 貧乏労働層、意味「財産ではなく国家に対し子孫で奉仕するもの」(ラテン語)。後、共産主義世界での支配層。(マルクス側史観からすると、『プロレタリア』という層が1922年の『プロレタリア政府ソ連』を建てるまで、約2000年かかったのか・・。)
- スレイブ(スラブ)(奴隷層、東欧の『スラブ民族(ロシアなど)』と同じニュアンスを持つが、当時はローマ人が『蛮族』と定義した人々や、ローマ軍に敗北の捕囚民などにいった。)
民会(最高決議機関)〈コミティア、(編集)〉
- クリア会(政府会、王政時代から継続した民会、かつてはこれが『ローマの民会』である。『ローマ王』などを選出したが、皇族と市民との政務分担(共和制)により、政治機能は形骸化したが、イベントなどでは運営された。ギリシャ都市の民会と違い、『代表者』のみがクリアで活躍したので民会特有の荒々しさは皆無であった。らしい。)
- ケントゥリア民会(兵員会、
政庁(執行機関)〈クリア、(編集)〉
王政時代のローマ王政府。(クリア・ホスティリアス。ホスティリアス院)
- レクス(『ローマ王』、1人、BC509年以降は空席)
- クリア(ローマ皇族〈クリア〉の民会や王の行政監の組織)
『ローマ市公職(マジストラトス)』
- ディクタトール(独裁監、定員1人、共和制期十数人、執政監オクタビヤヌスが廃止)
- ケンソル(総理監、定員2人、5年に一回。首都ローマの政治行政計画全般を整備、元老院議員の選出、戸籍調査会を主催する。)
- コンスル(執政監、『市長』、定員2人、BC509年 ~ (名目上AD541年)任期一年。ローマの政治・行政・祭事・軍事の指揮。)
- プラエトル(副執政監、『副市長』、定員2人、任期一年。)
『地方都市(ムニキピウム)』
『各市政庁(クリア)』
- クリア監(市執政監、2人、3人)
- デクリオ(各都市二存在し定員100人、メンバー選考は各町で違う。『デクリオ』が施行した法律は自動的に元老院の法律と同じ効力を持つ。)
『市民』
- ラテン市民(準ローマ市民、自由だが。ローマ市民会参加権なしなど。)
- 同盟市民(自由だが、重税、兵役義務な上、民会参加権なし。)
※制度は統一されていない。
『殖民都市(コロニア)』
- 大体、地方都市と同じか。
※制度は統一されていない。
『エンパイヤ(プロウィンキア)領』
『殖民都市(コロニア)』
- この場合は、ローマ軍団の駐屯地の軍事都市である。
- 軍団長が『市長』で軍団員が『行政監』を兼ねることがあった。
『生産市(ラティフンディウム)』
『生産民(奴隷)』
- プロレタリア
- スラブ
元老院(セナートス)
関連タグ
国家・地名など
ローマ/古代ローマ/ゲルマン/カルタゴ 古代ギリシア/ギリシア エジプト
東ローマ帝国/ビザンツ 西ローマ帝国/神聖ローマ帝国 フランス帝国 ロシア帝国 ドイツ帝国 第三帝国
主要な人物