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ローマ帝国の編集履歴

2014-05-28 16:40:31 バージョン

ローマ帝国

ろーまていこく

通称:ローマ帝国 地中海全域を統治したギリシャ文明系譜のラテン人が祖の都市国家政権。(BC753年-1453年 2200年存続)(ローマ人目線だと共和国家である。)

都市国家ローマ〈CIVITAS ROMA〉、ローマ帝国(Roman Empire)

シビリアス・ろーま

としこっかろーま、ろーまていこく。


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国家(レス・プブリカ、共和国)(編集)

『都市ローマ(SPQR、イタリア半島)』〈元老院(セナートスとローマ市民〉

※(212年の『カラカラ法令』以降は『プロウィンキア』も含む)

  • 都市ローマ(現:イタリア半島、通称『ローマ本国』BC753年ロムルスによる『町(後ローマ市)』建設が祖、後にローマ市の統治範囲がイタリア半島全土にまで広がる。『首都ローマ市』が存在する。)
  • コルシカ島(『ローマ市』の勢力内)
  • サルディーニャ島(『ローマ市』の勢力内)
  • シチリア島(BC212年.ローマ軍団により制圧)
  • マルタ島(BC228年.ローマ軍団により制圧)

ほか


『属州(プロウィンキア)』〈『都市ローマ』からの統治領土。通称:帝国領〉


追記

・『属州』はプロウィンキアと表記する。

・属州の行政統治は『プロ執政監(通称:属州総督、原則2人)』が主体。

・属州のプロ執政監はローマ市の執政官を経験したものが常だった。

・副プロ執政監も2人、任期も原則一年。


『ゲルマニア』(現:ヨーロッパ、ケルト民族主体。ゲルマニアの意味は『辺境人(田舎者)』)

  • 属州ガリア(現:フランス・ドイツ・オーストリア地域、民族はフランク人・ゲルマン人他、フランス人・ドイツ人の祖先、BC53年.ユリウス・カエサル軍団が完全制圧。300年かかった。)
  • 属州タラコネンシス(現:スペイン全土、BC3年.世紀.ローマ軍団により制圧)
  • 属州ダキア(現:ルーマニア、106年.元首トラヤヌス軍団により制圧)
  • 属州ブリタニア(現:英国、BC1世紀中にローマ軍により制圧)


『アカイア(ギリシア)』(都市国家マケドニアアレクサンドロス大王領)

※ローマ社会からするとこちら側が『都会』である。



『アジア』(トルコあたり、Asiaの語源)

  • 属州トラキア(旧トラキア王国、BC1年.ローマ軍団により制圧、殖民都市ビュザンティオン(後の新帝都コンスタンティノポリス)もこの地区にある。)
  • 属州カッパドキア(AD17年.ローマ軍団により制圧)
  • 属州アルメニア(現:アルメニア共和国。AD1世紀.ローマ軍団により制圧)


『メソポタミア』(シリア(アーリア)・イラク・イランあたり)

  • 属州シリア(BC64年.ローマ軍団により制圧)
  • 属州メソポタミア(AD116 - 117年の一年間のみ。元首トラヤヌス軍団が制圧)


『シナイ』(旧ユダ王国)

  • 属州パレスチナ(AD70年.元首ウェスパシヤヌス、ティトォス軍団により制圧)


『エジプト』(旧エジプトプトレマイオス王国)

  • 属州エジプト(BC30年.執政監オクタビヤヌス軍団(当時)により制圧)


『リビア』*(『リビア』はアフリカのギリシア・ローマ時代の古名)

  • 属州アフリカ(BC2世紀.ローマ軍団により制圧)
  • 属州カルタゴ(BC146年.執政監スキピオ(大)軍団により制圧)


追記

・『レス・プブリカ』は『レパブリック(共和国)』の意味である。

・当時のローマ人に『イタリア』といっても通じない。

・ほとんどの『ローマ帝国』の作品は「SPQR」の中の話ばかりだ。


ローマ社会の階層(編集)

東方ローマ社会(ビザンツ時代)

  • パンクラートル(全能者、イエス・キリストのみの称号(キリスト教正統教会(正教会)用語))

  • セバストクラトール(セバストス)(元首、1人)
  • デスポーテース(公王、原則1人~複数)
  • ツェザーリ(ツァーリ.(旧名カエサル)意味:専制統治者、帝王。『原則1人』)

後期ローマ社会

  • テトラルキア(四分統治者、元首、原則4人)
  • デュアルキア(双頭統治者、元首、2人)
  • ドミヌス(統治者『帝王』、原則1人)
  • アウグストゥス(上位統治者、2人)
  • カエサル(副統治者、2人)

元首政治

  • プリンケプス(第一人者〈元首〉)
  • インペラートル(司令官、原則1人~複数)
  • コンスル(執政監、3人目の執政)
  • トリブルスプレビス(護民監の代理人)
  • ポンテフィカルマクシムス(ローマ神話最高祭典者、後代では『教皇』号)
  • カエサル(英雄〈後代だと時期ローマ皇帝などを指す。後継者など〉)
  • ドミヌス(独裁王者、原則1人)
  • アウグストゥス(偉大、原則1人)

政治層(首都ローマ市内、『ローマの七丘』地域に住む)

  • レクス(ローマ王、『ローマ市首長』、1人、BC509年以降は空席)
  • クリア(神代時代のローマ皇族、建国当時の『ローマ市民』〈伝説〉。神代以降は『パトリキー』と差がなくなる。神代時代のローマの家族は30家族だったので。『クリア会』は30家族の代表者の数で30となる。)

※『クリア』という言葉は『議会』などを指すので、場合によって滅茶苦茶異なる。今日ではクリアは教皇庁と訳される。


  • パテル・パトリアエ(国父、頭領。名誉職、もともとは建国者ロムルスの君主以外ための称号)
  • ディクタトール(独裁監1人、任期は半年。共和制期10数人、元首政治以降は廃止。)
  • コンスル(執政監、『市長』〈2人〉、BC509年 ~ (名目上AD541年)任期一年)
  • プラエトル(副執政監、『副市長』〈2人〉任期一年)

上流(高級)(首都ローマ市内)

  • パテル(『建国当時のローマ市民』の家族の家長。100人だったらしい。〈伝説〉)

  • ノビリス(執政監家系。および共和政時代に台頭した上流階級。王政時代の上流階層パトリキを抑えてローマ社会最高のエリート
  • パトリキ(王政時代の貴族、共和政期では上流階層。後中世ヨーロッパ世界などでの『貴族』号となる。)
  • セナートス(議員層、元老院を主に構成する。)
  • エクティス(軍馬を保有する名士・資産家、後に中世ヨーロッパの騎士家の原型となった)
  • デクリオ(地方議員、元老院と同じ階層。軍団の正体単位にも『デクリオ』はあるが、同じにしたい人も多いが、それとは別。)

中流(首都ローマ・都市ローマ(イタリア))

  • トリブルスプレビス(護民官。12人、執政監や元老院の決議の武力を使ってでも拒否が可能、独自の『プレブス民会』を主催するが、当てにならない。)

  • プリンケプス(第一人者、有名人。〈名誉称号〉)
  • プレブス(一般市民、ローマ市の『ローマ市民』。自由の保障、食糧配給、多数徴税あり、兵役、民会参加権、公職参加権あり。)
  • クリエンテス(公僕民、。パトリキやローマ市民に従僕する。)
  • レブナンス(解放奴隷、市民と同じ権限がある。主に公僕民となる。)

下流(主に『エンパイア領』『都市ローマ(イタリア)・ローマ市』にも大多数存在する。)

  • プロレタリア 貧乏労働層、意味「財産ではなく国家に対し子孫で奉仕するもの」(ラテン語)。後、共産主義世界での支配層。(マルクス側史観からすると、『プロレタリア』という層が1922年の『プロレタリア政府ソ連』を建てるまで、約2000年かかったのか・・。)
  • スレイブ(スラブ)(奴隷層、東欧の『スラブ民族(ロシアなど)』と同じニュアンスを持つが、当時はローマ人が『蛮族』と定義した人々や、ローマ軍に敗北の捕囚民などにいった。)

追記

・エジプト文明や、律令制のような制度とはちがい、階層の流動は存在した。


民会(最高決議機関)〈コミティア、(編集)〉

王政時代

  • クリア会(政府会、王政時代から継続した民会、かつては、これが『神代時代からのローマの民会』である。『ローマ王』などを選出したが、皇族と市民との政務分担(共和制)により、政治機能は形骸化したが、イベントなどでは運営された。ギリシャ都市の民会と違い、『代表者』のみがクリアで活躍したので民会特有の荒々しさは皆無であった。らしい。)

  • ケントゥリア民会(兵員会、ローマ軍団(ローマ市民で構成)の各百人隊の中で、議案(人民裁判・刑罰・公職者の選任・軍団長の決定・戦争の決定。)を採決する。主催は執政監で各百人隊長が管理。社会主義議会的な緊迫感に近いと思われる。

  • トリブス民会(区民会、トリブス区画での選挙や議案(人民裁判・公職者の選挙・刑罰・公職者の選任・戦争の決定。)などを採決する。主催は執政監・副執政監。)

  • プレブス民会(市民会、護民監が独自に行い、執政監・元老院・軍隊を無視して立法まで行えるが、ほとんど当てにならなかった。主催は護民監)

追記

・ギリシアの民会は年平均40回以上は行われた。(ローマの民会は年1回)

・ローマ人は権力者に事件の解決を丸投げする傾向が強かった。

・血みどろになってでも『市民権力』を重視するギリシャ諸都市国家では、民会のたびに、犠牲者が多数出るのは普通のことであった。

・よってギリシャ民会の執政監などの権力は『市民の暴力』により、徹底的に破壊され蹂躙されまくった、後、再構築を繰り返すものである。


こういった文化を『民主政(民主主義)』という。古代ギリシア人ではこの殺伐感が当たり前であった。

・よって、法律も破壊されまくるのが常だった。


・理想や真理を求めるギリシャの有名(ソクラテスプラトンなど)な哲学者からは『民主主義』は『もっとも無知で、野蛮な事』と唾棄されていた。

・そもそも秩序や理性を民主制で求めるのが間違っている、永遠に権力者と民衆の地獄のような争いを通しての自由なので、しょうがない・・。


・現代の民主主義を肯定しているのは『秩序ありき』なので、そこらへんはかなり違う。



政庁(執行機関)〈クリア、(編集)〉

王政時代のローマ王政府。(クリア・ホスティリアス。ホスティリアス院)

  • レクス(『ローマ王』、1人、BC509年以降は空席)
  • クリア(ローマ皇族〈クリア〉の民会や王の行政監の組織)

『ローマ市公職(マジストラトス)』

  • ディクタトール(独裁監、定員1人、共和制期十数人、執政監オクタビヤヌスが廃止
  • ケンソル(総理監、定員2人、5年に一回。首都ローマの政治行政計画全般を整備、元老院議員の選出、戸籍調査会を主催する。)

  • コンスル(執政監、『市長』、定員2人、BC509年 ~ (名目上AD541年)任期一年。ローマの政治・行政・祭事・軍事の指揮。)
  • プラエトル(副執政監、『副市長』、定員2人、任期一年。)

『地方都市(ムニキピウム)』

『各市政庁(クリア)』

  • クリア監(市執政監、2人、3人)
  • デクリオ(各都市二存在し定員100人、メンバー選考は各町で違う。『デクリオ』が施行した法律は自動的に元老院の法律と同じ効力を持つ。)

『市民』

  • ラテン市民(準ローマ市民、自由の保障、徴税なし、食糧配給あり、公共の行事に参加できる、民会参加権なし。)
  • 地方都市ローマ市民(自由の保障、徴税なし、食糧配給なし、兵役なし、民会参加権なし。)

※制度は統一されていない。


『殖民都市(コロニア)』

  • 大体、地方都市と同じか。

※制度は統一されていない。


『エンパイヤ(プロウィンキア)領』

『殖民都市(コロニア)』

  • この場合は、ローマ軍団の駐屯地の軍事都市である。
  • 軍団長が『市長』で軍団員が『行政監』を兼ねることがあった。

『生産市(ラティフンディウム)』


『生産民(奴隷)』

  • プロレタリア
  • スラブ

元老院(セナートス)

  • 元老議員(セナートス)

追記




関連タグ

帝国 ローマ皇帝 アウグストゥス(称号)


国家・地名など

ローマ/古代ローマ/ゲルマン/カルタゴ 古代ギリシア/ギリシア エジプト

東ローマ帝国/ビザンツ 西ローマ帝国/神聖ローマ帝国 フランス帝国 ロシア帝国 ドイツ帝国 第三帝国


主要な人物

ユリウス・カエサル アウグストゥス ネロ イエス・キリスト

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