概要
機動新世紀ガンダムXを象徴するガロード・ランのセリフの一つ。作品を知らなくてもこのセリフは知ってるという人はいるのではないだろうか。
二度にわたる失敗、しかもいずれもフリーデンクルーを命に関わる事態に陥れてしまったガロードはクルーの間で処分が検討されていた。
ガロードはガンダムXと共にフリーデンを離れ、これからの事について考え始める…その結果思いついたのが生活費に繋げるためのガンダムの競売だった。
ガンダムを金で売る、というガンダムシリーズでも類を見ない大胆な行動は作品を知らない人たちからは非常に軽率だと思われがちだが、この時代(アフター・ウォー)は戦争により資源がわずかしか残されておらず必然的にお金を沢山持ったものが優位に立つ世界のため、彼のような一人で生活してきた人間なら生きるためにこのような行為に出る事は全くおかしい事ではない。ましてやガンダムは戦前に決戦兵器としてわずか数機しか残されていないため、他の時代以上に貴重な存在として扱われている。お金が価値を持ってるだけ某世紀末漫画よりかはマシだろう。
ちなみにオークションに出したガンダムX、当然金や権力のためなら暴力的手段で手に入れる奴がうじゃうじゃいる時代なので出品者である自分が殺され強奪された場合、事前に機体中に設置した時限爆弾が爆発してガンダムが破壊されてしまうという徹底ぶり。これにより非合法な手段でガンダムは入手できないようになっている。
さらに1億で買おうと乗り出した客に「これがないと動かないよ」と後付けでGコンを差し出して落札額を上乗せさせようとした。現実にやられたらただのゲスだが、時代が時代だからまあしょうがない。
最終的には以前からガンダムXに興味を持っていたエニル・エルが3億で買い取る形で競売は終わったが、なんやかんやあってガロードが取引を無視した事で彼女に深い憎しみを植え付ける結果になってしまう…
また、この回はガロードのガンダム競売と同時進行で、あの有名なガンダムエアマスターが火炎放射器で消どk…ではなく火あぶりにされるシーンにつながる話でもあった。
本編では売りにも出されたガンダムXだが、現在の主流規格であるHG(1/144)やMGでガンプラ化されて売りに出されるのに10年以上かかった。放送から14年目の2010年に新規格HGAWで1/144化、18年目の2014年についにMG化。現存のガンダムシリーズの主役機最後のMGとなった。
「僕らが望んだMGだ!」