概要
この戦車は第一次世界大戦と第二次世界大戦の間にポーランドによって製造、使用された戦車(種別としては軽戦車)であり、「7t戦車ポーランド」の略である(実際には10t近くあるのだが、これは元の車両もそうなのだから仕方がない)。実際はイギリスの会社であるヴィッカースの6トン戦車のライセンス生産による戦車である。
7TP
経緯
第一次世界大戦終了後、各国の保有している戦車は主にルノーFT-17であったが、これは陳腐化が予想された。そこで新たな戦車にする必要が出てきた、ポーランドにおいては、この代替をイギリスにある会社ヴィッカース・アームストロング社の6t戦車に目をつけた。この戦車のライセンスを手に入れ、改良することにした。
改良
主な改良点は主砲を3ポンド砲(47ミリ口径)からボフォース37ミリ対戦車砲に積み替えた(なお、砲塔に機銃2丁の物も存在する)こと、エンジンをディーゼルエンジンに積み替え、馬力を向上させたことである。
プラン上では装甲をさらに厚くすることも想定されたが、これはドイツおよびソビエト連邦の侵略により行われなかったと推測される。
実戦
実戦においてはこの戦車はドイツの戦車(軽戦車であるI号戦車やII号戦車)には同格であったとされる。しかし、ソビエト連邦の戦車T-26(やはり6t戦車ベース、後期型は強力な主砲である45mm戦車砲20Kを持つ)には勝てなかったようである。