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概要編集

1917年、フランスルノー社により開発され、第一次世界大戦終盤にフランス軍を中心に活躍した軽戦車である。

厳密には「ルノーFT」が正式名であり、-17は1917年に完成したことを示す便宜上の符号。

37mm砲搭載型と8mm機関銃搭載型が存在する。


Mk.Iが史上初の戦車であるのに対し、当戦車はその後の戦車の基本形を確立したという点で歴史にその名を残している。

最大の特徴はMk.1系列が車体両脇、A7Vなどが車体前面に主砲を据え付けていたのに対し、車体上に360°旋回可能な砲塔を配置したことである。これによって砲手1名・砲1門で全方位に火力を投射できるようになり、運用が大幅に効率化された。

また、初期の戦車の多くでエンジンが車内に剥き出しだったのに対し、エンジンと戦闘室を隔壁で分離したことで車内環境を大幅に改善した点も革新的だった(この点はMk.I系列でも同時期に採用された改良型のMk.IVで克服されている)。

シャーシと戦闘室をバラバラに製造するのではなく装甲板の組み合わせで直接車体を構成するセミ・モノコック構造のため量産性が高く、生産数は3800両を超えると言われる。このためもあって戦後には日本を含む世界各国に輸出され、それぞれの国で国産戦車を開発するにあたり参考にされた。


第二次世界大戦時もフランス等では現役で、開戦に際し引っ張り出された車両も多い。

既に正面戦闘では時代遅れとなっていたものの後方警備等には十分有用であり、現在でも一部車両は稼働状態で保存されている。


登場作品編集

誰が為に鐘は鳴る編集

1943年の映画版「誰が為に鐘は鳴る」でフランコ軍の戦車としてアメリカ製M1917が登場。


独裁者編集

1940年の「独裁者」ではトメニア軍の戦車として登場。こちらもアメリカ製M1917が使用された。


進軍編集

1930年の無声映画「進軍」には日本陸軍の戦車として丸型砲塔の車両が登場している。


コンバットチョロQ編集

コンバットチョロQ』シリーズにはGBA「コンバットチョロQ アドバンス大作戦」に登場。「ルノーFT17」名義。

ミッション04でゲスト参戦し、ミッション11で仲間になるアラモードの初期装備として登場。「ルノーマシンガン」と「ルノータンク」で再現可能。

3ヘクスを同時攻撃でき、パニック(混乱)効果を持つルノーマシンガンと、ほぼすべての地形に対応できるルノータンクを持つ強力な戦車。

敵タンクとして登場する際には防御装備のスチールシールドを持っているが問題はサブウェポン。本来は主砲のはずの「マシンガン」を装備している。主砲のルノーマシンガンと同系統の武器だが命中率とクリティカル率はこっちのほうが上。捕獲して手に入れてももちろん主砲扱いの武器になることから何かしらのミスと思われる。

また一部ミッションのイベントで登場する村の住民は「ルノータンク」にBT戦車の「45ミリカノン」を載せて「日よけボウシ」を装備している。


幼女戦記編集

『劇場版幼女戦記』と「砂漠のパスタ大作戦」で自由共和国軍の戦車として登場。


ガールズ&パンツァー編集

マリー様

ガールズ&パンツァー』では、最終章でBC自由学園の隊長のマリーが搭乗するフラッグ車として登場している。

ポンプル高校も使用しているほか、スピンオフ漫画「激闘!マジノ戦ですっ!!」ではマジノ女学院も使用している。


終末のイゼッタ編集

終末のルノーFT

終末のイゼッタ』において、エイルシュタット陸軍の主力戦車として登場。但し、ゲルマニア帝国の戦車に次々と破壊されている。


関連イラスト編集

ルノーFT」「FT-17」タグで投稿されているイラストも多い。

コミティアに出したい本の表紙・その3FT-17 tank


関連タグ編集

戦車 ルノー フランス軍

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