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M3スチュアート

えむすりーすちゅあーと

第二次世界大戦期のアメリカ軍やイギリス軍などで運用された軽戦車。
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解説編集

 M3スチュアート(M3 Stuart)は第二次世界大戦期のアメリカで開発され、アメリカ軍イギリス軍で運用された軽戦車。1940年7月に制式採用され、翌年3月から量産が開始された。


 pixivではM3軽戦車スチュアートのタグも用いられる。


性能編集

  • 火力:主武装の37mm砲は徹甲弾を用いた場合、射距離500mで最大50mm厚程度の装甲板が射貫可能だった。なお、1941年当時のドイツ主力にして仮想敵たるIII号戦車J型の正面装甲はちょうど50mm厚。当時の戦車戦における戦闘距離が概ね750m程度だったことを考慮すると、これは火力不足気味かもしれない。
  • 防御力:口径37mm程度の対戦車砲に対しての防護を想定したものとなっており、装甲厚は正面で38~50mm程度。なお、後期型のM3A3では車体正面の装甲厚が25mmにまで減ぜられる代わりに45度の傾斜装甲とされ、実質的に35mm厚分程度の防御力となった。
  • 機動力:整地における最高速度は当時の戦車としてトップクラスの58km/hに達した。
  • 信頼性:当時のアメリカは世界随一の工業大国。その信頼性は高い技術力に担保された優秀なものだった。

M3A3スチュアート軽戦車

(⇑傾斜装甲の取り入れられたM3A3)

 

運用・戦史編集

 アメリカからスチュアートの供与を受けたイギリス軍は、これを1941年7月から北アフリカ戦線へ投入。砲塔内の狭さや37mm砲の威力不足が指摘されたものの、その軽快さと優秀な信頼性は高く評価された。

 また、1942年のビルマ戦線では日本陸軍九五式軽戦車部隊を壊滅させるといった活躍も記録されている。

九五式軽戦車 ハ号 (Type95 Ha-Go) 南方

 しかし、搭乗員が士気が不足していたのか九七式中戦車と遭遇した際には交戦を避けて後退するといったこともあったほか、反撃もままらずに本来なら装甲で防げるはずの57mm榴弾を複数回被弾、これによって撃破されたという事例も少なくない。

 なお、日本兵の回想録や陸軍を貶すような逸話のために勘違いされやすいが、実は巷のイメージとは異なりスチュアートが九七式中戦車を撃破したという記録はほぼ無い。


 1942年4月から改良型にして後継のM5軽戦車の生産が始まると米軍のスチュアートは次第に第一線から引き上げられ、1943年には完全に第一線装備から外された。

 なお、英連邦軍や自由フランス軍などでは、前述の傾斜装甲が特徴的な新型・M3A3が引き続き配備されている。


日本軍最強の戦車?編集

M三軽戦車(1943)戦車第14連隊第3中隊 ビルマ(鉄獅子その15)

 イギリス軍が緒戦の敗走時に無傷のスチュアートを多数放棄したことから、日本陸軍はこれを鹵獲(ようはぶんどり)、一線級の装備として運用した。

 その際の活躍ぶりはなかなかのもので、馬力不足で急な坂を登れない九七式中戦車を牽引したり、イギリス領インド陸軍の装備するM3中戦車(軽戦車ではない)を撃破したり...。

 その確かな実力は、誰が言ったか日本軍が実戦投入した最強の戦車は鹵獲したスチュアート」という戯言に集約される。


なお、このようなぶんどり行為は大戦中の当時では普通のこと。

 例えば独ソ戦におけるドイツ軍はソ連が放棄したT-34戦車を、北アフリカ戦線におけるオーストラリア軍はイタリアが放棄したM13/40戦車を運用していた。


登場作品編集

 アメリカ軍の戦車として登場。


 M3A1軽戦車が登場。


 BD特典OVA「ウォーター・ウォー!」のイメージとして登場。

 劇場版では西絹代が「聖グロから白旗なんてスチュアート以来だ!」と発する場面があるが、知波単学園聖グロリアーナ女学院ともに設定上はM3軽戦車を保有しており、彼女の発言がスチュアート撃破したことを意味するのかスチュアート撃破したことを意味するのかは不明。前者の場合は史実ネタと考えられる。


 「スチュアート」表記。

 初期から選択可能だが、「反撃の烽火」クリアでも使用可能となる。

 オープニングムービーで奮戦するプロトン軍兵士としての登場が印象深いが、本編ではステージ中には登場せず街中に駐留しているプロトン軍兵士として登場している。

 同軸機関銃タイプ「T」カテゴリーと車体機関銃タイプ「B」カテゴリーの武装を装備できる。


関連タグ編集

アメリカ 戦車

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