概要
獣の姿をとる妖怪の持つ複数の尾は、長寿や法力、霊力、妖力の象徴であり、それらの妖怪を外観的に妖怪たらしめている重要な要素である。
複数の尾をもつ狐の総称として尾裂狐(オサキ)とも呼ばれる。
万単位の年月を生きた古狐が化生したものだともいわれ、妖狐の最終形態の存在だとされる。
日本では、「玉藻前」すなわち白面金毛九尾の狐に関する伝説が有名である。
他の動物がモチーフの妖怪でも多尾の妖怪がおり、特に猫は七尾のものが実在の伝承として存在するなど、今後創作の世界において「九尾の○○」が出現しないこともないだろう。