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アイヌ語の編集履歴

2014-10-10 07:16:15 バージョン

アイヌ語

あいぬご

アイヌ民族の言語。

概要

アイヌ民族の言語。

いわゆる共通語に相当するものが定められていない。初学者には日高地方あたりのアイヌ語が教えられることが多い。


北海道の地名にはアイヌ語由来の名称が多い。北東北にもアイヌ語由来の地名が散見される。日本の地名には由来不明のものが多いため、語源をアイヌ語に結びつけられることがしばしばある(例えば、富士山はアイヌ語の「フチ(火)」から来ている、などと言われる)が、学術的にはその妥当性を証明できないことが多い(この場合、火の神「アペフチカムイ」の「フチ」は「老婆」という意味である)。


名詞には日本語と似たものもあるが、そのいくつかはほぼ明らかに外来語(「ペコ(牛)」「シロカネ(銀)」など)で、それ以外の「トチ(栃)」「カリンパ(桜の樹皮。桜と樺(カバ。古語で「かには」)は樹皮の用途が近い)」などは、どう関係しているのかよく分かっていない。

発音は似ていないほどではないが、文法は全く異なるので、日本語と類縁関係があったとしても、非常に古い時期まで遡らないといけないと考えられている。


発音

アイヌ語には、日本語の濁音に当たる発音や、中国語韓国語の有気音・無気音に相当する子音が無い。

その代わりと言っちゃ何だが、日本語や韓国語に無い二重母音が存在する。

音節末が子音で終わることも多い。その場合、「表記」の項目にあるような専用のカタカナを使う。


表記

アイヌ語は近代になるまで文字表記を持たなかったので、世の趨勢によりローマ字カタカナで表記されることになった。今はカタカナの方が一般に使用される。


日本語にはほとんど(あるいはまったく)使われないカタカナがある。

カ行の「ㇰ」、サ行の「ㇱ・ㇲ・セ゚」、タ行の「ㇳ・ツ゚・ト゚」、

ナ行の「ㇴ」、ハ行の「ㇵ・ㇶ・ㇷ・ㇸ・ㇹ・ㇷ゚」、

マ行の「ㇺ」、ラ行の「ㇻ・ㇼ・ㇽ・ㇾ・ㇿ」。


文法

アイヌ語は人称変化が非常にやかましい言語である。

動詞に一人称・二人称・三人称があるほか、名詞にも一人称・二人称・三人称がある。

ややこしいことに、人称変化は語末変化だけではなく、語頭にも接頭辞を付ける。

当然のごとく、単数形と複数形が存在する。


語順は、日本語と同様の「SOV」形式を基本とする。


物体そのものを表す「一般名詞」と、物体が行動の舞台になっているときに使う「場所名詞」が存在する。(英語のhousehomeのようなものと理解すると分かりやすいかも。)


アイヌ語由来の単語

ラッコ トナカイ カムイコタン シシャモ ルイベ

オットセイ:アイヌ語から中国語経由で日本語に入ったとされる。

イタク 話す あるいは言葉。「祈る」がカムイタク(カムイ イタク)なので「「神に物申さく」というニュアンスの神聖な言葉」説がある。柳田國男先生はその説からイタコ、イチコ等の方の巫女の呼称起源説を取っていたが、フォロワー批判派全員しかとこいている。

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