概要
第28話ラストでブルーがその名を初めて口にした。
第29話で登場。かつてクイーンミラージュたちが封印されていた箱、アクシアの真の姿。プリキュアの力を高めるアイテムで、幻影帝国を倒すほどの力があるという。
化粧台の形をしており、宝石箱の形をしていたアクシアから見た目が大分変化している。
ちなみに見た目だけでなく本当に化粧台としての機能がある。
コスメチップと呼ばれるスティックが付属しており、それがリップ、チーク、アイシャドウ、ネイルを兼ねた万能の化粧道具となっている。プリキュアたちは戦いとは関係ないところでドレッサーを普通にオシャレグッズとして活用することも多い。
アクシアをシャイニングメイクドレッサーの姿に戻すためにはブルーが手順にのっとった儀式を行うだけですむので、別段むつかしい話ではない。ただそれだけでは何の力も発揮しないただの化粧台であり、真の力を発揮するためにはプリキュアたちが「イノセントな思い」を高めないといけない。
その思いが高まるたびに、ドレッサーは少しづつプリキュアに新たな力を与える
このイノセントとは「心からの気持ち」という意味合いであり、その思いの強さこそ重要であっても内容を特定しない。プリキュアの各個人によって「イノセントな思い」は異なる様相を見せる。
ゆえに、プリキュアとしての王道路線である「世界中のみんなを守りたい」という博愛精神の高まりに限らず、もっと個人的でエゴイスティックな感情であっても覚醒のきっかけとなる。
プリキュア・ハピネスビッグバーン
第30話から使用可能な合体技。
アンラブリーによって自身の弱さと醜さを突き付けられて心が折れためぐみが、仲間たちの励ましを受けたことで復活。
「自分を信じてくれる大切な誰かがいないと何もできない」という依存性の高い自らのあり方をあえて受け入れためぐみ、そしてその弱さと醜さもめぐみの「好ましい点」と受け入れた仲間たちの思いが、「イノセントな思い」としてドレッサーに認められた。
発動の際にはドレッサーの鏡の前で4人のプリキュアが順番に化粧を模したアクションをして、最後にコスメチップで羽根のマークの文様を描くことで発動。鏡から大量の光線が放たれ、それを浴びた対象を浄化する。
化粧アクションについては前年のラブキッスルージュの化粧演出をさらに拡張した形で、女児受けしやすい定番要素ではあるのだが、大きなお友達からは前年と同じく「ケバい」とネタにされることもしばしばだったり…(アニメでルージュやアイシャドウを目立たせてしまうとどうしてもケバさが出るのはしょうがないのだが)
プリキュアシリーズ定番の浄化技なので、敵にダメージを与える技でなく、優しく癒す技である。
この技を受けたものは心に幸福感が満たされる。これによって幻影帝国のものは浄化されるのだ。
だがこの技が従来の浄化技と明らかに違うところは「その幸福を受け入れることをあえて拒否したものに対しては、肉体的なダメージに転換される」という制裁を加えるところにある。
この技を受けたならば、幸福になるのは義務なのだ。
初披露でファントムに大ダメージを与えることでその二律背反の特性を強烈にイメージづけたものの、それ以降の回ではただの怪物であるサイアークばかりを相手にしてきた為少々安っぽい扱い印象を与えていた。
しかし第37話にて、実はこの技でサイアークを浄化するたびに、それを作り出している幹部たちも少しずつ浄化が進むという、恐ろしい特徴があることが判明する。
同話ではオレスキートリオが気を緩めると心が勝手に幸福感に満たされてしまうほど病状(?)が悪化していることが描かれ、今までの自分でいられなくなっていることに彼ら自身がかなりの焦りを見せていた。
これにはクイーンミラージュも危機感を覚え、この技を破ることができる唯一の「奥の手」を送り出すことを決定した。
イノセントフォーム
32話から登場するパワーアップフォーム(スーパープリキュア)で、ドレッサーの力によって4人が順番にその変身能力を手に入れる。
詳細はイノセントフォームの項にて。
スーパーハピネスラブリー
スーパーハピネスラブリーは『映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』で登場するキュアラブリーのパワーアップフォームだが、これもドレッサーによって与えられた奇跡である。
劇場の子供たちが「プリキュアがんばれ」という気持ちを高めたとき、子供たちが持つミラクルドレスライトはその思いを映画の中のドレッサーに伝える。そしてドレッサーは劇場の子供たちの「イノセントな思い」に答えてキュアラブリーに映画限定の新たな力を与えるのだ。