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FALの編集履歴

2014-11-02 22:43:40 バージョン

FAL

ふゅじおーとまちっくれじぇ

FALとは、FNH社が開発した自動小銃。正式名称「Fusil Automatique Légere」。フランス語の名称のため、輸出型ではLAR(Light Automatic Rifle)と表記される。

概要

当時、第二次世界大戦末期に登場したStG44の影響でアサルトライフルの開発が進められた。

ソ連ではミハイル・カラシニコフが開発したAK47が配備されており、西側諸国はそれに対抗するために作られたのが、FNH社が開発したFALだった。

当初は、7.92mmクルツや.280等を採用した短小弾ライフルだったが、アメリカ7.62×51mm弾をNATO標準弾薬に要求したため、FALは口径の変更を余儀なくされた。

しかし、当時の世界情勢の背景に、東側のAK47の対抗馬としてFALは強く推され、西側諸国を始めとするおよそ70ヵ国で採用される。


イギリスでは、L85が正式採用されるまでセミオンリーのL1A1を、分隊支援火器仕様としてフルオートモデルのL2A1を採用、英連邦諸国も追従して採用した。(イギリスはポンド法のため、インチ法で再設計された為、メートル法設計の本家FALとはパーツだけでなくマガジンの互換性すら無い。)

オーストラリアでもイギリス同様にセミオートモデルのL1A1と分隊支援火器仕様のL2A1を採用している。

カナダではC1として採用、L1A1同様にインチ法で再設計され、フルオート機能を除去している。また、ストックなどは樹脂製ではなく木製に変更している。フルオートモデルはC2A1

ドイツではG1として少数購入するも、ライセンス製造を断られた為にG3を採用した。

アルゼンチンもFM(アルゼンチンの国営造兵廠)が作ったFALを採用していたため、フォークランド紛争ではFM FAL対L1A1という状況にもなった。(英軍では弾薬不足から鹵獲品も多く使われたが、上記の通り互換性が無いため、鹵獲品と官給品の両方を持ち運ぶ兵士もいた)


余談ながら、イギリスで採用された最初期のL1A1にはフルオート機能が付いていたが、フルオート射撃時の反動制御は不可能となり、回収されて刻印はそのままでセミオート仕様に改修された。


60年代に入るとH&K G3が登場し一部シェアを持って行かれた。例:ドイツポルトガル


その後、各国は小口径ライフルに次々と交代し、FALのシェアも失ってきたので後継種として、CALFNCが開発された。


アメリカのDSA社ではクローンモデルが製造されており、オリジナルのFAL同様の通常及びパラトルーパーモデル以外に、カービン、マウントレールを追加しカービンモデルより銃身を短くしたOSW(Operational Specialist Weapon)、拳銃型といった独自のモデルを製造している。

OSWではFAL同様にフルオートを追加したセレクティブファイアモデルも製造されている。

ブラジルのインベル社ではライセンス製造していたFALクローンであるM964をベースに小口径アサルトライフルの開発に着手、インベルMDが開発された。

FNCのようにM16互換のSTANAGマガジンを使用するが、内部機構はFALと互換のある構造となっている。


性能

長所

堅牢な作りをしているため故障は少なかった。

セミオートの命中精度に至っては高く、マークスマンライフルにも使用される。

泥水に強く、ジャングルや湿地帯等には大いに活躍できる。

短所

フルオートには適さない7.62mmNATO弾を使用しているので反動が強く、フルオートの命中精度は低かった。

泥水に強いが砂塵に弱く砂漠や荒野といった地域には適さなかった。

生産性も良くなく値段も少々高かった。


データ

全長1,143mm
銃身長618mm
重量4,500g
口径7.62mmNATO弾
装弾数20発

余談

ある凄腕の殺し屋がFALを狙撃目的で使用した場面があるが、FALの調達を頼んだ武器屋の店主の好奇心で不発弾を入れられてしまい、弾の選別も潜り抜けて狙撃を失敗するという非常に珍しい出来事が起こった。

当然、店主はその後消された。


関連イラスト

FAL Nee Chan Final火器夫M1


関連タグ

アサルトライフル バトルライフル FNH L1A1 ふぁる

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