概要
シリーズの主人公。聖フランチェスカ学園に通う少年。ある日突然異世界に飛ばされてしまう。
知り合う武将の少女たちを次々と篭絡していく一級フラグ建築士。種馬とも呼ばれる。
ただし、別に色を好んだりするというわけではなく(まあ、年相応の興味はあるが)、基本的には誠実な少年。それでもハーレムになってしまうのはそういうゲームだから仕方ないね。
必要以上に理不尽な態度を向けてくる武将達(主に桂花、焔耶、音々音など)に対しても強く言い返す事のできない気の弱い一面もあるが、裏を返せば懐の深い、優しさに溢れる性格で、そんな優しさもまた多くの少女達の心を惹きつける一因にもまっている。
元の世界(現代)に居た頃の家族構成は、祖父(一刀曰く「スパルタじいちゃん」)、父・母・妹がいる。祖父から剣術(剣道)を習っており、実力はあるものの、愛紗(関羽)をはじめとする超人的な武力を持つ武将にまでは体力が追いつかない(それに相当する才能がないわけではなく「修行を重ねれば形になる」と評されたことも)。その一方、萌将伝では春蘭(夏侯惇)に殴り飛ばされてもすぐに立ち上がれるほどの丈夫な体に進化していた。
現代に居た頃は、学友の及川佑とは親友。『真』以降でも劇中で彼の名前を出すこともあった(アンソロジーコミックやマジキュー4コマではしばしばネタにされている)。
立ち位置
恋姫†無双
蜀に参加する。三国志演義における劉備の位置付けである。また、彼を中心とした勢力は本編中では「蜀」ではなく「北郷」と呼ばれている。故に旗印も「劉」ではなく十文字になっている(ちなみに、この旗印は俗に「島津十字」と呼ばれる旗印。島津家の分家筋に「北郷」という家は実在し、それが名前及び旗印の元ネタになっている可能性は高い)。
真・恋姫†無双
「蜀」、「魏」、「呉」そして「漢(オマケルート)」の中から参加する勢力をプレイヤーが自由に選ぶことが出来る。ただし、どのルートでも「節操なし」、「女好きである」という認識は変わらない。
※各勢力での主人公の立場は以下のとおりである。
・「魏」ルート…警備部隊責任者、兼アイドルユニットのプロデューサー
アニメ版で出番なし
アニメ版では「非常に長い原作を1クール(当初は2期・3期の制作予定はなかった)で再現するのは無理」との判断から原作とは完全に異なるストーリーとなっているため、一刀は一切登場せず存在すら完全に抹消されてしまっている(代わりに愛紗や桃香が事実上の主人公格となっている)。なので、原作だと一刀の前でしか態度を変えない武将の普段とは違う反応が見られない。それについては残念だと思う者もいる。
そのため、アニメ版恋姫シリーズはギャルゲー原作なのに男性主人公が出てこないという珍しい事態になっており、若干百合アニメと化してしまった。・・・がこちらはこちらで普通に人気はあるため、存在を抹消された一刀は本当に不遇としかいいようがない。
※ただし、一度だけ蜀編のドラマCD(愛紗ら武将たちの声優はすべてPCゲーム版)に声付きで出演したことがあり、声優は水島大宙が演じた。
非公式ではあるがニコニコ歴史戦略ゲー動画では、登場する武将を恋姫の同名キャラクターに置き換えたり、登録武将として登場させた作品では、もれなく一刀も登場することがあり、特に一刀を君主またはプレイヤー勢力の初期メンバーの一員にさせた作品は【北郷伝シリーズ】と呼ばれ、人気があったこともあった。中華武将祭りはそのうちの一作。
余談
2013年にBaseSonで発売された恋姫†無双シリーズの続編『戦国†恋姫〜乙女絢爛☆戦国絵巻〜』の主人公、新田剣丞は、一刀の妹の息子であることが判明し、つまり一刀は彼の叔父にあたる。
さらに剣丞は「叔父の下で修業していた」と書かれており、また当作品冒頭における描写から恋姫の外史世界から元の世界に帰還したと見て間違いないだろう。
(なお、無印や公式漫画版ではその描写がはっきりと描かれている。真のとあるルートでは一刀が消えたところしか描かれていないため、元の世界に帰還したかどうかは不明)
また、剣丞の回想から推察するに、辿った外史は萌将伝の世界である可能性が高い。
公開されたOPムービーやイメージ画像では、剣丞の服装は一刀が通ってた聖フランチェスカ学園の制服に非常に似ており、同じ学園に通ってる可能性がある。