概要
CV:山崎和佳奈
女神パラスに仕える1級パラサイトにして、パラサイト四天王の1人。
『武神光臨剣のガリア』を名乗る。新生聖衣編のブックレットには四天王の紅一点と書かれていて女性である。
四天王の中でも攻撃的なハイペリオンに対し「人間をすぐに殺しては可哀想」と宥めるなど、一見穏健な人物に見えるが、本性は人間を「おもちゃ」「虫けら」と蔑み愛や友情を見下す冷酷非情かつ傲岸なサディスト。
パラスに入れ込むタイタンに嫌味を言い放ったりインテグラとパラドクスの姉妹同士の戦いを満足して観戦するなど人間の醜さや歪みを好むなど弱者を見下し弄ぶ悪趣味な嗜好の持ち主でもあり、人間の歪みや醜さを観察する事を特に好む(その様な嗜好からパラドクスや時貞を気に入っている。曰く「虫でも綺麗な模様があれば愛でる」との事)。
この為アイガイオンのことを「人間ごときに入れ込む四天王一の小物」と見下した時には、ハイペリオンから「それはお前も同じだ」と評されている。
アイガイオンやハイペリオン同様「愛」というものを不要と見下しているが、一方で黒幕であるサターンに対する忠誠心は持ちその降臨を心待ちにしている。
剣や刻衣の力もあってか戦闘力は高く、「光速を越える」と自称する程のスピードで星矢でさえ難なく間合いを詰められてしまう程。
しかし独断でアテナや黄金聖闘士達の戦いを水晶に映し光牙達やパラスベルダの聖闘士達にアテナや星矢達の死に様を見せつけたり、撤退を命じるパラスに自らパラスの部下ではなく黒幕であるサターンの部下である事を表明するなど四天王の中でも短絡的かつ迂闊な行動が目立つ。
この迂闊さは致命的な仇となり、パラドクスとインテグラの決死の活躍で青銅聖闘士達の集結に加え閉じ込めていたアテナと黄金聖闘士の脱出を許してしまう(エウロパから二流呼ばわりされてしまった)。
75話ではパラスベルダを離れ牢獄に入れられていたパラドクスの元を訪問し、看守を殺害した上牢獄を破壊して彼女を連れ出す。
「戦場を引っ掻き回す玩具」として彼女を味方につけ、2級パラサイトの刻衣を与えて戦場へと出した(もっともこの時のパラドクスはガリアの言っていた役目を果たさず、すぐさま龍峰との一騎討ちに向かっていたのだが)。
78話ではすっかりタイタンを骨抜きにしてしまっているパラスに「恐るべき女よ」とコメントしている。
82話では一輝と相討ち(?)となったアイガイオンに対して、ハイペリオンやタイタンが多少は彼を悼むかのような態度を見せている中「四天王ともあろうものが恥を知れ」と吐き捨てており、自身も出撃の準備を始めている。
84話ではパラドクス・インテグラの対決を面白がっていたが、パラドクスが敗北し沙織に情をかけられ心が揺らぎ始めると面白くなくなったのかその場に降臨・パラドクスを斬り捨てた。
85話では更にインテグラの聖衣を斬り裂き無限回廊に居る他の聖闘士達に星矢や沙織を殺害する様を中継しようと行動・止めに入ったハービンジャーや貴鬼、星矢の技を一蹴する。更に沙織をまだ殺されたくないパラスに制止されるもパラスの言う事を全く聞かず独断でアイガイオンが命を掛けて守った黒幕の存在をあっさりバラしてしまう。
86話では聖闘士達を自分の庭園に誘導したが黄金聖闘士達を先に逃がされて激怒、残った青銅聖闘士達7人を圧倒する。
しかし異様な小宇宙を発揮させた昴に技を破られΩの片鱗を見せた青銅聖闘士達に逆転を許す。反撃に出ようとするも聖衣の新たな力を引き出した6人の波状攻撃を受け剣を折られてしまい、最後は光牙のペガサスローリングクラッシュを受け消滅、死亡した。
余談ではあるがフォトンテクターのモデルは蟹座・魚座・水瓶座であり、この様な扱いとなったのはある意味必然と言えるのかもしれない。
本シリーズの女性敵キャラは悲しい事情持ちであったり自身の忠義や主義には真っ直ぐな者が多く、一期の元凶であるメディアですら(歪んではいたが)実子への母性はきちんとあったことを考えると「全く同情の余地を持たせない完全なゲス敵役」というのはかなり珍しい存在である。
刻衣
カードゲーム「クルセイド」のサイトで先行公開され、2期クールよりの新規OPでも本編に先駆けて公開された。本編では85話で初着用。
黄色がかった白が基調で、ヘッドパーツが蟹座と思しき形状になっており、黄色い宝石状パーツが付いている。腰に大きな獣の爪のようなパーツがついている。「光臨刻衣(フォトンテクター)」と呼ばれる。
武器
- 武神光臨剣
菱形の黄色い金属を幾つも繋げて造られた刀身が特徴的な大剣。
強い光を放ち、神以外には破れないスニオン岬の牢獄を岬毎軽々粉砕する一撃を放て、黄金聖衣や黄金聖闘士の必殺技さえも切り裂く。
技
- ライトオブジェネシス
相手を光の柱の中に拘束し激しいダメージを与える。
- 飛天大閃光
強烈な光とともにエネルギーを放つ。