ガリア(聖闘士星矢Ω)
がりあ
概要
CV:山崎和佳奈
女神パラスに仕える1級パラサイトにして、パラサイト四天王の1人。
『武神光臨剣のガリア』を名乗る。新生聖衣編のブックレットには四天王の紅一点と書かれていて女性である。
四天王の中でも攻撃的なハイペリオンに対して、「人間をすぐに殺しては可哀想」と宥めるなど、一見穏健な人物に見えるが、本性は人間を「おもちゃ」や「虫けら」と蔑み愛や友情を見下す冷酷非情かつサディストな性格でパラスに入れ込むタイタンに嫌味を言い放ったり、イングラとパラドクスの姉妹同士の戦いを満足して観戦するなど人間の醜さや歪みを好むなど弱者を見下し弄ぶ悪趣味を持ち、人間の歪みや醜さを観察し面白がり、本人曰く「虫でも綺麗な模様があれば愛でる」と言う理由で、パラドクスや時貞を気に入っているなど、気まぐれな面を持つが、イングラに敗北し沙織に情をかけられ改心しかけたパラドクスを「役立たず」と評して斬り裂いて致命傷を負せるなど、自身にとって面白無ければ、たとて部下でも容赦なく切り捨てる冷徹な一面を持つ。
また、パラスを「小娘」と見下し呼んだり、Ωの片鱗を見せた青銅聖闘士達に形勢を覆された際、自身の敗北を認めず、武神光臨剣を折られた時に「虫けら」を呼んで激怒するなど、傲慢さも持ち合わせている
人間の歪みや醜さを観察し面白がる趣味を持っており、それ故にパラドクスや時貞を気に入っているが、これは本人曰く「虫でも綺麗な模様があれば愛でる」程度の意味らしい。
このため、アイガイオンのことを「人間ごときに入れ込む四天王一の小物」と見下した時には、ハイペリオンから「それはお前も同じだ」と評されている。
裏を返せば、四天王の中では比較的弱者に対して寛容な物腰であるということであり、初登場時には攻撃的なハイペリオンに対して、「人間をすぐに殺しては可哀想」と宥める様な発言をしている。
しかし他の2人同様、主君であるはずのパラスの面倒を見ようとせず高見の見物を決め込む宣言をタイタンに言い放ったり、パラスに対しても影で「小娘」呼ばわりし、彼女に任務をこえた情が移りつつあるタイタンに嫌味とも取れる台詞を放つなど、根の部分では冷淡な人物で「愛」というものを不要と見下している。
黒幕であるサターンに対する忠誠心は持ち、その降臨を心待ちにしている反面、他の四天王を見下しており、特にパラスに入れ込むタイタンを見下している。
剣や刻衣の力もあってか戦闘力は高く、「光速を越える」と自称する程のスピードで星矢でさえ難なく間合いを詰められてしまう程。
しかし、独断でアテナや黄金聖闘士達の戦いを水晶に映し光牙達やパラスベルダの聖闘士達にアテナや星矢達の死に様を見せつけたり、撤退を命じるパラスに自らパラスの部下ではなく、黒幕であるサターンの部下である事を表明するなど、四天王の中でも短絡かつ迂闊な一面を持ち、さらにパラドクスとインテグラの決死の活躍で青銅聖闘士達の集結、アテナと黄金聖闘士の脱出を許してしまい、格下のエウロパからも二流呼ばわりされてしまった。
75話ではパラスベルダを離れ、牢獄に入れられていたパラドクスの元を訪問し、看守を殺害した上牢獄を破壊して彼女を連れ出す。
「戦場を引っ掻き回す玩具」として彼女を味方につけ、2級パラサイトの刻衣を与えて戦場へと出した(もっともこの時のパラドクスは、ガリアの言っていた役目を果たさず、すぐさま龍峰との一騎討ちに向かっていたのだが)。
78話ではすっかりタイタンを骨抜きにしてしまっているパラスに「恐るべき女よ」とコメントしている。82話では一輝と相討ち(?)となったアイガイオンに対して、ハイペリオンやタイタンが多少は彼を悼むかのような態度を見せている中「四天王ともあろうものが恥を知れ」と吐き捨てており、自身も出撃の準備を始めている。84話ではパラドクス・インテグラの対決を面白がっていたが、パラドクスが敗北し沙織に情をかけられ心がゆらぎはじめると面白くなくなったのかその場に降臨、パラドクスをゲス顔とともに剣で斬り捨てた。85話ではさらにインテグラの聖衣を切り、無限回廊に居る他の聖闘士達に星矢や沙織を殺害する様を中継しようとし、止めに入ったハービンジャーや貴鬼、星矢の技も一蹴するも、沙織をまだ殺されたくないパラスに制止される。しかしパラスの言う事を全く聞かず独断でアイガイオンが命を掛けて守った黒幕の存在をあっさりバラしてしまう。
86話では聖闘士達を自分の庭園に誘導したが黄金聖闘士達を先に逃がされて激怒、残った青銅聖闘士達7人を圧倒するが、またしても異様な小宇宙を発揮させた昴に技を破られ、Ωの片鱗を見せた青銅聖闘士達に形勢を覆され、Ωの片鱗により聖衣の新たな力を引き出した6人の波状攻撃をうけ剣を折られてしまい、最後は光牙のペガサスローリングクラッシュを受け消滅、死亡した。
…言っちゃなんだが、パラドクス粛清時から徐々に小物化が加速し始め、オメガに近づき新生聖衣の真の力を引き出した光牙ら6人からフルボッコにされながらも「虫けらの分際でぇ!」と連呼するシーンは、典型的な小悪党にまで成り下がった事を露呈している。(アイガイオンの散り様の方がよっぽどカッコよかった。)やはりフォトンテクターのモデルに蟹座や魚座や水瓶座を採用したことがまずかったようだ。
本シリーズの女性敵キャラは悲しい事情持ちであったり自身の忠義や主義には真っ直ぐな者が多く、一期の元凶であるメディアですら(歪んではいたが)実子への母性はきちんとあったことを考えると「全く同情の余地を持たせない完全なゲス敵役」というのはかなり珍しい存在である。
最後まで愛を忌み嫌い、虫けらと見下した人間である青銅聖闘士達7人に敗れて散った彼女の散り様にパラスは最後まで愛を知らなかったと哀れみの言葉を発するなど、最後まで哀れな最後であった。
刻衣
カードゲーム「クルセイド」のサイトで先行公開され、2期クールよりの新規OPでも本編に先駆けて公開された。本編では85話で初着用。
黄色がかった白が基調で、ヘッドパーツが蟹座と思しき形状になっており、黄色い宝石状パーツが付いている。腰に大きな獣の爪のようなパーツがついている。「光臨刻衣(フォトンテクター)」と呼ばれる。
技
- ライトオブジェネシス
相手を光の柱の中に拘束し激しいダメージを与える。
- 飛天大閃光
強烈な光とともにエネルギーを放つ。