曖昧さ回避
人物(?)像
CV:川澄綾子
斜陽のテーマパーク・甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)にある「モッフルのお菓子ハウス」というアトラクションのマスコットキャラクターで、やたらと喧嘩の強いお菓子の妖精。仕事ぶりは真面目で、万年人手不足という甘ブリの状況から、アトラクションのメンテナンスもこなす。他の従業員からの人望は厚く、キャストの中でも主要な立ち位置にある。
だが、設定にかかわらず甘いものが大嫌いで、好物といえば酒のつまみになりそうなものばかり。ガキも嫌いで頭に血が上りやすく(特に「パクり」と罵倒されると核爆発を起こす)、挙げ句の果てには客を相手に何度か乱闘騒ぎを起こしている、もはや「なんでこんな奴が遊園地で働けるんだ?」レベルのダメ「人間」である。
もっとも、当人の感覚としては、オンステージでの振る舞いや設定は仕事であり、自分本来の嗜好は別物であるし、お客の前でちゃんとしていれば文句を言われる筋合いはない、といったところであるらしい。
なんのかんの言っても面倒見は良く、(しばしば暴走するが)締めるべきところは締める。良くも悪くも世慣れた大人としての哀愁と倦怠、プライドを漂わせており、日々のハードワークを愚痴や軽口混じりにも飽かず倦まずにこなしていく。
新人アルバイトの視点からは「立派でも格好良くもないが、必死にドタバタしている大人」と表される、本作きってのおっさんキャラである。
この辺の側面は原作ではしばしば描写されているのだが、非常に絵的に地味であるためか、メディア展開でははしょられがち。それもまた大人の哀愁というものであろうか。
もともとは甘ブリを経営する魔法の国・メープルランドの退役軍人。さらに言えば甘ブリ支配人且つメープルランド第一王女のラティファ・フルーランザの叔父(ラティファの母、すなわち現王妃がモッフルの姉)。ゆえに姪であるラティファのことを常に気にかけている。
外見はどっかで見たことあるような奴(メタ的に言えば「スターシステム」のようなもの)。アレな外見でもれっきとした生身の「人間」であり、正真正銘「中の人などいない」と堂々と言えるのだ。
なおこの作品世界の妖精はぬいぐるみのような妖精の姿と人間の姿の両方を持ち、子供の頃は不安定だが成長に伴って固定される。ただし、成長後も割と簡単にもう片方の姿になれる。
従ってモッフルも人間の姿を持つ(反対に千斗いすずなどもぬいぐるみの姿を持つ)のだが、とある魔法のアプリで診断されたところによれば、彼の人間時の姿はとある米国人俳優が某大作映画に出演していた時の姿にそっくりであった。その渋メンぶりたるや、千斗いすずが赤面してのけぞり、ミュースが鼻血を噴き出すほど。
ただし変身は肉体的負担が伴うため、思い切ったイメチェンか根性試しでもなければそうそうやるものではないらしい。
演じている人が演じている人ゆえに、「実は中にあいつが入ってるんだろ?」と疑われたことがある。(甘ブリと向こうの新作アニメの放送時期がかぶっていたのも一因と思われる。)
だが言っておくが、あれはアレでれっきとした生身の「人間」である。中の人などいない。大事なことなので2回言いました。
「経営再建」という錦の御旗を振りかざして自分たちの職場を「荒らす」新支配人代行・可児江西也のことをよく思っておらず、何かと彼のやり方に噛み付きつつも、パークのために奔走する西也に次第に理解を示すようになる。
西也と言い合いになることはしょっちゅうだが聞く耳がないわけではなく、西也の仕事に対する熱意と見識には喧嘩の最中であっても共感し、即座に冷静になる。
関連項目
※原作者の賀東招二氏によると、賀東氏自身モッフルがアレの姿をしていることについて認識しており、デザインの大本である四季童子氏(アレが登場する作品のキャラデザや原作の挿絵の担当者)に許可はもらっているとのこと。