ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

日本車

にほんしゃ

日本車とは、日本の自動車メーカーが製造・販売している自動車である。タイトル画像はホンダの「シビック」。

概要

日本自動車メーカーが製造・販売する自動車。

手頃な価格で高性能かつ頑丈という点で、世界的にも人気がある。

下記のように、一般論として「工業製品としては優秀、しかし感性領域は弱い」と評価されがちである。

日本車の特徴・イメージ

  • 手頃な価格

日本の自動車メーカーはトヨタの「カンバン方式」に代表される、徹底的な生産の効率化を推し進めており、手頃な価格帯の車が多い(中にはとんでもない価格の車もあるけど)。

  • 頑丈・高精度

家電などの他の工業製品同様、日本車は「耐久性に優れている」という評価を受けている。

中でも日本車の耐久力の行き着く先とも言えるトヨタ・ハイラックスは、特に発展途上国に於いては「どこでも走れてなおかつ壊れにくい実用車」として、農業用はもとより暗い話にはなるが紛争地帯では火器・装甲を搭載したテクニカルのベース車両としても需要が高い。

  • 価格の割に高性能

また日本車は手頃な価格ながら高性能とも言われている。

これは戦後の航空機開発禁止により、航空機開発に携わっていた技術者が自動車業界に流れ込み航空機のノウハウを持ち込んだためとも言われている。

実際に軍用機や軍艦などに携わった経緯があるメーカーは完成車がスバル、日産(旧プリンス)、三菱など、部品関係はIHI、新明和工業、愛知機械工業などがある。

  • 燃費がいい

また日本車は燃費性能でも高い評価を得ている。

小型車にめっぽう強いことも関係していると思われる。

これは「資源が少ない」「狭い」という日本のお国柄も反映されているのかもしれないが。

  • 内装が今一歩劣る

一方で内装に関しては、海外勢、特に欧州車と比べると今一歩劣ると言われる事がある。

が、これは飽くまで実力よりも歴史や伝統を重視する傾向のあるヨーロッパの考え方や、あるいは「舶来物=よくわからなくてもなんか優れたもの」というある種の"色眼鏡"で見てしまう日本の傾向、さらに日本とヨーロッパでのインテリアデザインに対しての考え方の違いも少なからず影響している面もある。要はただの偏見、あるいは好みの問題でしかない。

そもそも内装だって、日本はどちらかと言うと白木屋作りに代表される直角・水平・モノクロの内装が「シンプルで落ち着ける」と好まれるのに対し、ヨーロッパでは曲線を多用したり或いは色の濃い木材や革製品を多用した重厚なデザインが好まれる傾向があると言われているのである。もっと言えばその国の好みが反映されているってだけである。

  • 「楽しさがない」と言われる(事がある)

日本車は時に「工業製品的で楽しさがない」と言われることがある。

が、これもはっきり言ってしまえば偏見によるところが多い。

と言うか、これに関してはメーカーにより差が激しいので一括りにはできない。

例えばマツダは2000年頃から使用されるコピー「Zoom-Zoom」に表されるように一貫して「走る楽しさやデザインを追求した車」を心がけている。日産ホンダスバルの車も「走らせて楽しい車が多い」という評価がある。

一方で、トヨタは「面白みの薄い自動車ばかり作っているところ」の最右翼である。この評価は日本国内に限った話ではない。例えばアメリカでのサイオンブランド設立はそのネガティブイメージが原因であるし、TopGearではカローラを冷蔵庫扱いしたり「退屈なレクサス」と言ったりしている。

ただ、それでもトヨタ・スポーツ8002000GTなどの名スポーツカーを輩出しており、またハイブリッドシステムや燃料電池車といった革新的な動力を採用した市販車、或いはヴィッツのような革新的なコンパクトカー、「次世代のファミリーカー」のあり方を追求した結果の一つと言えるOpaなどを世に送り出している。

・・・とはいえそのような「楽しいクルマ」の市場が日本では崩壊してしまっているため、ミニバン/軽トールワゴンやハイブリッドカーを最右翼とする「家電車」が増殖してしまっているのもまた否めない事実である。

かつての日本車がそうだったように、安くて高性能なだけではいずれ新興国に追い抜かれてしまう。これからの日本車にとって、「美やFun to Driveが足りない」(と言う評価)は克服しなければならない課題といえる。

関連記事

日本車の編集履歴2015/03/04 02:45:19 版