transfurとは、変身ジャンルの中でも、他種の生物へと変身していく(した)様子を描いたの事である。
他種の生物へと変化するシチュエーションを指すので、異性への変化(TSF/TG)や無生物への変化(非生物TF/無生物TF)のみで獣化が含まれない場合や、人や物を獣になぞらえたり当てはめたりして表現する擬獣化は、transfurとは呼ばれない。
獣化と言われる場合は、ネタ絵っぽかったり、擬獣化寄りだったり、より状態変化としての傾向が強かったり、内容が比較的軽めだったりするようだが、明確に区別されている訳ではない。
海外(主に欧米)では、古代ギリシア・ローマ時代から続く伝統的で非常にメジャーなジャンルであり、transformationと称するのが普通である。特撮などの変身と特に区別しないが、この意味で使われるのが一般的なので、あまり問題は無いようである。
古代ローマ時代の代表的な作品に
- オウィディウス『変身物語 (Metamorphoses)』(ラテン語韻文)
- アプレイウス『黄金の驢馬(変身物語) (Metamorphoses / Asinus aureus)』(ラテン語小説〔完本で現存する唯一の古代ラテン語小説〕)※上記の『変身物語』と区別するため『黄金の驢馬 (Asinus aureus)』という通称が一般的である。
- アントーニーヌス・リーベラーリス『メタモルフォーシス(変身物語集) (Μεταμορφώσεων συναγωγή)』(古典ギリシャ語散文)※( )内は原題の意味。
がある。
ちなみに、ギリシャ語ではμεταμορφώση(metamorphṓsē:メタモルポーセー)と言うが、「形(morph)を超える(meta-)」→「変形・変化・変換・変質・転換・変身」という派生である。このギリシャ語もmetamorphosisとして英語に採り入れられているが、こちらは、魔法を使ったようなファンタジックなイメージがあるものの、昆虫の変態の意味で使われることが多い。
英語のtransformationは、上記のギリシャ語をラテン語に置き換えて(形(form)を超える(trans-))英語に採り入れたものである。
なお、transfurという用語が使われるのは日本のネット上だけであり、そのシチュエーションを主に扱うサイトhttp://www.transfur.com/のタイトルから、日本の愛好者が流用して使うようになった用語である。
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検索に関する注意
検索の際、作品ページからタグをクリックすると大文字と小文字を完全に区別した結果が出てくる。
しかし実際に使用されている分では、このタグは(基本的に)頭文字が大文字のものと小文字のものとが混在している。
これら両方のタグが付いたイラストを検索しようとするためには、pixiv右上の検索窓に『transfur』と入れて検索すれば、自動的に部分一致検索となるので、大文字小文字の違いを意識せずに検索できる。
(2015年3月5日現在、以下の{{}}で括った部分で説明されている仕様は廃止になっている模様である)
{{しかし、最近ではpixivの仕様変更により『獣化 OR (transfur)』にされ、普通の『獣化』タグと強制的に混ぜられるようになってしまった。
詳細検索を使ってもこの現象を回避することはできないようなので、今後本タグのついた作品を大文字小文字を問わずすべて見るには工夫が必要である。}}