「eversion」とは、「裏返し」を意味する(動詞はevert)。
Zaratustra Production(→公式サイト)製作の2D横スクロールアクションゲームである。
フィールド上の特定の位置で「裏返し(EVERT)」ボタン(デフォルトではキーボードのXボタン)を押すことで、周りの敵や、世界観ががらっと変化する。生えている植物、ブロックの性質も変わり、それをうまく駆使して、宝石(GEM:ジェム)を集めるのがこのゲームの目的である。
フリー版で.zipに同梱されているreadmeファイルによれば、お姫様がさらわれて、お姫様を救うのがプレイヤーの使命とされており(princess is kidnapped / you must save princess)、王道コンセプトと言えるが、
星のカービィ64のように、宝石を全て集めずにクリアすると、バッドエンドになるが、ハッピーエンドでもどちらでも、エンディングが終わると、ゲームが自動的に閉じてしまう。
世界観の変化
EVERT(裏返し)をすると、敵が変貌する。
初見では、ゲーム性は古典的でコンセプトも王道な王道アクションのように思えるが、
1段階目は、軽快に走り回っているが、段階が増えていくにつれて、元気が無くなり、動かなくなってしまうが、まだそれは序の口で、怖いのはそれからである。
1段階目では背景だった木や花も、段階が進むにつれ、ただの背景ではなくなる。
植物は段々が進むにつれ、枯れていくが、花の変貌が…
ほのぼのとした風景が、狂気の世界になるのはトラウマである。
プレイ後の心境の変化
最初の頃は全く何もおかしいところはないが、最後までプレイしてしまうと最初の世界観がどんなに安心するものかが実感できるだろう。
余談
eversion/evertは一般的な言葉とは言いがたいが、「(腸などを)外にめくり出す」という意味があることを思うと、ゲーム内容には良く合ったタイトル/用語だと言えそうだ。
語源はラテン語でe-(外に)-vert(回わす)であり、語源的にはrevert「回帰/復帰/逆戻り」と対義である。
検索に際しての注意
タイトル画面および公式ジャケットではeversionと全て小文字だが、公式サイトの解説等の表記ではEversionと頭文字が大文字になっているために、両方のタグが混在しているが、
pixivの検索機能の仕様上は別のタグとして扱われるため、両方検出しようとすれば、部分一致検索にしなくてはならない。その場合、eversion/Eversion共に検出できるが、関係のない作品まで検出されてしまう。
同様に、この記事のページ末の「pixivに投稿された作品」には、全て小文字のタグのものは表示されていない。
それにも関わらず、ピクシブ百科事典の仕様では表記揺れとして別項目を立てることが出来ない。
有料版
有料版『Eversion Steam』が、Steam(PCゲーム配信専門サイト)で、$4¢99(日本円では¥498)で配信されている。