概要
丘乃上女子高校1→2年で、バイク部所属。
バイク販売店「ニコイチモータース」の娘。
主人公・佐倉羽音のクラスメイトで、彼女をバイクの道に引きずり込んだ張本人。
きついくせっ毛がトレードマークで、鈴乃木凜からはモジャと呼ばれている。
ヤマハ車を愛するが、実家がバイク店だけあって他社のバイクにも精通しており、バイク部のメンバーの相談役であるとともに、読者への解説役を担う。
一方、毒舌でもあり、スズキ車をこき下ろして鈴乃木凜をからかったり、自転車を糞味噌にけなして一部読者の反感を買うこともしばしばである。
義理人情に篤い面があり、父のバイク店の実態を知っていながらも自分たちを育ててくれた店を嫌いになれないでいる。また、羽音が「恩紗を信じてニコイチモータースでバイクを買う」といった際には、その期待にこたえるべく一人でホンダ・CB400SFの整備を行った。
スズキ車をダサいと公言してはばからないが、一度鈴乃木凜のよだれを知らずに舐めてしまい、スズキ車が好きでたまらなくなる新種のウィルス・ホンダ菌に感染したことがある。
名前の由来
ヤマハのシンボルマークである音叉から。
愛車
実家のバイク店が劣悪なバイクばかり扱うため、彼女のバイクもスクラップ車をニコイチにしたもの。
しかし整備が行き届いているらしく、故障している描写はない。
家族
ニコイチモータース
恩紗の父が経営するバイク店。
店名の「ニコイチ(二つのものを一つに合体させること)」が示すとおり極めて杜撰な整備や経営を行っており、近所のみならずインターネット上でもワースト1位を争うほど評判が悪い。
価格は非常に安いが状態は最悪で、コスト削減のためと称して展示車両に整備を行っていない。
水没車や事故車をその事実を隠して平気で売り、オドメーター(※1)の巻き戻しなども行っている。
恩紗は父への恩は感じていてもこんな実家を恥ずかしく思っており、佐倉羽音がバイクを買おうとした時は一度止めたほどである。
しかし、恩紗や父の人柄を信頼してこの店を利用する客もごく一部存在し、得体のしれないバイクであることを承知のうえで購入することもある。
また、バイク部の面々も、自車に何かあった時には整備や修理を依頼することが多い。
元ヤマハ正規代理店であるが登録を抹消されており、店の看板にはYSPの文字を剥がした痕がある。
恩紗の父
一男二女を育てた天野家の大黒柱であり、バイク店「ニコイチモータース」店主。名前は不明。
恩紗に遺伝した立派なモジャ毛と立派な禿頭を持つ。
バイクの整備士とは思えないほどいい加減な人物で、普段は展示車の整備もせずに寝っ転がってゲームをしている。
肝心の整備も適当で、「納車日までに、家までたどり着ける程度に」行うと豪語し、恩紗に呆れられている。
20年前は中野欽矢の所属するレーシングチームのメカニック担当であり、メーカーも認める極めて扱いづらいバイク・「後方排気」ことTZR250-3MAをレースで勝てる形にしようと苦心した過去を持つ。
ヤマ坊・ハー坊
恩紗の弟たち。姉にとてもなついており、一緒にお風呂に入ったりもする。
恩紗が下の毛を剃っているのは、風呂の中でむしられるためらしい。
関連イラスト
ヤマハのバイクにまたがっているイラストが多いが、作中ではスポーティな水着を着る事が多いため、水着イラストも人気である。
連載開始前に、作者・おりもとみまなによるコンセプトイラストとして彼女の姿が投稿されている。
これを見る限り、構想の早い段階で「ヤマハ・セローに乗るモジャ毛の女子高生」という方針は決まっていたようだ。
関連タグ
注釈
※1…そのバイク・自動車が製造されてから今までの走行距離を示すメーター。中古車を買う場合走行距離は重要な判断要素であり、メーターの巻き戻しは顧客に対する重大な信用失墜行為である。