セロー
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せろー
ヤマハ発動機が発売していたオフロードバイク。
車名はカモシカの意。
数値的なスペックに囚われず、初心者からベテランまで誰でもオフロードを楽しめるトレールバイクとして開発された。
開発のテーマの一つに「転ぶ」があり、実際に開発段階で転倒するテストを繰り返し、転んだ際のダメージを最小限に抑えるようデザインされている。
小柄な車体と低いシート高が特徴で、エンジンはパワーよりも扱いやすさを重視した225ccの空冷単気筒を搭載。
当時の軽二輪クラスはパワー競争の真っただ中であり、抜きんでたスペックを持たないセローの登場はある意味異質なものだったが、発売されてみると、取っつきやすくて気張らずに楽しめるコンセプトが市場に理解されてたちまち高評価を獲得。
非常に低燃費であることからツーリングにも適している他、足つき性と取り回しの良さから女性ライダーからの支持が厚い。
文字通り、万人に愛される傑作モデルであったが、キャラクターを維持したまま年々厳しくなる排気ガス規制をクリアするのは難しいという判断により、2020年に惜しまれながらも生産を終了した。
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