概要
「Ⅰ」と「Ⅱ 堕天使の選択」は、PCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフトとして、3作目の「白き翼の祈り」はスーパーファミコン用ソフトとして発売された。
全作品を通じてレベルが上がりやすく、さほどストレス無くゲームを進められる。同時代のRPGとシステム面での差異はほとんど無い(むしろ平凡である)が、特筆すべきは恋愛や友情を絡めたシナリオとイベントの演出、そしてBGMのクオリティの高さ。
Ⅰのキャラクターデザインは、旧ナムコのワルキューレシリーズを手がけた富士宏氏。Ⅱのキャラデザは、聖剣伝説3やクロノクロスを手がける結城信輝氏である。
BGMは、ⅠとⅡは、後にワイルドアームズシリーズに参加するなるけみちこ。白き翼の祈りはテイルズオブシリーズに参加した桜庭統氏と田村信二氏が担当した。
ⅠとⅡのメインスタッフは後のワイルドアームズシリーズを手がける人材であり、それら作品も後年、彼らが評価を得る理由を察することの出来る、なかなかクセのある内容である。何分古い作品なので、時間とお金に余裕がある方にだけお勧めしたい。
こぼれ話(一部誇張あり)
1作目のタイトルを決める際の会議で、当時企画補佐(2でディレクターに昇格)だった金子彰史氏がスタッフらに「天使の詩でどう?」と提案したところ、「少女マンガのタイトルですか?」「電波っぽくない?」「つか、詩(うた)ってwww」と、芳しくない反応が返ってきたが、リリカルRPGという(少女マンガ的要素の入った)新機軸のシナリオにこだわった金子氏は、あえて自身の提案を押し通した―――という逸話があったとかなかったとか。
【出典:廃刊となったPCエンジン情報誌の付属小冊子に記されたインタビュー記事より】
Ⅰの主人公の名前がケアル(某回復魔法と同名)であることは一部で有名。
Ⅱでは、これまた後に名を知られるカ・ディンギル(封獄の塔)が登場する。
関連動画
OP
一作目
二作目