よくもワシの可愛いメカを・・・許さんぞぉ!!
CV:滝口順平
概要
『モンタナ・ジョーンズ』に登場するキャラクター。ゼロ卿をスポンサーとした科学者(マッドサイエンティスト)であり、彼の発注を受けては、動物や伝承にちなんだメカニズムである「メカローバー」なる機械(モンタナ曰く「相変わらず趣味の悪いマシン」)を毎回作る。
メカローバーは、神話名や人物名を参考にして付けられており、同時にメカへの愛情は人一倍強い。そのため、メカローバーが傷ついたりすると激怒する。ゼロ卿の無茶難題によって、メカローバーが碌な目に合わないことも多い。そのたびに「科学者の苦労も知らず、勝手なことを」と愚痴をこぼしている。
だが、雇用関係は決して良いとは言えず、ゼロ卿の方は毎回いいところで失敗することが多い。ニトロ博士の方は、自分の作品の性能をゼロ卿が信頼しないことと、資金を十分にくれないことでよく言い争いになる。
そういった軋轢が遂に限界に達し、最終話の黄金マントを奪い損ねた挙句に崖に落ちてメカが大破した際には、「別のスポンサーを探した方が良さそうじゃ」と愛想尽きてゼロ卿の基を離れていったと思われる。その際、モンタナから「ニトロ博士、達者でな」と労われると「お前さんもな」と返答して立ち去って行った。
お約束
彼らの作戦は毎度失敗に終わり、「ニトロ博士、事情を説明してもらおうか?」「もう少し時間と予算をいただければ……」「弁解は罪悪と知りたまえ!! (モンタナ一行に)お前たち、これで終わったと思うなよォ!!」のやり取りは恒例で、偉大なるマンネリ。
ただし1度濁流に飲まれ溺れいていたときは「ワシは泳げんのだ!助けてくれぇ!」と答えていた(ゼロ卿のセリフはそのまま)。
あと、スリムのせいでメカローバーが壊れたときはスリムがニトロ博士のセリフを使い、それに対してゼロ卿にいつも言われているセリフを、憂さ晴らしか博士が使ったこともある(しかも、ゼロ卿が律儀に「それは博士のセリフだ!」「それは私のセリフだ!」とその度に突っ込んでいた。)。
これらのやり取りのように、『タイムボカンシリーズ』の三悪へのオマージュからゼロ卿一味が生み出されたのは想像に難くない(あくまでも日本版)。
余談
あと、ニトロ博士自身、声はドクロベエで体型がトンズラー化したボヤッキー、または中年になったばいきんまんといっていいような気がする。日本アニメ界でここまでメカに拘った悪役はこの3人(2人はどう考えてもホモサピエンスではないが)なんじゃないだろうか。