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概要編集

 『モンタナ・ジョーンズ』に登場するメカで、ゼロ卿一味のニトロ博士が毎回作るメカである。メカは、毎回ゼロ卿の注文で制作される。

 ニトロ博士はメカに強い愛情を持っており、嬉しそうに整備する姿も見られる。また、メカの部品等が壊れると酷く動揺し、ゼロ卿に「どうでもいい!」と言われ「どうでもいいとは何事じゃ!?」と反発した事もある。


デザイン編集

 多くが生物をモチーフにしているが、幻獣を元にしたのも存在。

 メカの名前は主に、神話伝承に登場する神々妖怪、または歴史上の人物から来ている。


以下、モチーフ並びにメカ固有名編集

※マークがついている機体は、再放送の際、カットされた話に登場したもの。

★マークがついている機体は、OPに登場するもの。

 大きさ、重量は3DOゲーム版準拠。


マヤの飛行神

 石碑に描かれた絵を元に作ったマヤの飛行機。本来なら黄金のメダルが動力源だが、モンタナ達にメダルを奪われた為、のメダルで飛行していた。

 メダルを即席のバリスタで射抜かれて墜落。

タコ型メカローバー『スキュレー』

 メカローバー1号。胴体部は空気が詰め込まれ浮き袋になっている。タコらしく足を絡ませたり、を撃ち出して攻撃する。最後はモンタナに銛を刺されて風船の如く飛んで行った。

 由来:ギリシャ神話女妖怪スキュラ

クモ型メカローバー『メデュウサ』

 蜘蛛なのにメデュウサ。球体を2つ繋げた身体と、4本の細長い足(水掻き付)がある。水中からの奇襲を得意とし、口の鎖付き吸盤を発射して目標を捕捉する。最後は吸盤が天井へ張り付いてしまい、宙吊り状態から落下して水没。

 由来:ギリシャ神話の怪物メドゥーサ

コウモリ型メカローバー『ユピル』

 人力で飛び、望遠レンズを持つメカ。ゼロ卿とニトロ博士は胴体部の操縦席に座り、スリムとスラムは脚にある席に座る。スラムが部品を宝石と間違えて盗んだ為、試験飛行で制御を失い壁に激突して破損。最後はモンタナの飛行機「ケティ」との空中戦で敗退し墜落。

 由来:恐らくヴァンパイアの別名ヴァンピールロシア吸血鬼ウプイリ

ゾウ型メカローバー『ガーネシア』

 陸上は勿論水上でも活動可能。背中にゴンドラの様な操縦席が設けられ、後ろ足はローラーで、石炭が動力源。鼻で水を吸い上げる。

 メリッサの機転で水の組み上げ中にホースを象に踏まれ、溜まった所で足を離した瞬間に水圧で暴走、そのまま空になった池の中に落下し破損。その後河で浮き袋を使いモンタナ達を追跡したが、銛で浮き袋を破られて行動不能になる。

 由来:インド神話のゾウの頭を持つ神ガネーシャ

  • 雪男型メカローバー イエティ

雪男型メカローバー『イエティ』雪男型メカローバー『イエティ』毛皮なし

 木炭による火力駆動式。纏っている体毛は、氷点下での凍結を防ぐ為。脛からスキーボードが出て、正座の姿勢で滑走する

 斜面を滑って逃走するモンタナを追い詰めるが、トンネルの巨大つららにぶつかり毛皮が剥がれてメカが凍結。身動きが取れないまま崖へ飛び出し、反対側の崖に激突して谷底にずり落ちて行った。

 由来:UMAとして有名なイエティ

ラクダ型メカローバー『アヌビス』

 首以外は普通の無限軌道式で外見は輸送車っぽい。車体後部からラクダ型の小型自走爆弾を出せるが、2発しか撃てない。終盤でモンタナに奪われる(無傷で残った稀なメカで、後に再利用された)。

 由来:エジプト神話に登場する冥界の神アヌビス

  • モグラ型メカローバー モードレッド

モグラ型メカローバー『モードレッド』

 全高5.4m、重量3.8t。

 地中用メカで両腕に回転カッターを備え、口の部分にドリルを持つ。

 劇中、ニトロ博士がブレーキをかけようとしてレバーが折れた。最期は地下水の噴出に巻き込まれ、そのまま斜面の下に流されて大破。

 由来:アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の1人モルドレッド卿

コンドル型メカローバー『ピサロ』

 ワイヤー付きの嘴を射出して相手の持ち物を奪う。実は翼が布の風船で出来ており空中に滞空出来るが、これを逆手に取られてモンタナに食い破られ、バランスを崩し墜落。博士曰く「もう少し予算を頂ければ鉄の翼にできた」。

由来:インカ帝国への侵略の指揮を執ったフランシスコ・ピサロ

ドラゴン型メカローバー『チューロン』

 全高5.2m、重量3.2t。

 龍の頭を持ち、胴体部は円筒形に近く、その中に操縦席と動力部が設けられている。完全に人力で、小さな6つの車輪で走行する。口から炎を吐く。尻尾も触手の様に動き、曲がる時に電灯に巻きつける事も出来る。

 車で逃げるモンタナを追い回したが、途中で中国ギャングの車と衝突。さらに路面電車で突っ込んで来たモンタナの特攻で真っ二つに。最後は龍の頭部だけで追って来たが、火炎放射の反動で逆走し、そのまま倉庫に突っ込んで大破。

 由来:「朱龍」の中国語読みと思われる。

セイウチ型メカローバー『エーギル』

 水陸両用メカ。車輪駆動でジェットエンジンの様な機関部を背中に備え、走破性と加速性が高い上に潜水も可能。を伸ばして重い物を運べる。

 劇中ではスリムの誤りで暴走し、そのまま遺跡に激突して破損。その後、水上を滑走するケティ号に潰される。執拗に追いかけようとしたが、耐えきれず大破。

 由来:北欧神話に登場する海神エーギル

  • 魔神型メカローバー ラマス

魔人型メカローバー『ラマス』

 スフィンクスがモチーフのメカ。車輪を備えた前足で立ち上がり、座った姿勢に近い後ろ脚部分は無限軌道が一対ある。背中に折り畳み式の翼があり、頭部のプロペラを回転させて飛行する。

 終盤でケティ号の上空から爆弾を落とそうとしたが、ゼロ卿が誤ってメカのタラップに爆弾を引っかけて自爆

 由来:アッシリアの有翼人面雄牛像ラマス

牛型メカローバー『バルラバス』

 背中に操縦席がある。博士曰く「闘牛に出場させたらチャンピオン間違い無し」

 得意技は、角と首を伸ばし、対象を締め上げること。

 アルハンブラ宮殿の「裁きの門」を壊そうとしてオーバーヒート、騒ぎに気付いて駆け付けた住民から逃げようとして勢い余って崖下へ転落した。名前の由来は不明。

  • ワニ型メカローバー カーリア

ワニ型メカローバー『カーリア』(変形前)ワニ型メカローバー『カーリア』(変形後)

 普段は高級車の姿で、必要に応じてワニの頭・手足・尻尾を風船の様に膨らませて展開する。水上で浮き袋の役割を果たす。入れ歯を飛ばして離れた相手も捕える。また、サブシステムとして足漕ぎ式タンデムバイクを搭載。

 飛び立とうとしたケティ号に噛みついたが、そのまま飛び立たれて木に激突し大破。

 由来:インド神話でクリシュナに退治されたナーガの1人。

  • 型メカローバー シヴァ

蛾型メカローバー『シヴァ』

 ケティ号と空中戦で優位に立った。お尻から爆弾を放ったり、モーニングスターで地上の対象物を攻撃。

 ケティに爆弾を見舞ったり、モーニングスターで地上のモンタナ達を追い詰めたが、モーニングスターをモンタナに固定され、ゼロ卿が無理に巻き上げようとしてメカの装甲が剥がれ落ち、文字通り脱皮した。

 由来:インド神話の破壊神シヴァ

  • バッタ型メカローバー ティテュオス

バッタ型メカローバー『ティテュオス』

 ニトロ博士曰く「誇り高きトノサマバッタ」。飛んだり跳ねたりする都合上、狭い所は苦手。マジックアームの顎による噛み付きや、バッタ型の追尾式爆弾が武器。

 ケティ号の尾翼に噛みついたが、そのまま振り回されて地上に激突し大破。

 由来:ギリシャ神話の巨人ティテュオス

装甲ハンググライダー『ワルキューレ』

 モチーフのグライダーで計4機登場。嘴や回転する爪が武器。身軽な動きで、ゴンドラに乗って逃げようとするモンタナ達を追い回した。

 スリムが接近し過ぎた為、グライダーの脚にゴンドラのワイヤーが絡まり失速し、スラムとニトロ博士を巻き添えに墜落。ゼロ卿も前方不注意で鉄塔に激突

 由来:北欧神話に登場する戦乙女ワルキューレ

  • エイ型メカローバー ジャオ

エイ型メカローバー『ジャオ』

 魚雷は予算の都合で1発しかない。

 漁船で逃げるモンタナを体当たりで沈めようとジャンプするが、並走する大型船2隻の間に飛び込み、そのまま機体を削られて大破。

 由来:恐らく中国魔犬(ジャオ)

  • 型メカローバー バシリスク

蛇型メカローバー『バシリスク』(前)蛇型メカローバー『バシリスク』後

 長い身体を上下に波立たせるような恰好で、胴体部分に車輪を備える。

 背中にエンジンと翼があり、頭部にある王冠の様なプロペラを回して空を飛び、舌を伸ばして標的を絡め取る。サブシステムで脱皮出来るが、実は未完成で胴体の後ろ半分は骨組みだけ。その所為で脱皮した途端メカに異常をきたし川に墜落。

 由来:ヨーロッパに伝わる蛇の怪物バジリスク

  • 白熊型メカローバー ディアボル

白熊型メカローバー『ディアボル』前白熊型メカローバー『ディアボル』後

 全高2.1m、重量1.5t。

 一人乗りでニトロ博士が操縦士、ゼロ卿達はソリに乗ってサンタクロースの如く移動する。

 鋭い爪はロケット弾として射出可能で、爪が無いと氷上で滑ってしまうが、車型に変形して走行できる。しかしニトロ博士がブレーキを付け忘れた所為で、同じくモンタナを追跡していたチェロニコフ大佐の車両に激突し大破。そのまま足元の氷が割れて極寒の湖へ転落

 由来:恐らく聖書に登場する悪魔ディアボロス

  • カバ型メカローバー ベヘモス

カバ型メカローバー『べへモス』

 水陸両用メカで足先に車輪を備える車輪駆動式。回転する顎と、牙ミサイルが武器。

 鼻からオイルを噴射した後に小型メカに仕込んだライターで燃やそうとしたが、モンタナに小型メカを蹴り返され、自身がカバ焼きにされた。採掘場でモンタナ達を執拗に追いかけ回すが、2本のロープを綱渡り状態になった所でモンタナにロープをゆすられて落下した。

 由来:『旧約聖書』に登場する陸の怪物ベヒーモス

カンガルー型メカローバー『モコイ』

 カンガルーらしく足のバネによるジャンプ力は驚異的。眼がスコープ状で、ニトロ博士が操縦席のスコープを覗くと、メカの眼と連動する。グローブ型ロケット弾が武器で、目標に命中すると爆発する。

 ケティ号に特大ロケット弾で止めを刺そうとしたが、発射した瞬間に信管をブーメランで狙い撃ちされ誤爆、その爆風で吹き飛ばされて大破。

 由来:アボリジニの伝承に登場する悪霊モコイ

  • カニ型メカローバー グラウコス

カニ型メカローバー『グラウコス』

 水陸両用メカで、珍しく2機登場した。2人乗りで、1機はゼロ卿とニトロ博士、もう1機はスリムとスラムが乗っている。鎖付きの吸盤と巨大な一対の鋏が武器で真正面を向いて走るモードと、横向きに走るカニ走りモードがある。

 ゼロ卿が乗るメカがモンタナ達の乗る車両を襲って車両後部に抱き付いたが、モンタナに鎖を街灯に巻きつけた反動で引っぺがされた挙句、スリムらの乗るメカと激突し大破。

 由来:ギリシア神話に登場する海神グラウコス

  • ラクダ型メカローバー アヌビスII世

ラクダ型メカローバー『アヌビスⅡ世』&オマケ

 大破を免れた初代アヌビスを改造した事で、よりラクダに近いデザインとなったメカ。

 今回は、足先に車輪を付けている。背中に操縦席のゴンドラを備えており、この操縦席そのものをエレベーターの様に上方へ持ち上げる事が可能。また口に掘削用ドリルを搭載している。

 モンタナ達に奪われた挙句、本体部分は遺跡の罠であった濁流に流されてしまう。

クワガタ型メカローバー『ヘラクレス』

 背中の翅で飛んだり、モアイを大顎で挟んで持ち上げられる力強いメカ。

 劇中では、ゼロ卿の無茶によるオーバーヒートでエンジンのスプリングが千切れてしまい、島の住人にスリムのズボン吊り(サスペンダー)で応急処置される。

 終盤、モンタナ達を追い回すが、このズボン吊りが再び千切れて操縦不能になる。

「ニトロ博士、事情を説明して貰おうか!?」

「今少しの時間と丈夫なズボン吊りをいただければ……」

「弁解は罪悪と知りたまえ!」

 由来:ギリシャ神話の英雄ヘラクレス

トンボ型メカローバー『マーラ』(幼虫)トンボ型メカローバー『マーラ』(成虫)

 人力駆動式で、羽化を再現した

 幼虫はシャクトリムシっぽく、水中で活動出来る。河の中にある黄金の鐘を探したが、勢い余って岩に衝突し大破(その後修理して復帰)。

 成虫時は空を飛び、口から吐くノコギリ付きトンボや、尻尾からの放水で攻撃する。

 顎はカメラ付きアームになっているが、鐘が重すぎて持ち上げられず、千切れてしまった。

「鐘を見つけろとは言われたが、持ち上げろとは聞いとらんわい!」(byニトロ博士)

 終盤、自らの小トンボメカの大群に襲われてバラバラにされてしまう

 由来:釈迦の瞑想を妨げようとした魔神マーラ

ハサミムシ型メカローバー『アルハン』

 何故かヘビトンボの様なメカ。『風の谷のナウシカ』のヘビケラに似ている。

 胴体に2対の翅があるが推進機は見当たらず、どんな原理で飛ぶのか不明。武器は顎下に格納しているロケット弾と、胴体部にある重機関銃1丁。

 モンタナをロケット弾で攻撃するが、花火を大量に保管した小屋に着弾。その真上を通過した瞬間に誘爆し、胴体が損傷、盗賊のテントに墜落。最後は頭だけで逃走した。

 由来:モンゴルで人名や称号に用いられるイルハンから。

  • 型メカローバー クロムウェル

羊型メカローバー『クロムウェル』

 2人乗りの小型車。スリムとスラムは後部のバンパーに足をかけて立って乗る。ドリルになる角と、追尾式小羊型爆弾メカが武器。脚を地面に設置し、飛び跳ねる事も可能。

 モンタナを爆弾で攻撃し、追い回したが幅の狭い外壁の上を走る事になり、そこで丸太飛びを強要される。1回目は回避したが2回目で失敗、最期はモンタナに挟まった丸太でテコの原理で落とされる。

 由来:イングランド初代護国卿オリバー・クロムウェル

カタツムリ型メカローバー『サルペドーン』

 貝殻内部に操縦席と座席がある。劇中で神殿の罠で輪切りにされるが、継ぎ接ぎ状態で再登場。最後は濁流に呑まれ、そのまま滝下へと落下した。

 由来:ギリシャ神話のゼウスとエウローペーの息子サルペードーン

  • カメ型メカローバー ケサーダ

亀型メカローバー『ケサーダ』

 現地の学者から度々妨害をされており、部品を外されたりしている。

 モンタナにゴムボートで雁字搦めにされたが、背中の甲羅が5つのプロペラとなり飛行する。しかし部品を外されていたせいでプロペラが外れてしまい、墜落。

 由来:征服者ゴンサロ・ヒメネス・デ・ケサーダから。

アオサギ型メカローバー『アーマーン』

 人力駆動式メカ。長い嘴と伸縮可能な脚が特徴。プロペラで飛べるが、改造で機体側面のハッチを翼の様に羽ばたかせて飛ぶ事も出来る。遺跡の落とし穴に対し、足の指を伸ばす事でまたぐ等、メカの性能を遺憾なく発揮。

 宝を持って川下りで逃げようとしたが、モンタナに多量の泥をかけられてゼロ卿達に命中し(側面ハッチ全開だった事が原因)、ニトロ博士が泥で視界を奪われた所、真正面から来たフェリーと衝突し大破(宝はフェリーの車輪の回転に巻き込まれてモンタナ達の元まで飛んでいった)。

 由来:エジプト神話に登場する怪物アメミット

 脚は飾りの様で、本体下部に車輪がある。ニトロ博士がうつ伏せ状で操縦する。サソリらしく鋏が武器。防御力は低く、剣で装甲を貫かれた。後半では脚に幾つもの剣を仕込んでおり、開脚して剣を展開する事で、他者をメカに寄せ付けないようにしている。

 終盤で洞窟の入り口に尻尾を挟まれて身動きが取れず、モンタナが尻尾をぶった切る荒業で脱出したが、そのまま洞窟に閉じ込められた

 由来:イルハン朝の創始者フレグ

 ヌルヌル動く水陸両用メカで、口から飲み込んだ物を体内に保管できる。背鰭には障害物を切り裂くカッターを搭載し、これで漁師たちの網を引き裂いた。目は潜望鏡になっている。

 モンタナにブイを大量に口の中へ放り込まれて潜水不能にされ、銛を頭部を突き立てられて爆沈。

 由来:フリードリヒ1世の異称バルバロッサと思われる。

 胴体後部に1基のジェットエンジンと、翼に一対のレシプロエンジンを併用したメカ。普段はカボチャ型だが、いざとなると本来の姿に戻る変形機能付き。

 城から落下するゼロ卿を救助したが、メカの頭側で受け止めたのでバランスを崩して南瓜畑に墜落。その後住民から逃げようとカボチャの馬車に変形したが、そのまま坂を転げ落ちた

 由来:ルーマニアの吸血鬼ストリゴイ

  • 型メカローバー レビアタン

 胴体部にある一対の鰭が変形して、陸上走行用の車輪になる。ミサイルで武装している。

 嵐の夜に客船に体当たりされる不運に見舞われる。モンタナを追い掛け回すが、撓らせた木を叩きつけられて操縦席のガラスを割られ、ケティ号に圧し掛かるも海に落される。割れた窓ガラスから浸水し沈没。

 由来:旧約聖書に登場する海の怪物・レヴィアタン

  • トカゲ型メカローバー サラマンダ

 陸を歩く事は勿論、腕と脚の間に膜を展開してトビトカゲの様に滑空し、水を泳ぎ、更に地中を掘り進む万能メカ。ゼロ卿の車を体内に搭載している。

 モンタナに奪われ、硫酸の谷に落ちそうになった(実際には尻尾が溶けてしまう)。その後、アルフレッドが自動操縦(ゴムでハンドルを固定するだけ)にしたせいで黄河に転落

「アルフレッド、事情を説明して貰おうか!?」

「今少し時間と、予算をいただければ……」

「弁解は罪悪と知りなさい!」

 由来:トカゲの姿をした火の精霊・サラマンダー

 プテラノドンモチーフの飛行船。外見は、プテラノドンの背中に気球を乗せた感じ。浮力を得る為のガスは水素らしい。小型メカを無数に飛ばして卵型爆弾や恐竜型発信機を投下する。

 終盤で建物にぶつかった衝撃でガス漏れが生じスリムのミスで引火、大爆発を起こして川に落下した。ゼロ卿達は人力駆動の脱出艇で辛くも逃れた。

 名前の由来:「ゼロ卿」。

 水陸両用メカ。外見は座った姿勢で、前足のソリと、後部のスパイク付車輪で雪の上を滑走する。角が火炎放射器。

 ケティ号を火炎放射で返り討ちにするが、その後干し草の塊を次々ぶつけられる。それを火炎放射で燃やそうとしたが、引火した干し草で自身も火だるまに。湖に落下してしまい、金の延べ棒を積み込みすぎたせいで浮上できなくなる。

 由来:シベリアの神話に登場する邪神エルリクと思われる。

 サイズは小型で、日本のスバル360並み。前輪タイヤカバーにアームがあり、これを伸ばして標的を捕らえる。車体上部の気球を膨らませて飛び、底部の装置で車体を上方に持ち上げる事も可能。

 ケティ号の尾翼に掴まったが、振り落されて風車に激突し大破。

 由来:「マッドサイエンティストニトロ博士」の略。

  • イカ型メカローバー クラーケン

 胴体が長いのでどう見てもチョッカクガイ。イカらしく後ろ向きに進行する。

 一時はモンタナ達に奪われ、水汲み用ポンプに使用された。それに激怒したニトロ博士はケティ号を潜水仕様に魔改造する。ゼロ卿達が取り戻した後、ケティ号を魚雷で仕留めようとしたが、ケティを改造された仕返しにモンタナに舵を破壊され、方向転換ができずに岩礁に激突し大破。

 由来:北欧に伝わる海の怪物クラーケン

 飛び立つには助走が必要。街中でモンタナ達を追い回したが、大型機故に小回りが利かず逃げられる。黄金の兜を手に入れ、満ち潮になる前に飛び立とうとしたが、助走に失敗して高波に飲み込まれ、壁に激突して大破。

 由来:『ローランの歌』に登場する、ローランの継父ガヌロン

 外見は兎に似ず、ヘリコプターの様に見える。4本足で飛び跳ねるだけでなく、頭部に付けた大きな耳をプロペラに空を飛ぶ。後ろ足で土砂を巻き上げたりもする。日中は耳のソーラーパネル、夜間は人力で稼働。

 宝を持ち去ろうとしたが、モンタナに布を耳に被せられてエネルギー不足に陥り、ライン川に墜落。

 由来:『ニーベルンゲンの歌』でジークフリートを暗殺したハーゲン

  • ハチ型メカローバー アルヌス

 特有の羽音もする等精巧に出来ている。尻尾のプロペラは人力。針を射出したり、回転カッター搭載の小型メカで攻撃する。

 序盤で建物に衝突して機体が真っ二つになる。ゼロ卿の無茶振りで潜水したせいか、最期は金属疲労で空中分解する。

 由来:ギリシャ神話の登場人物アルヌス

  • 恐竜型メカローバー ゴグ

 ステゴサウルスモチーフで、掘削機能で地中を移動できる。胴体部に、シャベルが無数についたシールドマシンの様な物が備わっている。

 終盤で飛ぶケティを追いかける為にゼロ卿の無茶な命令で機関部を暴発させ、その反動で空を飛んだ。しかし、進路変更できずに崖に激突し大破

 由来:ブリテン島の伝承に伝わる巨人ゴグ

 キャタピラがあり、車体前部に猪の顔があるので、戦車の様な外見。

 口から爆発する小型メカ、目からバズーカ、更にはミサイルも搭載している。

 モンタナ達を追いかけたが、モンタナがメカによじ登り、口をロープで固定された事に気付かずミサイルを発射した為、口の中で暴発して大破。

 由来:*ローマの熱病(マラリア)の女神フェブリス

  • 恐竜型メカローバー マゴグ

 ティラノサウルスの姿で、脚は車輪になっている。口からロケット弾を放ち、噛みつく事も可能。

 アルフレッドが駆るパワーショベルガチンコバトルを繰り広げたが、身体をショベルで掬い上げられて動けなくなり、そのまま谷底へ転落(スリムとスラムが落下直前にショベルカーを停めたが、バックせずに下車したせいでバランスを崩した)。

 由来:ブリテン島に伝わる巨人マゴグ

 大きさはモーターボートより1回りほど大きい位で、オープンカーの様な感じ。脚が無い代わり多数の小さなスクリューが胴体の下にある。ミサイル等はなく、ゼロ卿からは「ミサイルくらいあるだろう!?」と突っ込まれたが、時代を考えるとミサイル等の飛び道具を持つ他のメカが異常

 最初は鋏の無い未完成だったが、終盤で鋏を持った完成形になり、爆弾を投げたり、鋏でケティ号に襲い掛かったが、ジャオと同様、並走する大型船2隻の間に飛び込み、機体を削られて大破。

 由来:ローマ神話の海神ネプチューン

 首にプロペラを備える。口から小型メカを吐き、目にはX線透視装置を搭載。

 迷路の様な遺跡内部で四苦八苦し、尻尾が壊れる等散々な目に合う。ケティと激しい空中戦を展開したが、アルフレッドがケティから落とした(宝の手掛かり)パイプがプロペラに引っ掛かり、推力が落ちて墜落。

 由来:イスラム教の死の天使アズラーイール

 飛行能力を持ち、無数の小型Gメカは切断・溶接等が出来る。怖いのは小型メカの方で、モンタナ達を執拗に追い回した。

 しかし、1機の壊れた小型Gメカに母機の翅を切り落とされて墜落

 名前の由来は不明。

 水陸空に対応。尻尾の根元にプロペラを1基備える。武装はロケット弾2門の他に、放水機能もある。スリムとスラムの乗る小型飛行メカを搭載。

 ケティ号をロケット弾で追い詰めるが弾切れになり、モンタナが義経の黄金の兜を太陽光に当てた際の反射光で目が眩み、操縦を誤り木に激突し墜落。

 由来:陰陽師が使役する式神

  • ビーバー型メカローバー ウィッシュプーシュ

 水陸両用で外見はビーバーを模した車。後脚(後輪のタイヤカバー)からミサイルを撃ち、サブシステムで鎖付きの入れ歯を射出して遠くの物にひっかける事が出来る。

 滝に落下寸前で入れ歯を射出して木にしがみ付くが、巻き取れず、木が折れて落下。(直前にゼロ卿は博士に「そういうサブシステムしか作れんのか!?」と突っ込んでいる)

 由来:インディアン神話に登場するビーバーの怪物ウィッシュプーシュ

  • サイ型メカローバー サフル

 サイの頭を持つトラックの様な外観で、角からミサイルや発信器を撃つ。

 終盤でゼロ卿一味とモンタナが機内で宝の争奪戦を繰り広げ、スリムとスラムが機外へ落下。ニトロ博士が操縦を誤って崖から前半分を乗り出した所にスラム達がメカへ飛び乗ったせいでバランスを崩して崖下へ転落、大破。ニトロ博士はゼロ卿に愛想を尽かし、どこかへ去っていった。

 由来:イスラムの神話に登場する魔神サフル


動力関係編集

 メカローバーはゼロ卿から支払われる予算内で制作されるメカである。

 予算の都合上、多くのメカローバーは人力(自転車を漕ぐのは大抵スリムとスラム)で動かしているが、人力とは思えない馬力があり、大人2人では無理がある

 クモ型のメデューサやドラゴン型のチューロン等も人力メカの代表である。


 マシなものになると、雪男型のイエティ、象型のガーネシアの様に、石炭や木炭を使う蒸気機関型もある。中には1930年代でありながら、ソーラーパネルを利用したウサギ型のハーゲンがあり、耳の部分がパネル。


装備関係編集

 メカによる宝探しでは地域に応じた機能を付けているが、予想外な地形で困難に陥る事もある。バッタ型のティテュオスは空を飛べるが、洞窟を這って進むのは不向き。


 フクロウ型のアズライルも、遺跡内部を歩いた(他にも重い物を運ぶ事には不向き)。そして武器も、装備されている。中には30年代ではあり得ない武器が使われており、ミサイル、生物メカを小型化した物や自走式爆弾等、時代を超越した武装を使っている


関連タグ編集

モンタナ・ジョーンズ ゼロ卿 ニトロ博士

生物メカ 神話 モンスター

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