飛行中の航空機が何らかの原因により機体がバラバラに砕け、分解してしまう航空事故。転じて、計画が分裂したり崩壊することを表す。
どんなケースであれ飛行中の機体から低温、低圧の環境へ放り出され、よしんばその環境を耐え抜いたとしても航空機という構造物が失われた以上高高度から地表もしくは海面に叩きつけられるまで落下速度を抑えられる手段は皆無なため、生存は絶望的。
主な空中分解事故
英国海外航空機空中分解事故
1966年3月5日、英国海外航空911便が東京羽田空港から香港啓徳空港を目指して富士山付近を飛行中、乱気流に巻き込まれて空中分解。太郎坊付近へ墜落した。この事故で乗員乗客124名全員が死亡した。
チャイナエアライン611便空中分解事故
2002年5月25日、チャイナエアライン611便が中正国際空港(現台湾桃園国際空港)から香港国際空港を目指して飛行中、機体外皮の不完全な修理に起因する金属疲労により生じた破壊で機体が空中分解。台湾海峡へ墜落した。この事故で乗員乗客225名全員が死亡。
コロンビア号空中分解事故
2003年2月1日、アメリカ合衆国の宇宙船スペースシャトルコロンビア号が大気圏へ再突入する際、テキサス州とルイジアナ州の上空で空中分解、墜落した。
乗員7名全員が死亡し、スペースシャトル計画に大きな影響を与えた。