シャクトリムシとは、昆虫の幼虫、芋虫のカテゴリーの一つである。鱗翅目のうち、シャクガに分類される蛾の幼虫が該当する。
体は細長く、目立つ毛がない。一般の芋虫は5対の腹脚を腹部に持つが、シャクトリムシは最後の2対しか持たない。移動方法は独特で、体の伸縮を繰り返し、胸脚を持つ前端と腹脚を持つ尾端を相互に接地させて歩く。その際全身が「Ω」の記号のような形をしている。
その様子がまるで人が指で長さを測るみたいなので「尺取虫」という名が付いた。英語でも同じ理由で「inch worm」(インチワーム)や「measuring worm」("測量ワーム")、「looper」("ループする物")、「spanworm」("径間ワーム")などと呼ばれている。シャクガの学名「Geometridae」すらこれに由来する(幾何学の英語「geometry」と同じく「地を測る者」を意味するラテン語「geometra」が語源)。
その中でエダシャクなどの種類は、休む時に尾端の腹脚だけで枝を掴み、全身を真っ直ぐに伸ばして枝に擬態する。また、ハワイに生息するハエトリナミシャクは芋虫として例外的に肉食で、前の6本の胸脚が鋭い爪に発達し、ハエなどを待ち伏せて捕食する。
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ギドーバ:『ビーファイターカブト』に登場する戦闘機で、戦車モードの時はシャクトリムシそっくりの姿をしている。