フユシャク
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ふゆしゃく
成虫が冬に活動するシャクガの総称。
メスは翅が退化し飛べない。
フユシャクとは、シャクガ科に分類される蛾の内、フユシャク亜科に分類される種、または冬に成虫が活動し、雌成虫の翅が退化している種の総称。
日本にはフユシャク亜科3属14種、エダシャク亜科9属15種、ナミシャク亜科1属7種の計36種が知られる。
わざわざ寒い冬に活動する理由はトカゲやカエル、肉食昆虫などの天敵が冬眠している間に活動し、より多くの子孫を残す為と考えられているが、実際は冬でも活動する鳥や蜘蛛によく食べられている。
成虫は雌雄共に口吻が退化しており、幼虫時代に蓄えた栄養のみで1ヶ月程生きる。
雌は木の幹や手すりに登って尾部からフェロモンを放出し、雄を呼び寄せ交尾する。
雌の翅が退化している理由は、体の表面積を減らして体温を奪われにくくする為や、翅の分の栄養を卵にまわす為、天敵が少ないので飛ぶ必要があまりない為などの説があるが、理由ははっきりしない。
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