ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

「シールド工法」と呼ばれるトンネルの掘削方法に用いられる、先端に円盤上に並べられたカッターが付いた円筒状の重機。

シールド工法とは掘削中のトンネルの終端をシールドと呼ばれる壁で一時的に支え、その後方で壁面を組み立てながら少しずつ前進していくという方式の掘削方法である。そのためシールドマシンの「シールド」は先端の円盤ではなく側面の円筒状の部分を指している。

マシンの種類としては大きく「泥水式」と「土圧式」の2種類に分けられる。前者は掘削した土砂を泥水として、後者は土砂の状態のまま外部へ送り出す方式となっている。


構造編集

前方には強靭な超合金性の「カッタービット」が並べ立てられた円盤「カッターヘッド」が付いており、カッターヘッドには掘ることで生じた土砂を後方へ排出するためのスリットが設けられている。

カッターヘッドのすぐ後ろには掘削した土砂を貯める部屋「チャンバー」が設けられている。このチャンバーとトンネル外部を繋ぐシールド内部は泥水加圧式と泥土圧式で構造が異なっており、泥水式の場合はをチャンバーに送り込み泥水として汲み上げ外部へ送る送水管と排泥管が、土圧式の場合はチャンバーの土砂を掬い上げるスクリューコンベアと掬い上げた土砂を外部へ送るベルトコンベアが設置されている。

シールドの内部には先述のチャンバーと排泥設備の他にも、壁面の資材となるブロック「セグメント」を設置するための上下左右360度把握可能なアーム「エレクター」や有人作業用の架台が備わっている。

シールド周辺はエレクターが設置したセグメントの側面を押し出し、反力で本体を前進させるためのシリンダー「シールドジャッキ」が内壁をぐるりと取り囲んでおり、シールド終端にはセグメントが崩落しないよう岩盤との間に「裏込め材」呼ばれるコンクリートやモルタルを塗布するための穴が開いている。


然るべき所まで掘り進め掘削工事が完了したシールドマシンは脇道まで掘り進め自らを地中に埋める形で廃棄したり、内装品を撤去されカッターヘッドとシールドをトンネルの壁面に転用する形で残されることが多いが、カッターヘッドだけ搬出され開通記念のオブジェとして飾り立てられたり、解体・搬出して再利用されることもある。


関連タグ編集

重機 トンネル ドリル

関連記事

親記事

重機 じゅうき

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 4841

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました