オリバー・クロムウェル
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おりばーくろむうぇる
17世紀イングランドの軍人、政治家。ピューリタン革命で活躍し、護国卿として独裁的支配を敷いた。
「私は生まれながらの紳士である」
オリバー・クロムウェル(1599年-1658年)はイングランド共和国初代護国卿。
ジェントリ階級のピューリタンの家庭に生まれ、庶民院議員などを務める。イングランド内戦で鉄騎隊と呼ばれる軍隊を率いて王党派と戦い、ステュアート朝の国王チャールズ1世を破った後、国王との妥協を図る長老派を追放し、チャールズ1世を処刑。
クロムウェルは護国卿時代(プロテクトレート)と言われる共和制の政府を主導し、独裁的な権力を振るった。反議会派の拠点であったアイルランドやスコットランドにも侵攻し、チャールズ2世を大陸に追いやった。フランスと結んでフランス・スペイン戦争に参戦し、スペインを下し、イングランドはフランスのダンケルクを得た。1658年にインフルエンザで死亡した。
クロムウェルの跡を継いだ息子のリチャード・クロムウェルは早々に引退し、イングランドは1660年にはチャールズ2世を国王に迎えて王政復古がなされた。
王政復古後、チャールズ1世の処刑に関わった人物は「レジサイド」(王殺し)として徹底的に報復された。中でも首魁であるクロムウェルには「死後処刑」が宣告され、墓を暴かれた後に遺体の首を切り落とさた後、棒に吊るされて晒し首にされた。数十年後、何らかの理由で消えた首は人の手に渡り、見せ物やコレクションのような扱いをされながら持ち主を転々として、20世紀になってから1815年に頭蓋骨を入手したジョサイア・ウィルキンソンが所持していたものが調査の結果本物のクロムウェルの頭蓋骨だと判明し、ウィルキンソン家の意向によって埋葬され内密ではあったが丁重に葬られている。
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