左手薬指
ひだりてくすりゆび
各5本1対ある合計10本の手の指のうち、左上肢の第4番目の事を指すのだが……
概要
Pixivでも、婚約指輪や結婚指輪を付けている女性のイラストが多い。
古代ギリシャでは、『人間の感情を司るのは心臓である』と考えられていた。
つまり、『人を愛する気持ちも心臓に有る』と……
また当時の解剖学では『左手の薬指には、心臓に繋がる太い血管が在る』とされており、これは古代エジプトでも同様に考えられていた。
さらに『左手の薬指で有害な物に触れると心臓に信号を伝える』とも信じられており……
医師達は左手の薬指を使い薬を調合し、かつ毒が入っていないか調べる事にも左手の薬指が使われた。
さて、結婚の証に指輪を贈る習慣が生まれたのは、紀元前1世紀頃の古代ローマ時代であると言われる。
しかし、現在の様に愛の証として贈られたというわけではなく…当時の結婚の多くは「売買婚」、父親に金を払い、娘を買う形態が一般的であった。
つまり…お金を払った証としての指輪を父親に渡していた 。
愛の証としての結婚指輪を最初に身に付けた人物は、第105代ローマ教皇ニコラウスⅠ世(在858年〜867年)であるといわれる。
その後、11世紀頃には花婿は鉄の指輪、花嫁には金の指輪を交換する風習が広まっていた。
そして1614年。ローマ典礼儀式書により、「結婚指輪は左手にはめるべし」と定められ……