概要
聖ミカエル騎士団の団長に就任したシン・ヒュウガ・シャイングの専用機でもある。
金色のボディに機体各所に施された装飾が目を引く派手な外観をしており、これでもかと言わんばかりに貴族趣味が前面に押し出された自己主張の激しいデザインとなっている。
元々は急死した前任の団長ミケーレ・マンフレディの機体であり、元ナイトオブラウンズの次席だった彼の為に開発された専用機『サグラモール』であった。
マンフレディの死後、シンに団長の地位と共にこの機体が贈られ、その際に名前をガリア戦記の英雄と同じものに変更、舞台であるヨーロッパにちなんだものにしている。
普段は通常の機体同様の人型だが、半人半馬の異形ケンタウロスを模した姿の四足歩行形態へ変形することが可能であり、同時に最大の特徴となっている。
四足歩行形態の脚部にはランドスピナーが無く、文字通りそのまま四本の脚で馬のように駆け回ることで移動を行い、通常の人型機を圧倒するパワーと非常に高い機動性、走破性を発揮することが可能となっている。
『非人型形態へ変形して機動性を高める』というコンセプトではアレクサンダのインセクト・モードと共通している部分もあり、別方向でそれを実現している機体と言える。
主な武装は本機の全高をも上回る長大なサイズを誇る大斧であり、機体同様派手な装飾を施されているが、四足歩行形態で暴れ回る際に非常に相性が良く、ナイトメアフレームの装甲を容易に寸断する切れ味を有するなど、実用性もきちんと兼ね備えている。
しかし、一方でその特殊な機構のためか通常とは異なる新型の駆動システムが採用されており、稼動に大量のサクラダイトを必要とするため、燃費が悪く、四足歩行形態を多用し過ぎると稼働時間の低下を招くという欠点がある。
また、当初はその駆動システムから発せられる力場がフロートシステムに干渉して稼動を妨害するために空輸が出来ず、陸上輸送でしか運搬できないという問題もあったが、後に解消されている。
同様の理由でフロートシステムを用いた飛行ユニットを搭載出来ないため、『超電磁推進モーター』と呼ばれる別系統の技術で造られた専用の飛行ユニットが用意されている。
余談だが、ニンテンドーDS版『コードギアス反逆のルルーシュ』には、この機体に先んじて四足歩行のケンタウロス型ナイトメアフレーム『エクウス』が登場している。
ただし、こちらは続編の『R2』に登場した機体と比較しても驚くべき意匠と武装を持ち、相方である鳥型ナイトメアフレーム『アクイラ』との合体機能まで備えたトンデモ兵器となっている。