概要
KADOKAWAのライトノベルレーベルのひとつである富士見ファンタジア文庫(富士見書房からの引き継ぎ)から刊行されている。作者は諸星悠。
漫画、CDドラマ、アニメと言ったメディアミックス展開がなされている。
あらすじ
魔甲蟲なる謎の生き物に対処するべく登場した空戦魔導士。主人公のカナタ・エイジもそんな空戦魔導士のひとりで、しかもその実力はトップクラスだった。
だが、ある事件が元で前線からの離脱を余儀なくされたカナタは、「裏切り者」と罵倒されてしまう。そんな彼に、新たな任務が課せられた。それは、空戦魔導士としての潜在能力は高いが、それを相殺してしまいかねない人格的欠点を抱えた3人の少女を、空戦魔導士としてまともに使えるように指導する、というものであった。
果たしてカナタは、この3人のダメ人間をどうやってまともな戦力に育て上げるのであろうか!?
登場人物
E601小隊
主な人となりはあらすじを参照。他にも面倒見がいい一方、集団行動が苦手。さらに、どこか飄飄としている。話を相当端折ってしまう所があり、その挙げ句の果てには「ん?言わなかったか?」(目上の人に対しては「ん?言いませんでしたっけ?」に変わる)と言いだし、相手を唖然とさせてしまうことが多い。
- ミソラ・ホイットテール(CV:山本希望)
潜在魔力の量・スタミナ・加速力ともにずば抜けており、真面目で正義感が強い。母親は手練れの空戦魔導士だったが、殉職してしまった。その母親から、「ラーズグリーズ」という魔砲剣を引き継いでいる。
ただ、体格ばかりか人格もかなりお子ちゃまな部分が残っており、しかもアホ。さらに実技は134連敗という有様。ゆえに、「ウチをおやめになった方がよろしいのでは無いかと存じ上げます」という意味の退学勧告を受けているがそれを無視し続けている。
見事に落ちこぼれた原因は、母親同様剣術にこだわりすぎたためであり、カナタから「剣術にこだわるからダメなままだ。砲撃メインにしろ」と言われたことからやむなく砲撃メインにコンバートを余儀なくされた。が、その結果、少しは結果を出してはいるが、うっかり自宅を破壊してしまうと言う大失態を犯してしまったことがある。
- レクティ・アイゼナッハ(CV:東山奈央)
名家の生まれの、いわゆる、ひとつのお嬢様。優しい性格。さらに、魔双剣術の使い手でもあり、戦闘技術は3人の中ではずば抜けて高い。だが、かなりのビビりのヘタレ。ゆえに成績はいいとは言えない。
愛用の武器は「アマノハバキリ」というサーベル状の魔双剣だが、これは日本神話に出て来る刀の名前(須佐之男命がこれで八岐大蛇を退治した)から来ている。
才色兼備を体現した人物だが、それを鼻にかけているひどいナルシストで自らを平気で女神とぬかしている。さらに人間不振なところがある。実は仲間思いでかわいいものが大好きな一面があるのだが、人格面での欠点でぶち壊してしまっている。もっとも、彼女の人格破滅振りの背景には、姉のフロン・フラメル(CV:藏合紗恵子)に対するコンプレックスがある。
「アテナ」と言う名の魔銃(ライフル銃)をぶっ放して攻撃する。
本来はエリート部隊であるS128特務小隊のメンバー。執念深く食らいつくカナタの姿勢にあこがれてS128特務小隊に入隊した。しかし、そのカナタが自分達の前から勝手に出て行ったことにブチ切れ、挙げ句の果てにはカナタが身を寄せたE601小隊とか言うダメ人間集団に喧嘩を売ったものの、敗北。(S128特務小隊に残留こそ出来たものの、)ダメ人間達の「お手伝い」をするハメになってしまった。
実はカナタのことが好きなのだが、当のカナタから「こいつレズで、クロエ(人となりに関しては後述)のことが好きなんじゃなかったっけ?」と誤解されている上、そのことでリコにいじられることもある。
三つ叉の魔槍・「トリシューラ」を愛用する。
レクティの同門。以前所属していた浮遊都市・メルキアから移籍。
実はレクティとは、自身の妹であるアリアを巡って深い因縁があり、そのことを巡って2度レクティに喧嘩を売ってしまった。メルキアから移ってきたのは、その2度目の喧嘩が絡んでいる。
愛用の魔双剣の名前は「スサノオ弐型」。
S128特務小隊
小隊長でカナタの幼馴染。昔は落ちこぼれだったが、カナタの指導で才能を開花させ、《寂滅姫(ニルヴァーナ)》の二つ名を得るまでになった。
ああいった経緯から、救いようのないバカの吹きだまりと化したE601小隊の矯正にカナタを起用するよう、上司であるフロンに勧めた。
- ロイド・オールウィン(CV:柿原徹也)
言葉遣いは丁寧だが、誰に対しても軽口を叩く。
過去のいきさつから村八分(どころではないのだが)にされてしまったカナタにとっては貴重な理解者なのだが、なぜ彼が村八分になってしまったかについてはわかっていないらしい。
メディアミックス
コミカライズ
富士見ファンタジア文庫と同じ版元から出ている漫画雑誌コミックアライブに掲載されているが、コミックアライブは、実はメディアファクトリーからの引き継ぎである。
なんで富士見書房からの引き継ぎである月刊ドラゴンエイジに掲載しないんだろ??
CDドラマ
2014年11月に発売された。
アニメ
2015年夏アニメという形で、TOKYOMX、テレビ埼玉、千葉テレビ、tvk、三重テレビ、岐阜放送、サンテレビおよびBS11、虎ノ門の方のテレビ局のお友達約1局で放送中。アニメーション製作はディオメディア。
ただ、元々は2015年春アニメとして製作していたものの、かくかくしかじかあって2015年夏アニメに変更してしまったうえ、元々想定していた人がのどをぶっ壊してしまった、という理由でキャスティングの一部変更が行われたりと、放送前からネタを提供してしまっている。